運命の出会い 128 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

ハーブやアロマなど。

 

植物のことを学んでいるうちに、

出会ったものがあった。

 

 

それは、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンという、

中世のドイツの修道女。

 

 

ヒルデガルトとの本当の出会いは、

それよりももう、10年以上は前のことだったと思う。

 

 

 

昔、、、まだ学生の頃。

 

フランスの俳優、

ジェラール・フィリップにはまったことがあり。

 

彼の出演していた映画を、

かたっぱしから観た。

 

 

そして。

ジェラール主演の『悪魔の美しさ』を観た時、

なぜか「錬金術」に強く興味を持った。

 

その流れで、西洋のオカルト的な世界、、、

魔術とかヘルメス学とかカバラとか。

 

そういう世界にハマった時期もあったのだけど、

そういった流れの中で出会ったある本に

ヒルデガルトのことが、少し詳しく紹介されていた。

 

 

それを読んで私は、、、

 

ヒルデガルトが「幻視」で観たという世界と、

その世界を描いた絵に、

強く、心惹かれたものだった。。。

 

 

 

 

 

 

それから何年も経ち、、、

半ば、忘れかけていた頃に。

 

そのヒルデガルトに、、、

植物の世界経由で、再び出会うとは

思いもしなかった。。。

 

 

 

ある時、ハーブの講座を探していた冊子の中に、

「ヒルデガルトの自然学」という文字をみつけ、

すごくびっくりしたのを覚えている。

 

 

私の中では、ヒルデガルトは、

「オカルト」にカテゴリーされていた人だったのに、

まさか、ハーブの世界で出会うとは。。。と。

 

 

そして。。。

こんな講座があるなんて。。。と。

 

 

 

その講座を開いている先生の名前にも、

びっくりした。

 

 

私が以前から愛読していたあるお香の本。

 

その本の監修者の方が、

その講座の先生だったからだ。。。

 

 

しかも、よくよく見てみると、

その講座が開かれる場所は、

すぐご近所。。。

 

 

これは、もう。

行くしかないだろう。。。と。

 

 

私はなんの迷いもなく、、、

即行で、その講座に申し込みをしていた。

 

 

 

そして。

 

その講座をキッカケに出会ったその先生とはその後、

随分長い間、個人的にかなり親しく

お付き合いさせていただいたりした。

 

 

ヒルデガルトもそうだけど。。。

 

彼女とはよく、「魔女」の話をしたものだ。。。

 

 

魔女の世界に興味を持ったのは、、、

昔、ドリーン・ヴァリアンテの『魔女の聖典』という

本を読んだことがキッカケだった。

 

でもその頃は、、、

自分の周りには、こういう話を

マニアックに語れる相手はいなかったし。

 

 

その後スピリチュアルの世界と

出会ったあとでさえも。

 

そういう人には、なかなか出会わなかった。

 

 

それが。。。

 

あの先生とはもう、、、

 

盛り上がる、盛り上がる(笑)

 

魔女話が。

 

 

あの時も、、、思ったっけ。。。

 

 

「日本にもあったんだ。。。

こういう話を普通に話しても

大丈夫な場所が。。。」

 

 

・・・と。

 

 

それがなんだか。

 

とても、嬉しかったのを覚えてる。。。

 

 

 

彼女には本当に、色々お世話になった。

 

いろんなところに、一緒に出掛けた。。。

 

 

私に、アロマの試験を受けることを

薦めてくれたのも彼女だし。

 

彼女からは、植物や香りの世界の、

すごくマニアックなことを、たくさん、

たくさん教えてもらった。。。

 

 

彼女はもともとは、アロマの先生だったけど。

 

その傍らで精力的に、、、

ヒルデガルトの世界を伝えていき。。。

 

そのうち、「魔女の講座」まで

開くようになって。

 

 

「え???魔女の講座???」

 

・・・と。

 

 

彼女からその話を聞いた時、、、

ちょっと、びっくりすると同時に。

 

「時代は変わったなぁ。。。」

 

・・・と。

 

あの時も私は、、、

そんな風に思ったっけ。。。

 

 

*******

 

 

古い日記を辿ってみたら、、、

先生と初めて出会ったのは、

2008年の夏ごろ。

 

 

それから何年もの間、彼女とは

だいぶ密に過ごし。。。

 

 

彼女の活動や、周囲の移り変わりを。。。

その流れを眺めながら、、、

 

やっぱり、感じていた。。。

 

 

女性性の流れが、、、

どんどん、どんどん流れ込んできているのを。。。

 

 

 

ダンカン・ダンスの頃から、、、

それは、「個人的」な流れの中には

感じていたことだったけど。

 

 

それが今や、

私個人だけではなく、全体に広く

起こってきているような感じがして。

 

 

そうやって。

 

私個人にだけではなく、全体の流れの中にも、

「女性性」の匂いを強く感じるようになってきたのが。。。

 

たしか、あの頃くらいだったような気がする。。。

 

 

 

その後、2012年に、当時のローマ教皇によって、

ヒルデガルトは正式に「教会博士」の称号を受けた。

 

 

その出来事が私には、、、

ものすごく、「象徴的」に見えた。。。

 

 

 

今までの長い歴史の中で。

 

その存在をほとんど忘れ去られていた

ヒルデガルトというひとりの修道女が。。。

 

ある時期から、急に世界で注目されるようになり。。。

 

現代の世界で、「復活」したのだから。。。

 

 

 

「女性性の復活」

 

 

そんなことを強く感じていたあの頃。

 

 

その頃に書いた日記から、

少しだけ抜粋を。。。

 

 

*******

 

 

ヒルデガルトの自然学

 

 

昨日先生とお話していて、ヒルデガルトは、

日本での平安時代くらいの人だと伺って。。。  

 

言われてみれば、そうなんだ。。。と、

改めてびっくりしてしまいました。。。  

 

 

今少しだけ、彼女の教義的なお話が

書かれた本を読んでいるのですが。。。  

 

まだ最初しか読んでいないので、

今の時点での感想ですが、教義は。。。

やはり時代の違いを感じてしまう部分も多いです。。。  

 

彼女の生きた時代背景を考えないと、

的外れに感じてしまうところもあるような気がしました。。。  

 

 

そんなことを思いながら、では、なぜ私はこんなに

ヒルデガルトに惹かれるのだろうなぁ。。。

なんて考えていたのですが、もしかすると私は、

彼女の生き方に惹かれているのかもしれません。。。  

 

 

12世紀頃の中世ヨーロッパ。。。  

父権的なキリスト教が猛威を振るっていた時代。。。  

 

その時代に、女性であれだけのことが出来たなんて、

素晴らしい。。。  

 

・・・と思ってしまいます。。。  

 

 

時代が違えば、魔女狩りの対象と

なってしまっていたかもしれないのに、彼女は、

教皇や皇帝による保護までとりつけることができ。。。  

 

これは、考えてみると奇跡だと思うし。。。  

 

その奇跡の裏に、大いなる流れ。。。  

 

ヒルデガルトの言うところの、

「神のご加護」が働いていたのだろうと  

思わざるをえないような。。。  

 

 

ここでも、完璧な流れが。。。  

 

 

ヒルデガルトのことは、学べば学ぶほど深いです。。。  

 

とてもひと言では語りきれないものがあります。。。  

 

 

そして、「女性性の力」。。。というものを、

そこにどうしても感じてしまいます。。。  

 

 

みずがめ座の時代の幕開け。。。と言われている今、  

こうして彼女が復活しはじめているというこの流れも。。。    

 

なんだか、おもしろいなぁ。。。と思いました。。。

 

 

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そう言えば。。。

 

ヒルデガルトは、作曲家でもあったな。。。

 

 

 

 

 

 

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つづく