運命の出会い 121 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

来日中のメアリー先生が開催した

ワークショップのレッスンには、すべて参加した。

 

 

ワークショップがすべて終わると、

サロン・コンサートが行われることになっていて、

そこでは主に、メアリー先生が踊るのだけど、

生徒の中でも、長くやっている人の何人かは、

参加することになっていた。

 

火の彼女も、今回は出演するとのことだった。

 

 

レッスン後、出演する人だけ残って、

リハーサルをやったりしていたのだけど、

私もその様子を、チラッとだけ見学させて

もらうことにした。

 

 

メアリー先生のダンスを観たのは、

その時が初めてだった。

 

 

それは、ほんの三分間くらいの

ダンスだったのだけれど。。。

 

 

私はその時、、、

 

「本物の芸術」を観た。。。

 

・・・と。

 

そう感じたのを覚えている。。。

 

 

その時のことを、、、

以前のブログでも書いていた。。。

 

 

*******

 

 

表現すること

 

 

先生のその踊りを観ていたら、

すごく悲しい気持ちになってきて  

胸が痛くなる。。。というか、

涙が出そうな感じと言うか。。。  

 

自分がなんで悲しいのか解らないのだけど、

すごく悲しいのです。。。  

 

 

その踊りが終わったあと先生が、    

 

 

「これは悲しみの踊り。。。  

 

(ダンカンが)子供を失った時に作った

悲しみの踊りよ。。。」    

 

 

・・・って。。。  

 

 

なんだか。。。  

 

それを聞いたら、ものすご~~~~~く

感動してしまいました。。。  

 

 

だって。。。  

 

何も聞いていなかったし、何も知らないのに、

その踊りをみたら私は悲しくなった。。。  

 

これって。。。  

 

先生が「悲しみ」そのものを

踊っていたってことだよなぁ。。。って。。。  

 

 

メアリー先生、やっぱりすごい。。。と。。。  

 

照明も衣装も背景も何もないのに。。。  

 

普通に踊っただけであれだけ

表現出来てしまうなんて。。。  

 

 

ダンカン・ダンスって。。。  

バレエとはまた違う。。。  

 

テクニックだけじゃないなぁ。。。

と思いました。。。  

 

 

基礎はやっぱり必要なのだけど、

それだけでもダメみたい。。。  

 

いくら上手に踊れても、自分のエゴがあるうちは、

きっと表現出来ない。。。  

 

 

例えば。。。  

 

「春」を踊らなくてはいけないのに、

「私」を持ったまま踊ったら、  

その踊りは、「春」にはならない。。。  

 

「私はこれだけ上手に踊れる。。。」

と思いながら踊ったら。。。  

 

挑戦的だったり、攻撃的な踊りに

なってしまったりするかも。。。

 

それを観た人は、

そこから「春」は感じないだろう。。。     

 

 

踊りのテクニックの上達のほかに。。。  

 

やっぱり、スピリチュアル的な面でも、

いろいろと深めていかないと  

きっとこの踊りは踊れないだろうなぁ。。。と。。。  

 

先生の踊りを観て感じました。。。

 

 

*******

 

 

このリハを観た次の日も、レッスンはあって、

その時、メアリー先生から感想を訊ねられた。

 

「昨日のダンスを観て、どうだった?」

 

・・・と。

 

 

私は、感じたことをそのまま、

メアリー先生に伝えた。

 

 

メアリー先生は、私の話を聞きながら、

驚いたような、でも、嬉しそうな。

 

そんな表情を浮かべると、

火の彼女の方を向いて、

何かを言いたげな仕草をしていた。。。

 

 

なんとなくだけど。

 

今私が話したようなことを、、、

昨日のリハの時に、火の彼女と

話していたりしたのかな。。。

 

・・・なんて。

 

そんな気がした。。。

 

 

*******

 

 

サロン・コンサートは、風の彼女と

一緒に観に行った。

 

彼女もまだ、私と同じく、「ベイビー」だったので、

今回のコンサートには、出演できないようだった。

 

 

会場は、今までレッスンを行っていたスタジオで。

 

そこに舞台が設置され、客席が作られ。。。

 

通いなれたはずの場所が、

いつもとは全然違う雰囲気になっていて、

なんだか、ワクワクした。。。

 

 

席に着き、ふと、斜め前を見ると。。。

ギョッとなった。。。

 

 

そこに、作家の五木寛之さんが

座っていたからだ。。。

 

 

のちのち聞いたのだけど。

メアリー先生とは、お知り合いみたいだった。

 

 

 

その数か月前、、、

知り合いに教えてもらって観たあの番組。

 

『五木寛之 仏教の旅』

 

 

その中で、五木寛之さんが

ガンジス川のほとりで、あるブッダの言葉を

読んでいたシーンがあった。。。

 

 

それを観た時、、、実は私は、、、

号泣したのだ。。。

 

 

それは。。。

 

ブッダが亡くなる直前に言ったとされる

言葉。。。

 

大パリニッバーナ経の中に

書かれているという、あの言葉。。。

 

 

アーナンダよ

 

王舎城は楽しい

鷲の峰という山は楽しい

マンゴー樹園は楽しい

 

 

アーナンダよ

 

樹々は美しい

この世は美しい

人の命は甘美である

 

 

 

五木寛之さんが、あの番組の中で

その言葉を朗読し。。。

 

それを聞いて私は、固まった。。。

 

 

そして。

 

 

「あぁ、ブッダってやっぱり。。。

本当に悟った人だったんだ」

 

 

・・・と、そう思った。。。

 

 

その「理解」はおそらく。

私のハートを開いたのだと思う。。。

 

 

だからあんなに、、、

泣けたのだと思う。。。

 

 

ブッダを認めるということは私にとっては、、、

かなり、大きな意味を持っていた。。。

 

 

それはきっと。。。

 

仏教に傾倒したあの母を、、、

 

母を理解するための、ひとつの鍵と

なるものでもあったからなのだ。。。と。

 

今は、思う。。。

 

 

そして、ブッダもまた、、、

10代の時に私が観たものを。。。

 

自分自身で体験した人だったのだろうと。。。

 

それがハッキリ、解ったような気がしたから。。。

 

 

当時は私も。。。

そこまで自己分析は進んでいなかったけど。

 

でも、感覚的には何かは解っていて。。。

 

 

だから。

 

そのキッカケのひとつとなった

五木寛之さんという人がその時、

実際に今、自分のすぐ目の前にいるという事実に。

 

そのシンクロに。。。

 

 

なんとも言えない。。。

感慨深さを覚えたし。。。

 

 

いろんなことが本当に、、、

完璧に繋がっているようで。。。

 

 

 

だから、五木寛之さんに、、、

声をかけてみたくなったのだけど。。。

 

せっかくダンカン・ダンスを楽しみに

来ているところ、悪いかな。。。と思い。

 

 

結局。

声はかけずに。。。

 

 

そうしているうちに、、、

メアリー先生のダンスが始まった。。。

 

 

繰り広げられた数々のダンスは、、、

どれもみんな素晴らしかったけど。。。

 

 

いろいろと聞いてしまったあとだと。

知識が先に入ってしまってからだと。

 

あの、リハーサルで垣間見た時のような

感覚になることは、逆になかなか

難しかったりもした。。。

 

 

観ている時、、、

どうしても、「頭」から入ってしまったから。。。

 

 

・・・とはいえ。。。

 

素敵なステージだったのは、

確かだ。。。

 

 

終演後はそのまま、、、

その場で、関係者のパーティーが開かれ。

 

私や風の彼女や。

出演していなかった生徒たちもみんな、

メアリー先生に誘われ、

そのパーティーに出席することになった。。。

 

 

*******

 

 

つづく