運命の出会い 116 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

記憶に残っている「愉快な仲間たち」は、

まだいる。。。

 

 

甘えん坊の彼とは同じ年で、、、

いつも彼と、、、

 

「お前、バッカじゃね~の?」

 

「うるさい!あんたの方がバカじゃん!」

 

・・・みたいに(笑)

 

そうやって、じゃれ合っていた女の子がいた。

 

 

当時彼女は、高校生だったけど、、、

通っていたのは、夜間の学校で。

 

平日の昼間はいつも、

仕事に来ていたので、私も彼女とは、

ほぼ毎日、一緒に過ごしていた。

 

 

見た目はちょっと、

チャラチャラした感じの子で。

 

向こうっ気が強くて、荒々しくて。

口も悪くて。

 

一見、素行も悪そうで。。。

 

 

そんな見た目とは裏腹に、本当は、、、

すごく、心が繊細な子であることも、

透けて見えてきたりした。。。

 

 

だから。。。

 

彼女がいつも、どこか荒れているのには、、、

きっと、何か事情があるのだろうなぁ。。。と。

 

そんな風に思っていた。

 

 

 

いつの頃からか、その子は私のことを、

 

「ママ」

 

・・・と呼ぶようになり、、、

気づけば、いろんな話をしてくれるように

なっていたりもした。。。

 

 

 

たしか、彼女の本当のお母さんは、、、

私とほとんど、年が変わらなかったのだった

ような気がする。。。

 

 

私も結婚が早く、子供を生んだのも

けっこう早いほうではあったけど。

 

当時、私の子供たちがまだ中学生や

小学生だった頃に、もうすでに、

子供が高校生なのかぁ。。。と。

 

そんな風に思った記憶がある。。。

 

 

 

そんなお母さんは、数年前に離婚して、

そして再婚して。

 

最近、お父さんの違う妹が

生まれた。。。と。

 

そう言っていた。。。

 

 

その新しいお父さんは、お母さんよりも

ずっと年下で。。。

 

だから、経済的にもまだ不安定で。。。

 

そんな中彼女はお母さんから、、、

 

新しいお父さんの負担になるから、、、

普通の高校は諦めてくれ。。。と。

 

そう言われたのだそうだ。

 

 

だから自分はこうして、働きながら

夜間の高校に通っているのだ。。。と。

 

その子は、そんな風に話していた。。。

 

 

「ママは妹の世話があるから、

働きにはいけないしね」

 

・・・と。

 

 

 

今の自分の境遇とか、、、

自分の母親や義父に対して。

 

彼女が疑問や不満を抱えていることは、

もう、一目瞭然だった。。。

 

 

彼女がそれを、、、

ハッキリと言葉にすることはなかったけど。

 

彼女が語る言葉の奥の奥から、、、

そういう思いが滲みだしてきていた。。。

 

 

妹のことは、心底好きで、

可愛く思っているようだったけど。。。

 

両親に対しては、すごく気を遣っているのが

見ていて少し痛々しくて。。。

 

 

本当に私は、、、

彼女にどう接してあげることが

一番いいんだろう。。。と。

 

 

そんなことを日々、、、

考えていたこともあったな。。。

 

 

*******

 

 

ママ友の中でも、離婚をした人が

何人かいて。。。

 

彼女たちの立場からの気持ちというのは、

いろいろ聞いたこともあった。

 

 

たとえ離婚しても。

たとえ再婚しても。

 

彼女たちが彼女たちなりに、、、

子供のことをちゃんと考えていた。。。

 

・・・ということは、解っていたし。

 

その上での彼女たちの決断に対して、

私が口を挟むことは何もなかった。。。

 

 

けれども、仕事先で、あの繊細な彼女から、

そういう状況下での、子供側の気持ち。。。

 

・・・というのを直接聞かされた時。

 

 

「子供を生んだ責任」

 

 

・・・というものを、よくよく考えさせられた。。。

 

 

 

私は、結婚して子供が欲しい。。。と思った時、

なかなか子供が出来なかった。。。

 

・・・という経験があるせいか。。。

 

自分にとって子供の存在というものは、、、

何にも代えることが出来ない、、、

貴重な宝物のようなもので。。。

 

 

その宝物のためなら、、、

自分は別に、どうなってもいいや。

 

みたいな思いが、ものすごく強い。。。

 

 

だから余計に。

 

繊細な彼女のお母さんの選択した行動には、

胸が痛んだ。。。

 

 

そうやって、人間Lyricaとしては、

胸は痛んだけど。。。

 

でもこれもまた、彼女たちの完璧な運命の

ドラマなのだろうな。。。と。

 

そんな風に、ドライに眺めている自分も、

やっぱり、そこにいた。。。

 

 

*******

 

 

ある時、繊細な彼女の仕事が終わる時間に、

彼女のお母さんがお店にやってきた。

 

待ち合わせをしていたらしい。。。

 

 

繊細な彼女が、お母さんを紹介してくれて。。。

 

私たちは年も同じくらいだし、同じママ同士だし。

なんだか、普通におしゃべりが始まり(笑)

 

しばらくの間、そこで楽しく立ち話をしていた。。。

 

 

その様子を、繊細な彼女が、、、

すごく不思議な目をして眺めていることに

気がついていた。。。

 

 

 

おそらく彼女にとって、私はそれまでは、、、

 

「自分側にいる人」

 

・・・として、映っていたのだと思う。。。

 

 

なぜなら私は、、、

 

彼女と話すときはいつも。。。

彼女と同じ位置に立って話していたから。。。

 

 

 

でも本当の私は、、、

彼女のお母さんとのほうが、

立っている位置は近いのだし。。。

 

そういう人と会ったらやっぱり、、、

 

「大人同士の会話」

 

・・・が、そこで始まるわけで。。。

 

 

 

せっかく私のことを、「ママ」と呼んで

心を開いてくれていたこの子の前で。

 

お母さんとこんな風に話す姿を見せたら、

彼女はどう思うかな。。。と。

 

それが少し気がかりだったけど。。。

 

 

案の定、その日以降、、、

 

彼女とは少しだけ、心の距離が離れたような

感じがしないでもない。。。

 

 

もちろん、彼女も私も。。。

表面上の態度はまったく変わらなかったし。

 

普通に仲良くしていたし。。。

 

 

だからそう感じたのは、、、

単に私の取り越し苦労だったのかも

しれないけれども。。。

 

 

なんだか彼女が、、、

少し、寂しそうに見えてしまったりもした。。。

 

 

*******

 

 

ある時、仕事終わりに、

駅で娘と待ち合わせをしたことがあった。

 

その時、繊細な彼女が、、、

 

「ママの娘さんに会ってみたい~~」

 

・・・と言って、ついてきた。

 

 

娘と彼女はちょっとだけ対面し、

お互い軽く挨拶したあと、

 

 

「じゃあ、ママ、バイバイ~~~。

また明日ね~~~」

 

 

・・・と言って、彼女はすぐに帰っていった。。。

 

 

ふと見ると、、、

娘がちょっと、微妙な顔をしていてね。

 

「イヤだった?」

 

・・・と訊くと、娘は遠慮がちに。。。

 

「うん、、、ちょっとだけ。。。」

 

・・・と答えた。。。

 

 

「大丈夫だよ。

ママは、あなたたちだけのママだから」

 

 

そう言うと、娘は安心したようだった。

 

 

 

多分、息子はこんな反応はしないだろうな(笑)

 

娘だからこその。

女の子だからこその、この反応。。。

 

 

 

そんな複雑な心を持ったうえに、、、

多感な年ごろだったあの彼女。。。

 

 

ああいう時期の親子の関係性って。。。

のちのちまで、大きく影響するような

気がしないでもない。。。

 

 

 

繊細な彼女のお母さんは。。。

 

今頃どうしているのかな。。。

 

 

あの時、ベビーカーの中で眠っていた

赤ちゃんだった妹ちゃんも。

 

おそらくもう、中学生くらいに

なっているだろうし。。。

 

 

あの繊細な彼女は今ではもう、

30歳くらいになっているはずで。。。

 

 

どうなっているのかな。。。

 

 

*******

 

 

男性の心が、一本のまっすぐな

糸だとしたら。

 

女性の心は、その一本の糸が、

複雑に絡み合っているように

思えたりもする。。。

 

 

結局、それを解いてみれば、

同じ、一本の糸なのだけどね。

 

 

私の糸は、見る人によっては、

すごく複雑怪奇に見えたりするらしい。。。

 

自分では、全然、そうは思わないのだけど(笑)

 

 

 

いつだったか、夫に言われたことがある。

 

 

「ママは、最初はすごく難しい人に

見えるのだけど。

 

一度解ってしまうと、なんて

シンプルな人なんだ。。。と思った」

 

・・・と。

 

 

娘と息子には最初から、、、

私がシンプルな一本の糸に見えるようだ。

 

夫は、何年も時間をかけて、

複雑に絡み合った糸を解いていった。

 

母は未だに、私の糸が、

こんがらがって見えているらしいし、

解く気もないらしい(苦笑)

 

 

 

*******

 

 

つづく