「独裁店長と愉快な仲間たち」
あの、コーヒーショップ時代を思い出す時、、、
いつも、この言葉が浮かぶ。。。
ああいったチェーン店では、社員の移動が
定期的にあって。。。
店長も、1~2年で移動になるのが
普通だったのだけど、その店長だけはなぜか、
そのお店から移動になることがなかった。
移動の季節になるとみんな。。。
「次こそは。。。」
・・・と、店長の移動を期待するのだけど、
その期待は、いつも裏切られた。
そんな「主張の激しい」店長のもとでは、
新しく入った人も、すぐに辞めてしまうことが常で。
そんな中、辞めずに長く働き続けている人というのは、
よっぽど根性があるか、よっぽど鈍感か(笑)
あとは、あまり深く考えることなく、
なんでもすぐに、忘れようとするタイプか。。。
とにかく、そこに残っている人達というのは、
私にはみんな、「つわもの」に見えた。。。
そして、もしここに、あの店長がいなかったとしたら、
こんなに働きやすくて居心地の良い職場はない。。。
・・・と思ってしまうくらい、みんな、
優しい人たちだった。。。
本社の人も、そのあたりなんだかんだと解っていて、
だからあえて、店長を移動させないのだろうと。。。
そんな風にも思っていた。。。
あの店長を受け止められるような、
そんな「つわもの」が揃っているこのお店から。
彼を動かすことが、出来なかったのだろうな。と。
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愉快な仲間たち。。。とは、私も本当に、
いつも楽しく過ごさせてもらっていたし。
いろんなことを、学ばせてもらった。。。
「こっそりヒーラー」を演じていたせいで、、、
「Lyricaさんには癒される」
「Lyricaさんがいてくれてよかった」
・・・と、よく、みんなが言ってくれたけど。。。
そういう言葉が、当時の私には本当に、
励みにもなったし、力にもなっていた。。。
以前、リンポチェが言っていた、
「最初は演技でもいいんです」
・・・というのは、こういうことを言うのだろうとも
思っていた。
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パートの彼女からは、娘さんのことで、
よく相談を受けていたりした。。。
彼女の娘さんは、当時、大学生で、、、
のちに、大学を卒業して就職したのだったと思う。
娘さんの話を私にするときのパートの彼女からは、
いつもどこかで、娘さんを批判しているような。。。
責めているような。。。
そんな気配が流れてきていた。。。
もちろん、彼女が娘さんのことを
本当に愛していて、心配していることも、
同時に十分、伝わってきていたけど。。。
ある時、パートの彼女がいつものように
娘さんの話をして。。。
そして、、、
「本当にもう、あの子が何を考えてるのか、
私にはさっぱり解らないわ!
訊いても何も話さないのだもの!」
・・・と、怒りながら投げ捨てるように言うのを見た時。。。
私は彼女のその姿が、、、
自分の母とかぶった。。。
当時、私の子供たちはまだ、小学生とか
中学生くらいだったので。。。
大学生。。。というのは、私にとっては
「子供」とは捉えられず。。。
そのせいもあったけど。。。
私は、彼女の話に出てくる娘さんの中に、
自分が重なって見えてしまって仕方なかった。。。
「お母さんがこんなに感情的だったら、、、
何も言いたくなくなるよね」
・・・と、ちょっと、娘さんに同情的な気持ちを
持ったりしている自分がいた(苦笑)
そして、私の母もきっと。。。
今、目の前にいるパートの彼女のように、
私のことが全然理解できなくて、
モヤモヤしたりしていたのだろうな。。。なんて。
そんな風に思ったりもした。。。
「あんたは難しい」
・・・と、よく母には言われたから。。。
母と、そのパートの彼女のよく似ていたところは。。。
自分が理解できないものに対して、
攻撃的になる。。。
・・・というところで。。。
理解できないものを、理解しようとする前に、
反射的にそれを否定し、排除しようとするところ。
つまり、理性よりもまず先に、
感情で動いてしまうところ。。。
その時の感情にまかせて、ついうっかり
暴言を吐いてしまう。。。
・・・なんてところも、彼女は母とよく似てるなぁ。。。
なんて思った。
占星術で言えば。。。
母は魚座なのだけど、パートの彼女は蟹座で。
彼女たちのこういうのはやっぱり、
「水」の質なのだろうな。。。と。
そんなことを、考えたりしていた。。。
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こうやって私は。。。
本当は、全然優しくない。。。
いつも観察していて、そして分析していて。。。
(これは、乙女座の質だけど)
その上で「最善」を選択して、そういう行動を
取っているだけでしかない。。。
母やパートの彼女のように、
感情優先で動くことも、、、ほとんどない。。。
だから、それを見抜く店長からは、
「一番恐い人」
・・・と、言われる(苦笑)
母は身内だし、私も甘え。。。というか、
「最後は受け入れてもらえる」ということが、
どこかで解っていたから。。。
私はいつも。
本音のみで接していたし。。。
その本音が、母の感情を逆なですることも
よくあったけれども。。。
さすがに、身内以外の人にそれをやる
勇気はなかったので、そこで、
「ヒーラーの演技」が入る。。。
そうやって、演技をすると。。。
「Lyricaさんって、本当に優しい」
・・・と、言われることになる。。。
そういう「演技」をしながら。。。
私は彼女に接していたのだろうと思う。。。
あなたと娘さんの関係って、
私と母の関係みたいだ。。。って。。。
あなたが私の母で、
私が娘さんで。。。と。
そう前置きした上で私は、、、
自分の「体験」を、彼女にシェアした。。。
そして、彼女の在り方や娘さんの在り方に関して、
直接どうこう言うことはせず。。。
逆に、、、
「こういう時、母はどう思っていたと思う?」
・・・と、彼女に質問さえしたりして。
私の体験を参考にして。。。
彼女が自分で、何かを感じ取ってくれれば、
それが一番いいのだろう。。。と。
そんな風に思っていた。
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私のああいう在り方が、、、
彼女にどう映っていたのかは、解らない。。。
「Lyricaさんといると、癒されるわ」
・・・と、彼女は言ってくれてはいたけど。。。
もしかすると彼女はあの時、、、
私に対して、もっと違うもの。。。
たとえば、「強い共感」みたいなものを、
ただ、求めていただけだったのかもしれないし。。。
ただ、聞いてほしかっただけだったのかも
しれないしね。。。
あの店長は、私と同じような「質」を
持っている人だったから、逆に解りやすかったけど。
でも、パートの彼女とはおそらく、
「質」が違っていて。。。
お互いに、見えないところがたくさん
あったのだろうな。。。と思う。
店長はそういう「異質」なものを、
「恐怖」と「力」で支配しようとしていた。
完全に、相手を「弱い者」と決めつけていた。
でも、こちら側からは「弱さ」にしか
見えないものでも。。。
違う側面から見たら、、、
それは「強さ」になる時もあり。。。
だから最初から、相手を弱いとか、
下だとかと決めつけて、
その個性を殺してしまうのは、
すごくもったいない。。。と。
私は思っていた。。。
私や店長が「火」だとすると、
彼女は「水」で。。。
そういう相手と関わることでこそ、、、
成長に繋がるいろんな学びはあり。。。
だから魂たちは、、、
本当に上手に、完璧に配置をするのだけど。
エゴがなかなか、それに気づけない。。。
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「水」は、その場の感情優先で生きるのだな。。。と。
彼女を見ていて、すごく思うようになった。。。
感情というものは、表現してしまえば、
すぐに消えていってしまうエネルギー。
だから、その感情が消えたと同時に、
他のめんどくさいことも、すぐに忘れてしまえるのが
「水」なんだ。。。
・・・ということに、のちのち、気づいた。。。
「水に流す」
・・・とはよく言ったものだ。。。
だから、水は。。。
最終的には、すべて水に流して、
すべてを受け入れることができる。。。
こういうのは、実は私には、、、
すごく難しいことでもある。。。
ただその反面、水は。。。
自分の言動に無責任なところもある。。。
例えば、その場の感情で、
ついうっかり言ってしまった一言が。。。
相手を傷つけていたとしても。。。
本人は、自分の言ったことを気にも留めず、
ケロッと忘れていたりする。。。
消えた感情のエネルギーと共に、
事実も消えている。。。
私のように、、、
あれこれ分析し、選択して発する「一言」と。
母のように、、、
その場の感情にまかせて発する
「一言」というものは。。。
たとえそれが、同じ言葉であっても。。。
その「重み」は、全然違うものなのだな。。。
・・・ということに気づいたのは、、、
もう、だいぶあとのことだったけど。。。
それに気づいたことで、、、
母からの、「否定の言葉」の数々によって出来た
長年の深い傷が、癒えていったりもした。
そして。
そういう気づきへのキッカケを与えてくれたのは、、、
多分あの、パートの彼女だったのだろうと。。。
今は思う。。。
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つづく