ママ友絡みで離婚問題に発展した時は、、、
母に止められた。
私が離婚を考えたのは、その時が初めてではなく、
夫の両親と同居中にも、そういう気持ちに
なったことはあった。
その時は、隣の伯母たちに止められた。
あの時は母は、同居をやめればいいのよ。。。と、
そう言ってくれていたのだけど、伯母たちが、
それを止めた。
夫が、お義父さんと一緒に自営で働いているのに、
別居できるわけがないでしょ。。。と。
結婚の経験のない伯母たちに、
一体何が解るんだろう。。。と。
今ならそう思ってしまうのだけど(苦笑)
まだ、若かったあの頃の私は、、、
素直に、その伯母たちの助言にしたがったものだ。。。
ママ友絡みの離婚騒動の時は、、、
母は、しばらく考えてはいたのだけど、こう言ったの。。。
「でも、男の子にはやっぱり、、、男親が必要よ」
・・・って。
あの頃、息子はまだ幼稚園児で。。。
私は、母がなんでそういう風に思うのか、
いまひとつ、理解できなかった。
息子が成長して、「ひとりの男」になった今は、、、
すごくよく、解るのだけどね。。。
でも、そう言われて私はあの時も、、、
子供のため。。。と、踏みとどまった。。。
そういうこともあったので。
私はあのお店で仕事を始めた時、、、
そこで、男の人達と交流を持ちながら。。。
ものすごくじっくりと。。。
男性観察をしたりもしていた。。。
「男とは?」
みたいなことと、真面目に向き合い始めたのも、
多分、あの頃だったのだろうと思う。
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学生バイトや、若いフリーター達はみんな、
あのお店の店長のことを、煙たがっていた。
その店長は、私とは同じ年で。
だから私は、半ば、お友達感覚でその店長に
接していたのだけれども。。。
彼は、話せば全然、イヤな人ではなく、
私はむしろ、気が合っていた。
そんな彼が、どうしてそこまでバイトの子達に
嫌われるんだろう?と。
しばらく様子を見ていたのだけれども。。。
そのうちに、、、
「あんなに虚勢を張っているからなのでは?」
みたいに、感じるようになった。
私といる時みたいな態度で、バイトの子達にも
接してあげれば、みんなもあそこまで
嫌わないだろうに。。。と。
そういうことを夫に話してみると、、、
「まぁ、店長の気持ちもわかるけど」
・・・と、彼は言っていた。
でも、その頃の私には、全然解らなかった。。。
店長のバイトの子達に対する態度は、
私には、自分で自分のことを、
どんどん大変にしているようにしか、
見えなかったから。。。
でも、そんな店長が、
みんなの嫌われ役をやってくれていたので。
お店の中で私はただ、「優しいお母さん役」だけを
やっていればよかった。
そのうちに気づけば、
みんなのお悩み相談係みたいになっていて。
店長からは、「ずるい」と言われていた(笑)
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そんな中、バイトの若い男の子達の間で、
ちょっとしたもめ事が起こった。。。
少し女性っぽい感じの、柔らかい雰囲気の男の子が、
新しくお店に入ってきた時に、、、
その子に、すごく厳しく接した男の子がいたの。
その厳しさは、ちょっと行き過ぎている感じもして。
少し、いじめのようにも見えた。
そんな、新人いじめをしていた男の子は、、、
その子自体も、物静か。。。というか。
内側には激しいものを持っているのだけど、
それをあまり表には出さず、そして、
集団行動よりも、単独行動を好むような。
そんなタイプに見える子だった。
その二人は同じ年で。
成人したフリーターの子達だった。
新人いじめ君の、多少行き過ぎた行動は、
傍目にも、少し不快だったけど。
私はそのまま、黙って様子を見ていた。
そして、どっちの子にも、、、
分け隔てなく、普通に接するようにしていた。
新人いじめ君は、日を追うごとにエスカレートし、
これはそろそろ、一言言ったほうがいいかな。と
そう思っていた矢先。。。
別の、もうひとりの男の子が、行動に出た。。。
その男の子は、大学生だったけど。
やっぱり、ふたりと同じ年。
体育会系な感じの子で。
いつも明るくて、みんなに慕われるような。。。
人の輪の中では、いつも中心にいるような。
そんな、元気いっぱいの子だった。
その子がね、新人君を、
自分の仲間に引き入れて、守ったの。
彼は新人君に対しては、ものすごく優しくしてた。。。
逆に、新人いじめ君に対しては、きつくあたってた。。。
多少の、制裁をくわえながら(苦笑)
そのうち、新人いじめ君は、新人君に対して、
厳しい態度をとることも、一切なくなり。
それどころか、新人君に気を遣うようになった。
そういう流れを見ていて私は。。。
いろんなことを考えたりしていた。。。
そしてなんだか。
弱肉強食の世界だなぁ。。。
・・・って、そう思ってしまったりもした(苦笑)
強いオスが勝つ!!みたいで。。。
休憩時間なんかに顔を合わせると。。。
その三人の男の子たちがそれぞれに。。。
自分の心の内を明かしてくるの。。。
そんな時、私は。。。
誰に同意するでもなく、、、
お説教するでもなく。。。
ただ相槌を打ちながら、
彼らの話に耳を傾けていたのだけど。。。
あの新人君は。。。
自分自身は、強い男子に庇ってもらえて、
安全な立場に立てたことで、ホッとしたみたいだったけど。
それでも、自分に辛く当たってきていた
新人いじめ君のことは、一切悪く言わなかった。
むしろ、自分を苛めてきた男の子の心情を察して、
同情さえしていた。。。
体育会系君は、新人いじめ君を、思いっきり
批難していた。
そして自分が、新人君を守ってやるんだ!と、
そう言っていた。
新人いじめ君は、あれは自分なりに新人君を
鍛えていただけで。
それなのに、体育会系君にチクるなんて、
少し、軟弱なんじゃないですか?
・・・と言っていた。
ちなみに、新人君は、チクってなんか、
いなかったけどね(苦笑)
体育会系君と、新人いじめ君が、
それぞれ、自分の立場を正当化しようとしていたり、
相手の悪いところを正そうとしたりする中で、、、
新人君は、他の人の想いまで想像してあげられる
余裕があるなんて。
実はこの子が一番、器が大きいのかも。。。と。
あの時、私は思ったりもした。。。
けれども、こういう優しさを持った男の子は、、、
男社会では、苦労が絶えないかもねぇ。。。と。
そんな風にも思ったりした。
けれども私がそうやって、
いろんなことを考えているうちに。
気づけば、あれだけ険悪な感じになっていた
あの二人が、ケロッと仲良くなっていて。。。
私は少し、ガクッとなった(笑)
大喧嘩して、すぐにあっさり仲直りって。。。
それはまるで、まだ小学校にあがったばかりの
息子たちと、ほとんど何も変わらないような気がして。。。
なんか、シンプルだなぁ。。。
男の世界って。。。
・・・と、感じたものだった。
夫にその話をしたら、彼は、、、
「まぁ、男なんて、そんなもんだよ」
・・・と、笑っていた。。。
ただ、あの新人君だけがね。。。
彼は何も言わなかったけど、ちょっとだけ、
何かを引きずっているようにも見えた。。。
そしてあの後、彼はなぜか、、、
まるで親鳥のあとを追う雛のように、、、
私にベッタリになってしまって。
なんだかすごく。
懐かれるようになっていた。。。
ちょうど、そんな頃だった。。。
突然、お店の閉店が決まったのは。。。
閉店後は、他の店舗に移動させてもらえる。。。
という話もあったけど。
私は。。。もういいかな。。。と思って。
それを機に、パートをやめることにした。
私が辞める日、あの新人君はわざわざ
仕事が終わるまで待っていてくれて。
そのあと、買い物まで付き合ってくれて。
そして別れ際に、お疲れ様の花束をくれた。
泣きそうな顔をして(涙)
その時ばかりは私も、ジーンとなった。
あそこまで懐かれると、、、
やっぱり、可愛く思ってしまうよね。。。
でも、、、彼ももう、いい大人だったし。
私も職場を去る身だったし。
いつまでも、雛のまんまじゃ。。。
この先も、いろいろ大変だろうと。。。
だから私は、心を鬼にして。
彼のそんな、泣きそうな顔には気づかないフリをして。
「ありがとう。元気でね」
・・・とだけ言って、その場をあとにした。
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最後の仕事を終えて、帰ってきた、
たしか、その日だったと思う。。。
またまた、急展開が起こったのは。。。
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つづく