そう言えば、私は。。。
生まれる時、首に臍の緒がグルグル巻きに
なっていたらしく。
生まれるのがもう少し遅かったら、
死んでいたそうだ。
「あんたが生まれたときね、、、
全身、紫だったのよ」
・・・と、母がよく言っていたので、
私は、赤ちゃんって、紫色で生まれてくるのかと
思っていた。
けれども、娘も息子も、
生まれた時は、綺麗なピンク色。。。というか、
赤い色をしていたので。。。
「あぁ、だから、赤ちゃんって言うんだ」
・・・って(笑)
その時、初めて知った。
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私が結婚したばかりの頃、、、
夫のお姉さんから、こんな話を聞いたことがあった。
「子供が、2歳とか3歳くらいの時に、
お母さんのお腹の中にいた時のことを聞くと、
ちゃんと、答えるんだよ」
・・・って。
実際に、お姉さんの子も、、、
いろいろお話してくれた。。。って。
そんな話をしていた。
多くの子供が。。。
お水があってね、そこで浮かんでたの。とか。
お風呂みたいにポチャポチャしてた。とか。
真っ暗な中で、寝てた。とか。
そういう話をするんだって。
でもそれは、2歳か3歳くらいまでで、
早すぎてもダメだけど、逆に、それ以上遅いと、
子供も、忘れてしまうらしかった。
だから私も。
いつか自分に子供が生まれたら、
絶対に訊いてみようと。
そう思っていた。
けれどもその後。
なかなか子宝に恵まれず。
それを実行できたのは。。。
それからもう、何年もあとのことだった。。。
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あれはたしか。。。
娘が2歳くらいの頃だったと思う。。。
もうちゃんと、言葉が話せていた頃。。。
とうとうこの日がやってきた。。。と(笑)
私は、ワクワクしながら娘に訊ねた。。。
「〇〇ちゃん。ママのお腹にいる時って、
どんな感じだった?」
・・・って。
お水があってね。。。とか言うのかな?
真っ暗でね。。。とか言うのかな?
・・・と、期待に胸をはずませながら、
娘の答えを待っていた。
けれども娘は、、、こう、答えたの。。。
「あのね、お地蔵様がいてね。
お手々はありますか?
お目々はありますか?って訊かれたの」
・・・と。
あまりに予想外すぎた娘の答えに、、、
私は、自分の耳を疑った。
え?なんて?もう一回教えて。と、
そう、聞き直したけど。
娘はやっぱり、同じ答えを返してきた。
「お地蔵様がいたの?」と訊くと、
娘は、「うん」って言った。
「その人に、お手々とお目々があるかどうか、
訊かれたの?」と訊くと、娘は、「うん」と答えた。。。
えーーー、何???それ????
・・・と、内心びっくりだったけど。
その時は、、、
娘を不安にさせてはいけないと思ってね。
平静を装い、笑顔を作った。
「へぇ。。。そうなんだぁ。。。」
・・・と。
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数日後、、、
母と会う機会があったので、
さっそくその話を母にしてみた。
すると、普段はあんまり取り乱さない母が、
めずらしく、アタフタして。
何やら、すごい驚きようだったので、
どうしたのかと思ったのだけど。。。
そのあとに、母が話したことを聞いて、
その理由が解った。。。
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「子供がなかなか出来ない」という話題は、、、
実は、デリケートな話題でもあるのだけど。
当時の私は、だからこそ、そういうことは、
周りにオープンにしておきたい。。。と。
そう思っていたの。
隠すことで、いらぬ憶測をされることのほうが
イヤだった。。。っていうのもあるし。。。
相手に悪気はないと解ってはいても、
周囲から、「子供はまだ?」「孫はまだ?」なんて
訊かれたりすることは、、、
自分にとっては、結構なダメージだったので。
だったら、初めから言ってしまおう。。。とね(笑)
だから母にも、子供がなかなか出来ない。。。と、
そのまんま、話していたの。。。
でも、今思うと。。。
あの頃の私は、まだまだ、自分のことしか
考えてなかったなぁ。。。と思う。。。
本当に、人って、考え方も受け止め方も、
十人十色で。。。
同じ出来事を、軽く受け止める人もいれば、
すごく重く受け止める人もいる。。。
そういうことを、あの頃の私は、
まだまだ、しっかり理解しきれていなかった。
だから母が、、、
私に子供が出来ないことを、あんなに
重くとらえていたなんて。
当時の私には、想像もできなかったの。。。
あの頃。。。
自分は、もしかしたら一生、
子供を持つことは出来ないかも。。。
・・・と、そういう不安を抱えたりもしたけど。
でも、それを感じていたのは、、、
「人間Lyrica」であってね。。。
私のもっともっと、深い部分では。。。
まぁ、すべては流れにお任せだし、
何があっても、最後の最後には絶対に、
「あー、よかったー」
・・・って思うように、この世は出来ているのだし。
・・・ってね。。。
そうやって、どこかで楽観してたんだ。。。
だから、私本人は悩みながらも、
実は、悩んでいなかったの。。。
この感覚も。。。
誰かに説明するのは、難しいのだけど。
だから、そんな私本人よりも、、、
母のほうがよっぽど、そのことを、
深刻に考えてしまっていたようでね。。。
そういうことが、もっとちゃんと解っていたら、、、
私はきっと、母にはああいうことは言わなかった
だろうと思うけど。。。
けど、私から、そういう話を聞いてしまった母は。。。
毎日毎日、真剣に、、、
私に子供が授かりますように。。。って。
お地蔵様に願掛けしていてくれたそう。。。
そして、その時母は。。。
「私はどうなってもいいですから、
どうか、娘に子供を授けてください」
・・・って。
そういう風に、お願いしていたんだって。。。
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お地蔵様に、そういう願掛けをした母。。。
だから、娘のお腹の中での話を聞いて、
あんなに驚いたのも、よく解った。。。
母は、きっと。。。
お地蔵様が、願いを叶えてくれたんだ。。。と。
思ったのではないのかな。。。
そして。。。
ありがとうございます。ありがとうございます。。。
・・・って。
素直に、そう思って。。。
多分あのあと、お地蔵様に手を合わせた
だろうな。。。と思う。。。
あの母のことだから。。。
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私は、、、
「ありがとうございます」以前に、、、
これって一体、どういう現象なんだろう?と。
考え始めてしまった(苦笑)
「死んだらみんな、一瞬であれに還る」
・・・と。
そう思っていた当時の私は。。。
自分が実際に今、経験しているこの「人間の世界」と、
あの時に観た「全てである私」。
そのふたつにしか、関心がなかったから。。。
それ以外の世界のことは、あまり真剣に
考えたこともなかった。。。
でももし、娘の話が本当だったとしたら。。。
娘が生まれる前に、お地蔵さまと一緒にいた場所。。。
そういう場所があるってことで。。。
そこって一体、どこにあるんだろう?
・・・ってね。
その時初めて、そういう興味がわいてきた。。。
娘が「お地蔵様」って言ったのは。。。
もしかしたら、母の影響があったのかもしれない。
私の知らないところで、娘は、母から
そんな言葉をチラッと聞かされたことも
あったのかもしれない。
だから、そこにいた存在?が、
本当に、「お地蔵様」だったのかどうかは、
いまひとつ解らないけど。
でも、「誰か」がそこで、、、
娘と一緒にいたのかもしれない。
・・・ってね。
そんなことを考えていたら、、、ふと。。。
メーテルリンクの『青い鳥』の物語にでてくる、
「生まれる前の子供たちの国」のお話が、
頭をよぎった。。。
もしかしてあれって。。。
ただのおとぎ話ではなかったりして??
・・・なんて。
あの時、、、そんなことを思ったりしたな。。。
もし、お地蔵様が本当にいたとしても。。。
そういう存在たちが住む世界が、どこかにあったとしても。。。
それすらも本当は、幻想の一部であって、
結局は、「すべてである私」であることは解ってた。。。
でもこの幻想の世界の中には。。。
私の知らないことが、まだまだたくさんあるなぁ。。。と。
その時、そう思った。。。
けれども。
その頃の私は子育てに追われていて、、、
宇宙とか世界とか。
そういうことを、深く考えたりする暇はなかった。。。
その時はまだまだ、、、
そういう「時期」ではなかったの。。。
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ちなみに、今現在の娘は、、、
自分がそんなことを言ったことはもちろん、、、
小さいときに、私と、こういう会話をしたことさえ、
すっかり忘れているらしい。。。
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つづく