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昨年から数回に分けて開催されている、故 高山林太郎先生の著書を読み解く講座:
『誰も言わなかったアロマテラピーの本質(エッセンス)』
日本にアロマテラピーを紹介するため、たくさんの関連書籍を翻訳された高山林太郎先生。アロマテラピー関連だけでなく、文化や言葉、芸術まで知識が豊富で、昨年開催されたVol.1とVol.2でも、人類と香りの歴史や、医学の歴史、バレエ・リュスなどなど、高山先生が実際に書かれたこの書籍の内容は多岐にわたっています。
もちろん、ルネ=モーリス・ガットフォセ、マルグリット・モーリー、ジャン・バルネ博士など、アロマテラピーを学ぶ人なら必ず耳にする人たちのことも、親族の方から聞いたお話などから「身近」に感じられることを書かれています。
Vol.3の今回は、以下の内容でした
第Ⅰ部 アロマテラピーが生まれるまで ~
第4章 ニューエイジ(新時代)のアロマテラピー
冷戦 ― 恐怖の時代
フランスの植民地政策の失敗
戦争が青年たちの心に残した傷跡
ヒッピーと「コミューン」
口バー卜・ティスランドというヒッピー青年
英国人の郷愁(ノスタルジア)へのおもねり
現代にまで尾を引く口バートのイメージ戦略
翻訳上、苦労したこと
英国的なアロマテラピーと、フランス的なアロマテラピー
直観と直感
口バー卜・ティスランドの中医学にたいするいいかげんな理解
(アロマテラピー研究室HPより、許可を頂いて転載してます)
今回も、近代の戦争と欧州各国の植民地政策のことなど、最初は相変わらずアロマテラピーと一見関係のないような内容でした。
それが、日本にアロマテラピーが拡がるきっかけとなった著書、『The Art of Aromatherapy <芳香療法の理論と実際>』の著書であるロバート・ティスランドの紹介につながりました。
ロバート・ティスランド氏は齢80を超えた今でも、第一線で活躍されているアロマテラピー界の大御所です。
2019年には来日され、全国各地からアロマセラピストが、彼の講演を聞くために集まりました。 『ロバート・ティスランドに学ぶ 実践編「精油の安全性ガイド』
今回の第4章では、ティスランド氏のことも詳しく書かれてますが、これがまぁまた辛辣で 聞いてて苦笑いしか出てこなかったですね Vol.1&Vol.2でも、そのなかなか毒舌ないいまわしでたまに「ウっ」とくることもありましたが、今回はまた特に毒性が強いように感じました
高山先生が欧州に滞在されていた頃のヒッピー文化のことや、英国とフランスのお国柄の違いのことなど、当時のことが詳細に語られているのは、とても興味深い内容でした。
高山先生は、この章ではこのようなことも書かれています
「アロマテラピーは、どんなかたちで精油をクライアント、つまり顧客に提供するにしても、その目的はあくまで、クライアントをうっとりと良い気分にさせ、心底リラックスさせて、精神=心理=免疫学的にその自己治癒力、免疫力を自然に高めることです。「医療は医師ではなくては行ってはならない」という医師法の大原則を犯すようなまねは、絶対になさらないでください。」
実際はリラックスだけではなく、いろいろとお役立ちのアロマテラピーですが、大前提は「アロマテラピーは医療行為ではない」ということですね。アロマテラピーはあくまでも、その人個人個人がもつ“免疫力”を高め、“自己治癒力”を引き出すお手伝いをするものです。
翻訳をするうえの苦労話なども少し書かれていました。
まだ今のようにアロマやハーブに関する植物の知識すらひろまっていない日本で、学名や呼び名などをどのように訳したらわかりやすいか、かなり悩まれたようです。何でも最初のころというのは手探り状態からのスタートなので、大変ですよね。
この後はまた、ロバート・ティスランド氏に対する記述が続きますが、詳細は控えさせていただきます
1回目のセミナー受講レポはコチラ
2回目は、1回目と同じく第Ⅰ部の「アロマテラピーが生まれるまで」ですが、前回が歴史的な内容だったのに対し、今回は実際に“アロマテラピー”という言葉が生まれた時代の背景や、絵画やバレエといった芸術的なことに触れる内容でした。
2回目の受講レポは、前半と後半の2回に分けて書いてます。
前半の内容はコチラ
後半の内容はコチラ
こちらの講座は、研究室の島田さつきさんとリンさんが、時間をかけてしっかり準備して下さったパワーポイントを見ながら読み進めていきます。途中で島田さんの解説を聞きながら、高山先生の伝えたかった“エッセンス”を少しずつ感じていきます。
今回のVol.3は4月23日にも再度開催される予定だそうです
島田さんが書かれている「2年前の遺言セミナー」は私も参加していました。
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Aromanoは中央線国分寺駅から徒歩/バスで約20分。西武多摩湖線・一橋学園駅から徒歩12分。
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