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9月から受講を始めた『クリニカル・アロマテラピーで学び合う 精油の安全性』講座。
9月 『クリニカル・アロマテラピーで学び合う 精油の安全性 ①』
10月 『クリニカル・アロマテラピーで学び合う 精油の安全性 ②』
10月 『クリニカル・アロマテラピーで学び合う 精油の安全性 ②~感染症』
昨日は全3回講座の最終回でした。
いつもは水曜日のクラスでしたが、今週は予定があり土曜日の週末クラスにお邪魔です。
最終回の今日は:
第8章 「不眠」
第9章 「悪心と嘔吐」
第10章 「痛みと炎症」
第11章 「ストレスと幸福」
今回テキストにしているのは、フレグランスジャーナル社から出版されている「クリニカル・アロマテラピー 第3版」です。
で、こちらが前の第2版なのですが、
“介護 福祉 医療の現場に活かす”
看護だけだったものから、介護・福祉も含めたものに内容も変わってきています。それは、アロマテラピーは患者さんだけではなく、付き添うご家族から医療従事者まで、患者さんの周りの人たちを幸福にすることが出来るツールの一つになりえるからです。
今回はいずみ先生のこうしたお話から始まりました。
「クリニカル・アロマテラピー」は結構分厚い本で、書いてあることも専門的なので読み進めるのに苦労するのですが、講師のいずみ先生が用意してくださるプリントと合わせて日本の現状を踏まえたいろいろなお話をして下さるので、気づきと理解が得られます。
本自体がアメリカの看護師さんによって書かれたものの翻訳本なので、書いてある内容が日本の現場の状況と合っていない部分も多々あります。そのため、私たちにとっては読んでも“内容がつかみにくい”と感じるところが沢山あります。
そんなところを、いずみ先生が参加された学会などの最新情報を盛り込んで補足プリントを作って下さるので、大変ありがたいです。
今回も不眠のところで厚生労働省の調査結果の記載があったり、睡眠薬の分類に関して薬剤師である先生の知識フル稼働のお話があったりです。アロマテラピーの活用に関しての例ももちろんあり、“日本の現場”でどのように不眠やそのお薬と付き合っていけば良いのかの理解も深まります。
悪心と嘔吐に関しては、普通の例えば二日酔いやちょっとした不調でなるものについてではありません。本の中で語られているのは、主にガン患者の抗がん剤治療の後に起こる「化学療法誘発性悪心」と、「術後の悪心」といった臨床の場でのアロマの利用が主な内容でした。普通に吐き気がある時などに利用すると良いと言われる、ペパーミントなどのアロマも紹介されてましたね。
痛みと炎症は、本の内容としては痛みについての生理学やその病因、そしてその治療に使われる薬の分類などに関してですが、いずみ先生曰く“日本での分類とちょっとちがう”そうです。その異なった部分を日本での鎮痛剤の分類として、いずみ先生がして下さってます。
ストレスと幸福については、副腎皮質機能など解剖生理学に沿ったお話以外に、患者さんだけでなく病院スタッフ、面会者などへのアロマテラピーや、PTSDとアロマテラピーといった内容で語られています。
そして今回の講座の最後に、“さらに考えを深めるために”ということで、私たち自身が今後どのようにアロマテラピーと付き合い、どうやって周りの方のお役に立てるかを考える機会が設けられていました。
途中でちょいちょい挟まれるいずみ先生の脱線話が楽しすぎていつも最後は駆け足になってしまうのですが、実際に介護の現場でアロマテラピーを実践されていたり、ご自宅で利用されている方々のお話は、とても参考になります。
これからも“講師”として楽しく、しかししっかりと軸のあるアロマテラピーをお伝えしていくため、学びを続けていきたいと改めて思った講座でした。
今回もこのような学びの機会を作って下さった「アロマテラピーの安全性を考える会」の小林彩子さんと久保田泉先生、そして水曜・土曜クラスとご一緒した勉強熱心な皆様、ありがとうございました
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