【受講】『「精油の安全性ガイド」徹底活用作戦~第1回「皮膚」』&『毒とクスリと人間の関係』 | 小平・国分寺 おうちで出来る自然療法 手作りコスメ・クレイセラピー・ナード アロマテラピー Aromano

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本日は午前と午後、Wでセミナー受講でした。
 
先ず午前中は、「アロマテラピーの安全性を考える会」主催の、久保田泉先生による『「精油の安全性ガイド」徹底活用作戦~第1回「皮膚」』。
 
 
「精油の安全性ガイド」については何度か発信してますのでご存知の方も多いと思いますが、1995年にイギリスで第1版が出版された、アロマテラピーを安全に利用していく為に必要な情報が満載の本です。イギリスでは2012年に第2版が発売されておりますが、今年の9月にいろいろな方のご尽力の末にやっと日本語版が発売され、アロマセラピストの手元に届きました。
 
先月末には、『精油の安全性を考える~Vol.2今日から活かせる「精油の安全性ガイド」』のセミナーも受講し、この本の編集に携わったaromatopia編集長の木村さんから、ご出版にあたってのご苦労やこれからの日本のアロマテラピー界のお話なども伺いました。
 
そして、今日は実際の中身のお話。
 
第1版では95種類だった精油も第2版では400種類に増え、精油成分の解説も127種類から206種類に増えました。そして、解剖生理学的解説の中でも一番のウェイトを占めているのが、今日のお題目である「皮膚」に関してです。これは、著者のティスランド氏がそこを重要と考えての事だと思われます。
 
アロマテラピーを学ぶ際に必ずセットで覚える「皮膚」は、身体の中で最大の「臓器」です。外からの有害物質をはねのけるバリアの役目もあり、触覚や痛覚などを持つセンサーの役目も持っています。アロマテラピーでは精油を植物油などに希釈して皮膚塗布しますが、精油は分子が小さく、更にアブラに溶ける性質を持っている為、皮脂に溶け込んで真皮まで到達し、そこにある血管内に入って全身を巡ります。言ってみれば、吸入で入る嗅神経と並んで、皮膚は精油成分の「入口」の一つなんですよね。
 
その「入口」に対する有害反応や要因について、安全性ガイドの内容を泉先生が分かりやすく項目別に分けてまとめて下さいました。ありがとうございます音譜
 
 
泉先生曰く、「今の日本のアロマテラピー界はカオスです」。いろいろな考え方はあってしかるべしだし、多様性によって発展していくものも多々あるのは事実だけれども、今の日本のアロマテラピー界においては、「ちょっと違うのではないか?」と、“安全性”をおざなりにした広まり方をしている事を、危惧されてます。きちんと使えばとても良いものなのに、使い方を間違ったが為に精油を「怖いもの」と認識して使わなくなってしまうなんて勿体ないビックリマークアロマテラピーを安心・安全に生活に取り入れていく為に、「精油は飲まない」「精油の原液塗布はしない」という基本的な注意事項は是非念頭に入れておいていただきたいと思います。そして、それが何故なのか?というところもご理解頂けると危ない使い方は出来なくなると思うので、「精油の安全性ガイド」を是非ご活用ください音譜
 
そして午後は、東大のサイエンスカフェにて食の安全センター主催の『聞いてみよう!~毒とクスリと人の関係~』のお話を聞いてきました。
 
 
『人は太古より自然界の毒に悩まされ、毒を恐れ、そして知恵を絞って毒を利用してきました。「これはトリカブトだから山菜と間違えて食べてはいけないよ」、「このキノコは毒キノコだから注意してね」、「山椒は体にいいんだよ」…など、一体だれがいつそのような知識を得たのでしょうか。それはまさしく先人たちが自然の生み出す毒に悩まされ、時には命を犠牲にするような体験を経て得た知恵なのです。尊敬すべき先人たちは、一部の自然毒を矢毒として利用することで、自分より体の大きい強い動物を安全に効率よく狩ることに成功し、さらには薬として利用するに至りました。今回はそんな偉大なる先人たちの毒との戦いについての話題とともに、毒を薬として利用してきた人類の輝かしい業績に注目していきます。』(HP;イベントページより)
 
 
6月に一度開催された内容ですが、希望が多かった様で再度開催となったそうです。もう、こんなダウン本を読んでる私からしたら、興味津々合格
 
 
 
昔は『毒』は魔物や悪霊によってもたらされるものと捉えられていたそうです。毒といっても、人に危害を加える正体不明の毒はPOISON、生物の作り出す有機化合物で成分や生物活性が明らかなものはTOXIN、動物が作り出す毒で、歯牙、刺針などから直接標的生命体内に毒を注入するものはVENOMというそうです。このカテゴリー分けからすると、精油はTOXINということになりますかね。
 
他にも、天然毒の動物、植物、微生物等の起源による分類と、たんぱく質系、ペプチド系、ステロイド系等化学構造による分類から、毒ガエル、フグ毒、食中毒を起こすもの、植物毒の例などなど、楽しくお話を聞いてきました。人はこうした「毒」とうまく付き合い、利用して、現代医療にも役立つ様々な薬剤を作り出してきたんですね。
 
精油の化学をやっていると、こういう構造式に萌えたりしますラブラブ
 
こうしてみると、毒とクスリって本当に表裏一体というか、物質って利用の仕方次第で毒にもクスリにもなるのだと、改めて思います。精油も一緒。きちんと学んで使っていきたいですね。
 

『12月の予定』

 

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