ご訪問ありがとうございます。
NARDとJAAの認定校
“アロマの手しごと教室 Aromano”を主宰しております
手作りコスメアドバイザ-;シカです。
先週受講した久保田泉先生による
今日はその二回目でした。
前回は精油の定義や製造法など
アロマテラピーの基本的な事柄と、
有機化合物である精油成分を
化学的に捉える「脂肪族」「テルペン」「芳香族」
三つの化合物の分類と、
官能基という精油成分と
特徴づけるものに関しての基本を学びました。
今日はその「化学的なところ」を
もっと掘り下げる内容でしたが、
話は食品添加物とは?というところになり、
ちょっとした実験も行いました。
コチラは先生が持ってきてくださった、
“食品添加物”のレモンやオレンジ、
メロン、ストロベリーのエッセンス。
それぞれお水に入れたところ、
綺麗に溶けました。
これは、精油100%ではなくて
エチルアルコールに恐らく合成の香料を
混ぜたものです。
アルコールは基材として特殊で、
水にも油にも溶けるという性質を持っています。
いずみ先生によると、
厚生労働省が認めている“食品添加物”は
使用する食品に均等に混ざりきるものであり、
その使用量もごく微量に限られているそうです。
精油成分でも良く出てくるエステル類なども、
「着香の目的以外で使用してはならない」と
きちんと書かれています。
(参考;厚生労働省 食品添加物の規格基準)
「食品添加物だから飲んでよい」と
うたっている精油がありますが、
そもそも精油は油溶性で水には溶けず浮きます。
着香の目的以外で、
例えば健康のためにそれを原液で
日常的に飲むなんていうのは、
精油の利用方法としては
違っているのではないかと思います。
今回は精油成分を掘り下げる内容ですが、
もう一つ面白い実験をしました。
精油成分の基本である炭化水素の成分の一つとして、
柑橘系の精油に多く含まれる“リモネン”があります。
よく食器用洗剤に「オレンジ成分配合」のような
うたい文句で油をよく落とす素材として
入っていますが、
ゴムやプラスチックも溶かす程強い成分でもあり、
クリーニングの溶剤やシール剥がし等にも
利用されています。
また、
リモネンは発泡スチロールと分子構造が似ていて、
混ぜると融合して液体になる、
ということで実際に発泡スチロールに
レモン精油を垂らしてみました。
暫くすると少しずつ凹んでいき、
最後はこんな風に穴があきました
精油原液って、
成分によってはこんな風に
強く働くこともあるんですね。
今回他にも、
いずみ先生がお持ちのクスノキの精油や
ホワイトカンファーと呼ばれる日本製精油など
をいくつかお試しさせていただきました。
先生はそれぞれの土地に行かれたり、
お電話されたりして生産者さんのお話を伺い、
その熱意を知って「一滴も無駄にできない」と
この出会いに感謝