アロマリラックス&リフレインセラピストカレッジ山口校です
今朝、雑草だらけの庭で発見しました
セントジョージズワートの花
今朝、ゴミステーションにゴミを出しに行くとき、何気なく庭を見ました。
『黄色い花が咲いているなあ・・・。』
まだ目覚めていない頭の中では、月見草だと
でも、名前のごとく夜に咲く花で・・・
あれ~
足を止め、じ~~っ
10年以上前に植え、根が這うように横に広がるため、葉っぱはたくさんありましたが、
花が咲いたことがなかったので、
あきらめていたセントジョージズワートが咲いているではありませんか
ハーブ名に「セント」とつくので、イエスさまとの関係性を感じますね。
新約聖書に登場するイエスさまの使徒の一人、聖ヨハネの誕生日とされる夏至の6月24日ごろまでに
黄色い花が咲き、伝統的にその日に収穫されたためその名が付きました。
古くから太陽の力が宿っているハーブと考えられていたので、
夏至の正午、太陽のエネルギーがもっとも高い時間に収穫すると良いそうです。
学名のヒペリカムは、「幻影に勝つ」という意味があり、
中世ヨーロッパでは悪魔や魔女を遠ざけるお守りとして玄関や窓に吊るされました。
セントジョーンズワートの花びらに赤黒い斑点があり、
花びらをこすると、出てくる赤い色素には
ヒペリシンやハイパーフォリンという成分が含まれているからですが、
その色は聖ヨハネが斬首されたときに流れ出た血の象徴と言われています。
セントジョーンズワートの和名はセイヨウオトギリソウですが、
これまた、似たようなお話があります。
セイヨウオトギリソウは、漢字では西洋弟切草と書きます。
平安時代、晴頼という鷹匠がいて
薬草を用いて鷹の傷を治す事で有名でしたが、
薬草の名は秘密にして決して口外しませんでした。
ところが、人の良い弟が薬草の名を人にもらしてしまいました。
怒った晴頼は、弟を切ってしまったというお話です
結局、赤い液体が出てくるので、そのような連想になっているんですね~
セントジョーンズワートは、「医学の祖」ヒポクラテスが
よく効く薬草を初めて紹介した時に、そこに含まれていた5つのハーブの一つでした。
十字軍が、セントジョーンズワートで刀傷や創傷を治癒し、
止血をしたという記録が残っています。
植物油につけ込んだ浸出油は、乾燥ハーブでも効果はかなり感じられますが、
生花で作った浸出油は、ヒペリシンやハイパフォリンの成分で血のように赤く、
そちらの方が効果は高いので、今年のJAMHA認定ハーバルセラピストコースでは
生花で実習ができるかもしれません
セントジョーンズワートは、暗く落ち込んだ心に明るさを取り戻すことから
「サンシャインサプリメント」と呼ばれていたり、
うつに対する効果が確認され、季節性感情障害や更年期の抑うつなどに活用されていますが、
平成12年に、厚生労働省から医薬品との併用に関し注意喚起を促されています。
厚生労働省のHPをご確認ください。
そのような個性的なメディカルハーブなので、
メディカルハーブ検定やハーバルセラピスト試験にはとても出題されやすいです。
プロヴァンスで見たセントジョーンズワート
プロヴァンスでは、たくさんのハーブが野生化していました。
2度研修に行ったプロヴァンスの経験が教室で活かせています
公式HPはこちらをクリック
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