呼吸器の仕組みシリーズ 続きはこちら

>>>1.呼吸器の仕組み<鼻腔>

>>>2.呼吸器の仕組み<咽頭、気管>

>>>4.ひどく絡む痰にアロマの吸入

 

星星星 星星星 星星星

 

 

こないだは呼吸器の砦の気管支までいきました。

 

もうひとつ最後の砦を忘れていました。

 

 

最後の第四の砦は肺胞です。

 

気管支も通過してしまった微生物など異物は肺に到達するわけですが、

 

 

肺の奥は肺胞というブドウの房のようになっています。

 

 

↑この肺の中の枝分かれした先っちょの先っちょを拡大すると、

 

こんな感じです↓

このブドウの房のようなところが肺胞です。
 
この肺胞でガス交換が行われて、酸素を体内に取り込むことが出来ます。
 
 
 
肺胞まで異物がたどり着くと、ここには肺胞マクロファージという免疫細胞さんが待ち構えています。
 
 
マクロファージは貪食細胞とも呼ばれて、異物を食べてしまう免疫細胞さんです。
 
イメージ的にはアメーバのような感じでしょうか。
 
食べるというより取り込んでいくような感じです。
 
 
 
 

マクロファージ自体は、肺や肝臓など色々な組織にいますが、それぞれの場所でそれぞれの働きをしているそうです。

 

 

肺胞マクロファージは、もちろん肺で仕事をしてくれています。

 

 

・死んだ細胞や微生物などを食べる

・炎症物質であるサイトカインを産生

・取り込んだ抗原をT細胞に抗原提示

 

 

などがお仕事です。

 

 

呼吸器(鼻、喉、気管、肺)は身体の外の環境と触れ合うことにできる場所なのでたくさんの異物を遭遇します。

 

 

これが血液に乗っていくことで、初めて「身体の中」に入る。ということになるので、

 

 

呼吸器というのは実は表皮であるという考え方です。

 

(腸菅も同じで身体の外ですね。)

 

 

このように呼吸器は全体を通して身体の中に異物が侵入しないようたくさんの砦が構えられていることが分かります。

 

 

 

それでは次に痰について考えてみたいと思います。
 
 
 
痰を構成しているものは、
 
8~90%が水分、粘液糖蛋白、炭水化物、脂質、灰分などです。
 
(気道上皮杯細胞の分泌物,微生物やホコリ、糖蛋白、浸出・漏出した血清由来の蛋白、遊走した細胞成分(好中球や好酸球, マクロファージ,上皮細胞など)、そこから遊離したエラスターゼなどの物質,電解質、IgAなどの免疫グロブリン,リゾチームなどの感染防御物質,など)
 
 
ほとんどは水ですね。
 
 
糖蛋白はムチンという粘性をもった成分です。
 
 
正常の気道粘液は97%が水分 残りの3%が他成分になります。
ムチンはその他成分の内の約30%程だそうです。(30%まで)
 
 
ムチンはアポムチンと呼ばれるコアタンパク質に、糖鎖が結合してできています。
 
以下Wikipediaよりお借りしました。
 
 
 
 
ムチンはアポムチンと呼ばれるコアタンパクが、無数の糖鎖によって修飾されてできた巨大分子の総称である。コアタンパクの主要領域は大半がセリンがトレオニンからなる10~80残基のペプチドの繰り返し構造であり、このセリンまたはトレオニンの水酸基に対し、糖鎖の還元末端のN-アセチルガラクトサミンがa-O‐グリコシド結合(ムチン型結合)により高頻度で結合している。
 
一般的に、糖鎖はN-アセチルグルコサミン、ガラクトース、フコース、シアル酸などから構成される。
 
糖鎖はムチンの分子量の50%以上を占め、ムチンのもつ強い粘性や水分子の保持能力、タンパク質分解酵素へと耐性など、さまざまな性質の要因となっている。
 
 
 
ということで、ザックリいうと、
 
 
ムチンは糖と蛋白がたくさんくっついてダマになっているような感じとでも言いましょうか。
 
 
痰のネバネバした性質はこのムチンも影響しているようです。
 
 
通常ムチンは杯細胞など粘膜下から生まれていますが、
 
 
症状が出ている状態になると、その産生量が増えると言われています。
 
 
「シアル酸 (S)/ フコース(F)比」というのがあるらしく、このS/Fについては色々研究がされているようです。
 
 
シアル酸はその割合が多いと痰は比較的サラサラしたものになりますが、
 
微生物の死骸など異物が増えたりフコースが増加すると痰は粘性を増すというのがひとつ見解としてあるようです。
 
 
 
気管支喘息を持つクライアントさんや慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉そく性肺疾患では、このムチンの量が大きく増加するそうです。
 
 
ただ、ムチンが増加したからといってそれだけが痰による症状の悪化とはつながらないようですが、ここはまたちょっと調べてみたいと思います。
 
 
 
ですので、「痰がつらい状態となるということ=分泌物の過剰な増加」というのもひとつの原因にようです。
 
 
 
気管や気管支での分泌物に対するアプローチとしては、
 
 
・粘液の産生が増えているので、その産生を低下させること、
・分泌しようとする反応そのものを抑制すること、
・分泌物の物理的な排除の促進
 
 
があります。
 
 
 
アロマで痰のケアをしようと思うとき、ひとつは
 
粘液を溶解し、痰を排出しやすくするアプローチが考えられます。
 
 
 
簡単に言うと、痰を細かくちぎって出しやすくするという感じ。
 
 
粘性の高いネバネバした大きな痰の塊だと、排出しにくいので小さくしようということです。
 
 
 
 
今回ローズマリーシネオールを使用して吸入をしたのですが、
 
ローズマリーシネオールにはケトン類(カンファ―)が10%前後含まれています。
 
 
 

 
 
 
長くなったので、アロマの痰ケアについては次にします。
 
 
 
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