日曜は支援者向けの、迎合とトラウマ反応について
学ぶクラスの3回目でした。
今回のメイン講師は長年にわたり
男性と子どもの性被害支援をされている、
熊谷珠美(右上)さん。
一回目講師の津田真人さん(左下)
二回目講師の糸井岳史さん(右下)
kee(左上)
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性被害によって起こる繊細で複雑な
心理的反応を支援者や周りにいる人たちが理解するために。
そして、事情を知らない社会に
理解してもらうためにはどんな言葉がよいのか、
当事者にとってエンパワメントとなる言葉は
どのようなものがあるのか。
無理解や誤解による二次的な傷つきがみられる現場で、
被害に遭われた方や支援に携わる方が痛みを持ちながらも
どれだけ思考錯誤をされてきたのか改めてその歴史を知りました。
聞くほどに、どの立場からも
他人ごとではないのだということを思います。
現在、日本で「迎合」とまとめられているこの言葉。
珠美さんが伝えてくださったような丁寧な理解で
みんな(支援者や世間一般)で共有していきたいです。
ほかにも「グルーミング」の過程について学びましたが、
グルーミングをする側は加害に見えないよう、
わからないよう、どのように相手へ近づいていくのか。
そしていつの間にかその関係をもたされる側が
どのような心理状態になり、どのような言動が起こりうるのか。
本人が何年も後に言葉にしたり、言ったことを撤回する
などの具体的な様子と共に見えないトラウマ反応が見える化されました。
珠美さんたちの提唱されている
「セクシャル トラウマ インフォームドケア」を実感です。
英語ではTend&Be friend, fawn,Appeasement
などで様々なセラピストや研究者から表現されている「迎合」。
この言葉と概念の整理を津田真人さんから
一回目で教えていただいての、
今回の当事者や支援者の思考錯誤と歴史という流れ。
二回目での糸井岳史さんによる加害側の心理と
加害にいたるまでの背景のレクチャーもあり、
このテーマの根深さや構造の複雑さが見やすくなりました。
今回はPCが不調でフリーズが起こり
話せなかったのですが、次回のまとめ回で
“ガスライティング”についても触れたいところです!
珠美さんからのすばらしい講義。
深化する真人さんのクロストーク。
参加者の皆さんとのディスカッションやQ&A,
糸井さんの理解深まるご回答。
本当に素敵なクラスでした。
珠美さん、皆さま、ありがとうございました!
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日時:2024年8月24日(土)13~16時
場所:童心社 KAMISHIBAI HALL
(同伴の中学生以下のお子さまは無料。
スペースの関係上、お子さまのご同伴は先着10名様となります)
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8月31日(土)10~12時 4000円