【しみじみコラム・2】一読者になるまで~「優&魅衣」との出会い | あろひろし観察記

あろひろし観察記

嫁から見た漫画家・あろひろしの観察記です。

思っていたよりもずっと反響があったのにもかかわらず、ずーっとほったらかしになっていた【しみじみコラム】の第二弾です。
気が向いたら第三弾もあります。
ってゆーか、書きたいことをタイトル書きにしてみたら、本編17回、番外編(おまけ)3回分くらいは書きたいことがあるようです。
全部書き上げるまでに何年かかるのかなあ。うわあ、書くの楽しみだなあ(棒読み)。



さて、前回で「あろひろし」という漫画家の存在を知ることになった小学生(当時)の私でしたが、その後、「週刊少年ジャンプ」では「あろひろし」の名前を見ることがなくなってしまいました。
兄はジャンプの「週刊」は買ってくれていたものの、「月刊」は買ってくれていなかったので、あろが「月刊ジャンプ」にフィールドを移したことを知らなかったのです。

それが、いつだったでしょう。
当時から本屋さんが大好きで、毎日のように通っていた私は(実際、実家から歩いて5分くらいのところに本屋さんがあったので、学校帰りや暇があると日参していました)、本屋さんの店頭で久しぶりに「あろひろし」の作品と出会うのです。
それが、「優&魅衣」でした。
コレね。

$あろひろし観察記-you-and-me


奥付を見ると、1986年3月発行なので、私は中学生ですね(ハイ、そこ! 年齢を逆算しないように!)。
「探検隊」から実に1年以上もの月日が流れています。
それでも、「あろひろし」の作品だし・・・と、本屋さんで軽い気持ちで手にとってレジに持っていったのが運のつき。
これが、真の「あろひろし」地獄(?)へのプロローグだったのです。

ちなみに「優&魅衣1巻」で一番心惹かれた話は、「都会はこわい!?」でした(と思います。何せもうかなり昔の話なのでよく覚えてないんだけど、今ざっと読み返してみたら、これが一番印象に残っているような感じでした。特にラストシーンね)。

あと、たぶん私が個人的にエッセイまんがが好きだっていうのもあるんだろうけど、あろは単行本の余白部分におまけを描いてくれていて、それもポイント高かったと思います。
「優&魅衣」で言うなら、「実話シリーズ」とか。
「探検隊」なら、「探検隊の疑問 Q&A」とか。
こういうおまけがついていると何だかトクした気分になれるし、描いている作者とも親近感が沸くので(作者には迷惑かもしれないが)、私はとても好きです。

そんな経緯で、私は「あろひろし」の名前をしっかりと認識し、それからは単行本が出るたびに購入するという、ただの一読者になったのでした。
まだこの頃はお小遣いに余裕が無かったので、1作品につき1冊しか購入できませんでした。
そんなお小遣い事情なのに、私の心の中の「新刊が出たら買う作家リスト」のひとりに名を連ねたあろは、私の脳みそに彫刻刀でそりゃもう大きくでかでかと名前を掘り込んでしまったのでした。

でも、まだこの頃はただの一読者で、純粋に作品を楽しむことしかしていませんでした。



【また忘れた頃に戻ってくるかもね、と言い残して書き逃げ】