あらひろしの書棚から、今回は「前略・ミルクハウス」を手に取ります。
えーっと、あろさんが持ってるのは小学館版なんですけど、今はソノラマ版として電子書籍になっているようですね。
わたしが覚えている限りのあらすじとしては、北海道から大学進学のために上京してきた松本芹香ちゃんが、ほぼ成り行きでミルクハウスで雑居生活をするという話です。
今で言うシェアハウス?みたいな感じ。
オーナーは菊川涼音さんで良かったんだっけ?
涼音さんの親だったっけ?
まあとにかく、芹香ちゃんが涼音さんや藤くん、水城さんや教授、と教授の息子と雑居暮らしをしていくというお話です。
涼音さんは男性で女装はしますが、恋愛傾向はストレートに女性が好きで、芹香ちゃんが好きです。
藤くんも芹香ちゃんにふらつきますが、結果としては結衣ちゃんとハッピーエンド。
わたしは結衣ちゃんが好きだったので、「藤くんでいいのか…?」と悔しく思った覚えがあります。
なんだかんだと入り組んだ恋模様のお話です。
コメディタッチで読みやすいしおもしろいです。
この「前略・ミルクハウス」で強烈に覚えていることがあります。
わたしは当時、掲載誌の別冊少女コミック、通称別コミを買っていました。
まだ個人情報保護などゆるーい時代です。
雑誌の最後の方のページには、読者の感想お便りが数ページに渡り載っておりました。
(名前忘れたけど。WJでいう「ジャンプ放送局」とかりぼんの「とんでもケチャップ」みたいなやつ)
いつだったかまでは覚えてないけど、そこに「伊藤かずえ」さんからのお怒りのお便りが載っていました。
「不良少女と呼ばれて」の女優と同姓同名の方です。
当時の別コミにはまだ文通欄などがあり、読者同士での交流告知もありました。
そして、伊藤かずえさんは、ひょんなことから「松本芹香」さん(「菊川涼音」さんだったかもしれない)と知り合って、交流をしようと試みます。
「ミルクハウス」の人気が高い頃だったので、「松本芹香」という名前に、伊藤かずえさんは偽名ではないかという一抹の不安を抱きましたが、なんせ自身も「伊藤かずえ」という女優と同姓同名ですから、偶然の一致もあるだろうと松本芹香さん宛にコンタクトを取りました。
…はい。松本芹香は偽名でした。
伊藤かずえさんは郵便局?宅配会社?から、住所と宛名不一致で「イタズラをするな」とこっぴどく叱られたそうです。
そして、伊藤かずえさんは読者欄で、偽名を使うのはやめてほしいという懇願のお便りを出していました。
というのを、なぜかネチネチと覚えています。
わたしの本名もたいへんありふれた名前で、カッコいい名前に憧れていました。
「のどか」とか「はるな」とか、響きがかわいいじゃないですか。
だから、その子もかわいい名前に憧れて、なりきったつもりで「松本芹香」を軽い気持ちで名乗ったんだろうなあ、と思います。
今ならネットのハンドルネームで使うくらいなら、お咎めはないんでしょうけど。
でも、郵便局?とか宅配会社?とか、第三者をはさむ場合には、偽名を使うのは気をつけよう、と思った出来事でした。
ああ全く、こんなとるに足らないくだらないことをネチネチといつまで覚えてるつもりなんでしょうねわたしは…。