漠风吟(漠風吟) Love in the Desert 全26話 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『漠风吟(漠風吟) Love in the Desert』

2024年 9月~ 中国 全26話

 

出演

皇北霜・麻随九公主格心薇→哈妮克孜

霍擎云(霍擎雲)→方逸伦(方逸倫)

格心薇・厄娜泣娜袖皇北霜→关畅(關暢)

若問→高阳(高陽)

 

 

ネタバレ 第1話~第4話。

大漠では、資源を巡って長年に渡り戦が続いていたが、最終的に、雲沛・天都・麻随の三城がその地を支配することになる。

その他の少数民族は、その三大勢力に属し庇護を受けており、その見返りに、部族の中でも美しい娘を城主の妻として献上せねばならない掟がある。

 

開幕に、城主の弟によって謀反を起こされた麻随城は、城主を失くし、九夫人とその娘の格心薇は、謀反を起こした刺客に追われたために、天都へと助けを求める。

しかし天都は門を開かず、むしろ助けを求めた格心薇一族に弓を放つ。助けない選択をしたのは、北靖領主(少なくともクレジットでは)の霍擎雲だが、この男は、後に莽流門主だと白状していたし、天都城主ではないのだろうか。

霍擎雲の夢回想で、城主が崩御したような描写もあったために、その息子とも考えられるが、名称が多すぎて混乱する笑

 

天都の城外で弓に討たれた母は亡くなり、母の侍女と共に難を逃れた格心薇は、砂漠の真ん中で皇北霜と出会う。

厄娜泣部族の皇北霜は、部族を背負って雲沛に嫁がされるところだったが、その使命から逃げ出したくてたまらない。

そのため、格心薇は、母の部族である厄娜泣を守り、母の残した雲沛へ向かえ、という言葉通り、その役割と身分を皇北霜と交換して、自分が雲沛へ嫁ぐ決意をする。

 

(ここから二人の名前は、交換後の名で明記します。)

この三城の支配を逃れて、賊として名を馳せる若問は、いかにも賊風情のワイルドな男で、大漠美人と言われる皇北霜を嬉々として攫うつもりが、誤って格心薇を攫ってしまう。

格心薇は自由奔放に育ち、限りなく前向きなため、賊に攫われても悲観することなく、逆に若問を既に尻に敷いている笑 いたずらっ子が二人になった感じ、、、

 

雲沛へ向かった皇北霜は、その道すがらで死にかけていた霍擎雲を助けることになるが、初っ端から二人の顔面が近すぎてエロさが炸裂している、、、どうやら霍擎雲は、容豁なるものを追っていたようだが、刺客に襲われて砂漠を彷徨っていたところだった。(容豁の詳細は全くわからん笑)

門主という正体を隠し、商人のフリをして、しばし皇北霜と同行するが、皇北霜も得体の知れない男を信用することは出来ない。そこで一旦別れることにするが、間違った娘を攫ったことに気付いた若問が現れて、皇北霜も攫われてしまった。

ここには、既に捕まった格心薇もいるし、この娘が言わずとも実に良い働きをするため、重々しい中でも、ひと時和んだ時間をくれる笑

 

一旦、皇北霜と別れたものの、彼女の持つ「大漠奇巻」が気になっていた霍擎雲は、その後を付けて、結局攫われた先からも助け出してしまった。大漠奇巻とは、開幕の説明であった、これを持つ者が大漠で最も利を得られると言われていた本である。

 

この本と引き換えに、捕らわれた族人を助け、雲沛までの護衛として同行する取引をした霍擎雲は、今のところは皇北霜を窺っている。それでも二人の距離が近すぎて、既に恋の始まりかと思うくらいなんかエロいんだよね。

結局、母の侍女のばあやも、随行していた侍女たちもほとんど失くしてしまい、残った族人は数人になったけど、、、

 

最後は腹黒そうな雲沛城主も登場していたし、利権を巡って再び大漠での戦が始まりそう。霍擎雲の地位がイマイチよく分からないため、皇北霜の敵となる時が来るのかもしれない。

皇北霜の目的は、厄娜泣への庇護とは別に、謀反への仇討ちなのか、見捨てた天都への仇討ちなのかもイマイチ分からないな。

結果、分からないことだらけ、、、たけど面白い。

 

つづく

 

ネタバレ 第5話~第6話。

この早い段階で、既に恋が始まっていたようだ笑

 

雲沛へと送り届けた霍擎雲の、あなたの望みは、厄娜泣への庇護を含めて私が全て叶える、という、素性も定かではない男の言葉に、ひと時の感情で、背負った部族の運命を賭けるわけにはいかない(こういう台詞、長月燼明であったな笑)皇北霜は、名残惜しさを振り切って雲沛城へとゆっくりと歩みを進める。

道中の混乱で、雲沛への貢物も全て失くした皇北霜に、取引で手に入れた大漠奇巻を返すことにした霍擎雲。何度も吐血していたが、矢のせいなのか彼を諦めさせるために皇北霜がヤクを盛ったのか、よく分からなかったな笑

 

霍擎雲の出自については、6話の回想でかなり核心を突く話が登場する。

序盤に、霍擎雲が行方を捜していた容豁なる者は、かつて秘密の坑道から霍擎雲を逃がした城主の側近で、霍擎雲の父親はどうやら雲沛城主だったようである。

おそらく今の城主が元城主の命を獲り、その座を奪ったのだろうが、未だ、元城主の息子である霍擎雲の行方も追っている。側近だった容豁は霍擎雲を逃がしたその後、この城主に囚われ雲沛城の奥座で軟禁されている。

ということは、開幕に、天都へと助けを求めてそれを拒否した霍擎雲の姿は、その時のものではないのかもしれない。思えば、九夫人とも言っていなかったし、弓を討てと命ずる描写もなかった。雲沛城主の息子であるなら、そもそも天都にいるはずもないし。

となると、霍擎雲が暗躍している目的は、父親を貶められた仇討ちしかない気がするが。仮にそうだとすれば、雲沛に嫁いだ皇北霜は、この争いに巻き込まれるのは必至である。腹黒雲沛城主が悪の中心だとすれば、ひょっとしたら麻随城の謀反にも噛んでいるかもしれない。

 

相変わらず、北靖領主と莽流門主が同じ官職なのかは謎。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第7話~第10話。

赤の衣装がお似合い。

 
那戦(雲沛城主)は、大漠奇巻を読み耽る皇北霜に、顔面の麗しさも相まって興味津々。この大漠奇巻は全部で5冊あり、それを全て集めれば凄まじい力を発揮するという。魔術の類ではなく、そこに大漠を支配出来るような秘密が書かれているのだと思われる。亡くなった母によれば、特に、皇北霜が所持していた父親の友人から送られたという巻が最も重要らしいが、今のところ何も分からない笑 しかもこの巻は既に那戦の手に渡っている。
 
寵愛される座を狙って、皇北霜を敵視するもう一人の妃はどの部族なのか忘れたが、仇討ち目的の皇北霜とは温度差が違う。城主には全く興味のない皇北霜を蹴落とそうと、せっせと頑張っているが、全く効いてないね、、、むしろそのおかげで、秀逸な案を思い付いた皇北霜への評価が上がってしまった。
目的のために動く皇北霜を、とんちんかんな所から邪魔して来そうで既に存在が煩わしい。
 
大漠奇巻全てを手に入れようとしている那戦は、ひたすら胡散臭いが、容豁を確保しているのもその野望のために必要な人材なのだろう。
容豁を助け出すという理由で、雲沛城に度々出入りしている霍擎雲は、住人かのように別の部屋から皇北霜をひたすら眺めているが、実は密道から潜入しているだけである。かつて住んでいた雲沛城を熟知はしていても、そんなに頻繁に通えばいつか目撃されるのでは、、そうなると、立場的には間夫となるし、凄まじく危険な存在である。それでも皇北霜には、その心配をする様子もなく実に嬉しそうだが。
 
若問と格心薇は、離れたりくっついたりの不安定な関係で、若問の目的もイマイチよく分からない。雲沛の夕灯会に潜入していたのは、ただ軍機を盗むためだったのか。若問は、砂漠の族を吸収しながら勢力を広げていて、皇北霜のことも再び手に入れようとしているが、真の目的が何なのかは謎だな。置き去りにされても必ず追ってくる元気一杯の格心薇には和む。
 
違うかもと一瞬思っていた開幕の、天都で霍擎雲が皇北霜を見捨てた描写は、そのまんま事実だったようである。ということは、北靖領主=天都城主ということ?霍擎雲にはもう一つ莽流門主という立場もあるが、この3つが同じ立場なのかが序盤から混乱しているところ。まあ見逃しているだけかもしれないけど、、、
莽流人が何やら動いていると那戦が警戒していたが、そもそも莽流ってどこの人たちなんだろうか。おそらく北漠なのだろうが、この地理や勢力の関係が全く見えないため、混乱は続く、、、笑
 
混乱はともかくだ、入れ替わっているのを知った今、あの時、天都で皇北霜の母親を死なせた自責から、霍擎雲の心には若干のブレーキが掛かってしまった。皇北霜がこの事実を知れば仇討ち対象にも成り得る。
 
つづく
 
追記ネタバレ 第11話~第12話。
回想で少しずつ過去が明らかとなる。
容豁に連れ出されて雲沛の密道から逃げ出した霍擎雲は、天都に匿われることとなる。天都の城主(だと思うが)を「舅父」と呼んでいたため、おそらく回想のおじさんは母親の兄弟なのだろう。その舅父の庶子となり天都で過ごすこととなった霍擎雲は、「今日からお前の名は霍擎雲だ。」と言われていたために、本名は別にあるのだと思われる。
蔵書室の奥で、捜していた容豁を見付けた霍擎雲が、「天都一別、已有十五載」と言っていたことから、あの別れた場所は天都なのだと思う。序盤に、天都にいたのはそういう事情があったからか。
 
那戦の記録を記した本によると、この男は、雲沛の素夫人(誰だよ笑)が民間に産み落とした息子で、その後、血縁である庶子として戻ってきたため、少主の座を獲得したという。
霍擎雲が元城主の息子ならば、父親の側室が素夫人ということになるが、幼い頃の回想で父親を殺めたらしき男が那戦だとすれば、年齢が合わない気もするな、、、那戦と霍擎雲の年齢が離れている設定なら別だが。(勝手な妄想です。)
霍擎雲の言葉から推測すると、おそらく偽の身分の偽の記録なんだろう。そうなると那戦は一体何者なんだろうか。べらぼうに切れる男だから、その辺の庶民ではなさそうだけど。
 
今のところ、那戦が持つ大漠奇巻は、彼の嘘でなければ2冊、皇北霜の献上した1冊で、合計3冊を所持しており、頭のいい皇北霜にこの本の読み解きをさせている。残り2冊の行方の鍵は、もしかしたら砂賊の若問が握っているのかもしれない。
妄想だけど、民間に産み落とした息子(庶子)が若問ってことはないよね、、、いやまさかね。
 
若問には謎行動が多く、機を狙って皇北霜を攫おうとしているし、霍擎雲の動向を探りながら、追い詰められた彼を助けたりして、イマイチ何が目的なのか分からない。手下は軍機庫に釘付けのようだが。
 
いつも明るく元気な格心薇は、青楼に攫われたというのに、女将の弱みを握って、この店を乗っ取ってしまった笑
どうやらこの店を自分の物にして、攫われた娘達と新しい事業を始めるようだが、ほんと逞しいんだよね。
若問は、何かの理由で皇北霜に固執しているが、格心薇のことも放ってはおけない。それでも素直に側には置かず、若干距離を取る頑なな態度は、果たさねばならない目的があるからなのかもしれない。それが何なのか全く分からんが、、、
 
皇北霜から見ると、霍擎雲の行動が真の目的のために自分を利用しているように感じる節があり、彼の想いをそのまま信じることについては若干の警戒心はあったようだ。しかし容豁を助け出すことを正直に話してくれた彼に、ぷんすこしていた気持ちは無くなったようである。毒矢にばかり当たって不憫に思う気持ちもあったのかも笑
霍擎雲の方は、もっぱら彼女の母親を死に追いやった罪悪に苛まれている。いずれこのことが知られて、恨まれるかもしれないと思いつつ、気持ちには抗えないため、相変わらず顔面が近すぎてエロいです、、、
 
つづく
 
追記ネタバレ 第13話~第16話。
傷を癒すためという名目で、自分の屋敷かの如く雲沛城に居座る霍擎雲と、城主のもう一人の妻(真渠幼佳)の厨房人として潜入している若問の二人、、、あんなに堂々と皇北霜の周りをうろついていているのに、全くバレていない笑
那戦は、相当頭の切れる男であるため、薄々彼女を疑っているものの、賊を誘き寄せるためだと一旦泳がせているようである。(因みに皇北霜を妻の座から下ろして本の解読のみをさせている。)
そのせいで、一度連れ出すことに失敗した容豁も、即座に別の場所に移送されてしまった。
 
城主の寵愛獲得のため、様々な手法で妻二人を競わせているが、煩わしいと思っていた真渠幼佳にも少し愛着が湧いて来る。若問が自ら自分の正体を明かしたために、良い様に振り回される真渠幼佳はお気の毒であるが、ちょっと可愛い笑
 
霍擎雲と皇北霜の二人も、ここだけを見ると夫婦と勘違いするくらい常に寄り添っている。共に過ごす時間の長さで互いの想いも強固なものになっていくが、ほどなく、感染症で死にかけた皇北霜は、自分が麻随の九公主だという秘密も打ち明けてしまった。死にかけた彼女を目の前にしても、霍擎雲はその正体を明かすことは出来ずに、苦悩で涙が止まらない。
個人的には、那戦の脅威も、事実を隠していることも、あまり気に留めていない様子で睦まじく過ごす姿を見せられていたため、唐突に大泣きする姿には、ちょっと感情が置いていかれた笑
この感染症では、絶対に命は落とさないと思っていたし、、、
 
この大漠は、那戦の悪政の余波が全体に広まっており、皆が苦しんでいる。それでもこの男が絶大なる力を持ち、天都も麻随も彼には逆らえない。オアシスを既に支配しているのかまでは分からないが、それに近い範囲には手を広げているのだろう。
この暴挙を阻止して、大漠の安定を目指す霍擎雲は、先ず那戦の身分詐称の件を証明しなければならない。
那戦の側近に変装して、地下牢に移されていた容豁を連れ出して取り戻した霍擎雲は、早速、先城主の遺言書の在処を尋ねるが、この行方は兄の容若にしか分からないという。しかもこの容若は、容豁と霍擎雲が別れた15年前から消息不明となっている。
となると、この兄の息子が若問かもしれぬ可能性も出て来たな。(あ、妄想です。)
那戦は、「不急」といいながら、常にゆったりと構えているが、容豁が攫われたことだけは、部下を殴り殺してしまうほどの怒りに震えていた。やはりあの本の神髄を知る容豁の存在は、那戦にとっては相当重要だったのだと思われる。
 
しばらく厨房人として雲沛城に留まっていた若問は、乗り込んできた格心薇と共に、皇北霜に提案された麻随城に攻め入る計画を立てる。そのため、やっと雲沛城から去ることとなるが、真渠幼佳の宝は根こそぎ奪っていく賊気質は忘れない笑
若問も格心薇も、互いにぶっきらぼうで野生的であるため、若干分かりずらいが、おそらく心は寄せ合っている。格心薇に関しては、既に賊の若問よりも智慧は上回っていて頼もしい限り。
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若問一派に攻め込まれた麻随は、これはたまらぬと雲沛へ援軍を願い出るが、那戦は、一度助けたのだから、と言ってその頼みを断ってしまった。この一度目は、序盤の謀反のときのことなんだろうか。
断られた麻随は、なけなしの智慧を絞って、雲沛には使者を送り、若問には色仕掛け戦法で対抗しようとするが、そんなものが通用するはずがない笑 相手はあの強烈な若問と格心薇だよ?
 
雲沛に出向いた使者は、皇北霜が九公主だということを当然知っている。そのため、以前から皇北霜の隠された正体を探っていた真渠幼佳は、この使者を利用して彼女の正体を暴こうと策略する。それでも少しおまぬけなところが可愛い真渠幼佳の策略は、思い通りの結果にはならないんだろうと想像は付く。
このままおまぬけでいて欲しい笑
 
つづく
 
追記ネタバレ 第17話~第18話。
麻随の使者、占別は、事前に霍擎雲と取引をしていたため、九公主ではないという証言をする。そのため、予想通り真渠幼佳はしっぺ返しを食らうが、彼女の言い分も無視できない那戦は、占別の監視をして、遂に霍擎雲の存在を知ってしまった。
 
その間、若問一派は麻随を攻略して城を乗っ取ることに成功するが、この地の城主になるつもりはなく、乗っ取った城は皇北霜に返すつもりのようだな。雲沛城滞在時に、皇北霜に提案された麻随への進撃の見返りに何か取引をしていたかな、、、忘れたな笑
この思惑が格心薇にも知られてしまったが、彼女の言い分で心境は何か変わっているのだろうか。手放しに吹っ切っている様子も見えないし、城を奪った賊風情が城主になるという事実を、町民が全く歓迎していないことに悶々としているように見える。
あの若問がそんなことで悩んだりするのかが疑問なため、他に抱えている闇がありそうな気がするが。過去のトラウマを抱えていることも、回想で少しだけ覗かせる。
 
容豁を取り戻し、天都へ戻ることにした霍擎雲は、那戦の脅威から皇北霜を守るため、彼女もここから脱出させることにする。那戦はとっくに密道も見付けていたため、二人の密会も目撃することになるが、扉の向こうからゆっくりと覗き見する姿が怖い笑
もちろん密道の出口で皇北霜を待ち受けているわけだが、同時に、彼女の母親の命を落とした原因が霍擎雲であることも告げる。
そのせいで、愛が一気に憎しみへと変わった皇北霜は、霍擎雲に向けて剣を立てる。来るときが来たという覚悟で、それを甘んじて受け入れた霍擎雲は、そのまま水の底へ沈んでいく。
 
この後、那戦の正式な妻となることを願い出た皇北霜は、裏切った彼女への那戦の仕返し(厄娜泣への暴挙)を防ぐためなのか、他に考えがあるのか分からないな。霍擎雲をひたすら恨んでいるように見せているが、これも計算なのかもしれない。
 
水の底から復活した霍擎雲は、那戦の厄娜泣への暴挙を阻止するため、天都に助けを借りることにするが、城主(義兄)は、手を出すべきではないとそれを突っぱねる。
それでも手を出したければ、以前、天都から奪った宝(皇北霜の感染症のために使用)の罪での罰は免れないという。
うーん、このこじつけ感には若干疑問はあるものの、霍擎雲を疎ましく思っていた義兄には好都合だったようである。貧乏くじばかり引いている霍擎雲が不憫、、、
 
鞭打ち200回で死にかけている霍擎雲へ、占別の母親を殺めたという話を彼へと吹き込んだ那戦は、刺客(占別)を送ることに成功するが、どうせおまえがやったんだよな?
 
那戦の存在や権力の奪い合いで、一見重々しく進んでいるようだが、それが、どこか軽く感じるため悲壮感が全くない不思議なドラマ笑
 
つづく
 
追記ネタバレ 第19話~第21話。
天都で痛めつけられた霍擎雲に、引き続き殺意を抱く義兄の城主だが、実は天都にも那戦のスパイが紛れ込んでおり、霍擎雲へと憎悪が向くよう仕向けられていた。
しかも、序盤に霍擎雲の指示だと思っていた、皇北霜とその母親を見捨てた件も那戦の差し金だった。予想を裏切らない那戦のクズっぷり笑
 
少し前に、互いのやるべきことを選んだ二人は決別するが、この時点ではまだ、霍擎雲が母を見殺しにしたと思っていたため、恨んだままの別れだった。
 
北漠へ、霍擎雲との交渉のため出向いていた皇北霜は、雲沛には戻らず、若問に攫われたことにして麻随城へ向かう。若問とは、やはり以前取引をしていて、麻随城への攻略法の代わりに、そこにある大漠奇巻の一冊を探す条件を提示していた。
 
城主の命を獲って、やっと麻随城謀反の仇を取った皇北霜は、この謀反も那戦の手に掛かっていたことを知る。このことが決定打となり、訪ねて来た霍擎雲とも以前の誤解を解いて、共に那戦に立ち向かうこととなる。
 
気になっていた若問の出自の件だが、本人はこれまで過去の記憶を失くしていたようだな。
皇北霜を巡って、若問と霍擎雲が無駄に殴り合いを始めるのはちょっと笑えるが、このせいで頭を打った若問は昏睡状態に陥る。これも身体に異常があるわけではなく、記憶を取り戻すための昏睡だったようである。
おそらく彼は、容豁の兄の子であり、親子三人で那戦の追っ手から逃れて砂漠を彷徨っていたところで、母親は命を獲られ、父親も若問を逃がして消息不明となってしまった。
皇北霜の目を見て、母親の記憶が蘇っていたのは、母同士が姉妹か何かなんだろうか、、、皇北霜と関係があるとすれば、従兄妹としか考えられないけども。
21話最後、馬で向かった先に、おそらく若問が持っている大漠奇巻の五冊目があるんだろうな。
 
というわけで、若問の敵も那戦ということになり、全員で彼に戦いを挑むという話になるのだと思われる。
 
つづく
 
追記ネタバレ 第22話~第26話(最終話)。
若問が麻随城主となり、皇北霜を娶ったという話で、挑発された那戦がのこのこ麻随までやってきて、結局、妻を取り戻せずに、敵に背中を向けて、走って律儀に門から逃げ帰る姿を生温い目で観ていたのに、25話で衝撃が走る。
 
大漠奇巻の五冊目は、容若の息子(若問)に託されていたと思っていたのも、実は、六冊目があったようである。えーと、五冊目ってどこに出てたかな、、、見逃したかな。
その六冊目が、容若の最期となった三疆城に埋没している可能性を考えて、皇北霜は早速そこへ向かうことにする。
その後、道中で若問に出くわし、着いて来られぬよう眠らせた霍擎雲や顔面を変えた格心薇も三疆城に集合する。
もちろんこのことを嗅ぎ付けた那戦も登場して、戦いとなるわけだが、、、
 
え、若問、、、?
砂下の洞窟から、素手で壁を伝って登り切る姿は、序盤からのイメージを覆すことない野性的な二人らしい力強さを、いい気分で観ていた。
それなのに、この後の唐突な展開に面食らう。いや、賊の手下の死までは分かる。陽気な仲間たちが賊頭を守って散っていったのを、傷心しながらも仕方がないかと思えた。
しかし若問までそんなところで無駄死にするって、いや通常はさ、その危機に仲間が現れて(霍擎雲でも良かった)、また敵に背中を見せながら那戦が走って逃げていくのを見ながら、ふふっとなるところじゃない?
霍擎雲が流砂に呑まれたところも、仰天して観ていたのだが、最後に皇北霜と格心薇二人が、那戦を追い詰めることで、この二人で始まった物語が、この二人によって終止符が打たれるように作られていたのか、と若干フェミニズム味を感じながら、それでも扉の向こうから若問と霍擎雲が戻って来はしないかと期待をしていた。
結果、霍擎雲は戻って来たものの、若問はあれが最期だったようである。さほど緊張感もなく進んでいたこのようなドラマで、主要人物をなにも死なせることはないのに、、、と、もやっとした気持ちが残る。最後まで楽しく観たけどもさ。
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