柳叶摘星辰(柳葉摘星辰)My Wife’s Double Life 全24話 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『柳叶摘星辰(柳葉摘星辰)My Wife’s Double Life』
2024年 5月~ 中国 全24話
 
 
出演
柳蓉→庄达菲(庄達菲)
许慕辰(許慕辰)→唐晓天(唐暁天)
 
 
5月31日にいきなりスタート。
ちょっとした予告とかないんかい笑
 
唐暁天の顔面は知っていても、ちゃんと出演作を観るのは初めてだと思うけど、なんというかすごくイイです、、、
 
ネタバレ 第1話~第2話。

紫宸司(刑部的な部署)の許慕辰は、盗っ人としてちまたで有名な柳葉賊(柳蓉)を捕える事件に遭遇する。

おそらく、これまでも捕獲の手を掠められて中々捕らえられないジレンマに陥っている彼は、捕らえることに躍起になっている。

 

柳蓉は、幼い頃の災害で孤児となるが、蘇国公に救われ育ててもらった過去がある。

その災害の戦犯とされ、今は亡き父親の無罪を信じて生きて来た許慕辰は、災害に遭った幼い頃に柳蓉と出会っているが、今はお互いその存在に気付いていない。

当時、父親の調査を担った蘇国公が、父親を罪人に追いやったため、少なからず彼を恨んでいる。(私の妄想では、蘇国公が父親を陥れたんだと思っているけど。)

今のところの許慕辰は、父親の潔白の証明をするため、密かに尽力しているのだと思われる。

 

ほどなく、罪人捕獲で次々と手柄を上げる許慕辰の元に、皇帝から婚姻が賜られる。しかし、その相手が蘇国公の娘だったため、ただでさえ彼を良く思っていない許慕辰は焦りを隠せない。

亡くなった父の手前、敵のようなポジションの娘は娶れない、と一旦は断ることにした許慕辰だったが、周りを固められては退けることが出来なくなり、しぶしぶその娘を娶ることになってしまった。

 

この役目を担うのは、蘇錦珍のフリをして嫁ぐことを命じられた柳蓉である。この命に気は乗らなくとも、蘇国公に救われた恩義があるため、身代わりは断れないのである。

加えて、許慕辰の玉佩を盗む任務を課せられた柳蓉は、それを手に入れたら離縁するという条件で、許家に入り込むことになる。

 

この許家で、罪人である父親の無実を未だ信じて、位牌に手を合わせることを欠かさない許慕辰の秘密の部屋を発見する。

その部屋の存在のせいで、争いとなった母子の様子に、たまらず、その間を割って許慕辰の手助けをする格好となった柳蓉は、罪人の子は罪人だという思いで許家に入り込んだものの、位牌を必死で守る彼の姿に少し同情したのかもしれない。

 

この偽婚姻で、だんだん許慕辰の本質を理解して心を寄せるようになる、という先婚後愛ものだが、そんなに重い話にもならず、楽しく観れそうな気がしている。

 

個人的には、婚姻の日に柳蓉の持っていたナイフを取り上げる許慕辰に萌えを感じました、、、取り上げ方カッコ良すぎないか笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第3話~第6話。

割と楽しみにして21時更新を待っていたのに、更新されたのは0時を過ぎていた。だけど、ちゃんと配信されただけでもありがたい笑

 

許慕辰の思いは、速やかに離縁するところにあるが、柳蓉には玉佩を手に入れる任務があるため、今のところは許家に留まらなければならない。

そこで、偽夫婦の規約を作り、それに則り夫婦生活を続けることにする。こんな口約束で思い付いたことを提示する適当なノリでいいのかと思いつつ、そんなところがまた楽しい。

 

引き続き玉佩を捜索する柳蓉だったが、簡単には見つからない。

このすぐ後に、意地悪マダムの公羊夫人をぎゃふんと言わせて許母を守る出来事があったため、許母は大喜び。その過程で、貴重品は百宝閣に預けてあることを知った柳蓉は、そこに玉佩があるかもしれないと考える。

早速、百宝閣へ乗り込んだ柳蓉は、そこで偶然、殺人事件を目撃してしまうが、この時は何も出来ずに逃げ出すことにする。

 

しかし、一夜明けてみると、百宝閣での殺人が謎に自分(柳葉賊)の所業にされていた。しかも、殺された男が南相国から送られた使臣だったため、事件を捜査するのは紫宸司の許慕辰ではなく、刑部の公羊公子に丸ごと取り上げられてしまった。

開幕は、紫宸司が刑部の役割だと思っていたけど、県警(刑部)と警察署(紫宸司)のような感覚なのかも。

母同士も芳しくない関係で、この息子同士も反発しあっているが、これも全て、罪人の家族だからという理由である。

 

謎に汚職のような疑いを掛けられた許慕辰は、一時免職となるが、この事件への追求心は止められず、個人的に調査を始める。それもこれも、盗むだけで人を殺めたことなどなかった柳葉賊の手口とは違うため、真偽を疑っていたからである。その心中には、幼い頃に助けてくれた少女が、柳葉賊ではないかと思っているのもある。

同じく柳蓉も、汚名返上のために調査を始める。

 

同じ目的で、刑部に潜入した二人は鉢合わせするものの、目的のために一時協力体制となり、事件の手掛かりを追っていく。

結果、南相国使臣は生きていて、再び刺客に狙われないよう身分を隠していたという顛末だった。

この事件は、許慕辰と柳蓉によって解決するが、背面には、何者かが国家間に争いの火種を付けようとして、南相国使臣の暗殺を企てたようだから、いずれその人物を調査する方へ向かわされるのだろう。理由は、大体、銭か権力だけどね、、、

公羊公子が、柳蓉を執拗に疑っているのが若干邪魔になりそう。

 

この間、柳葉賊と柳蓉を行ったり来たりの状態で、常に許慕辰と関わっていくことで、お互いの人物像も変化していく。

柳蓉は、ある意味自分のために調査をしているのだから、そこに付随する許慕辰への親切に見える行動も、目的があるからである。しかし、許慕辰の方は、純粋に妻を守るという思いや、かつて救ってくれた少女への恩義などでの行動や思考が多く、打算的な柳蓉に相対して、許慕辰は献身的な男である。

 

視聴の進む理由は、なんといっても許慕辰という役柄のカッコ良さなんだけど、妻への気持ちの変化と、忘れられないかつての少女への想いで入り乱れる心情が芝居から伝わるため、きゅんどころが多い、、、

あの時渡した首飾りを通して、柳葉賊と柳蓉が一致するのか、それとも己で感じた中身の一致で気付くのか。気付いた後に面倒事はあるだろうが、そこはあまり長引かせないで欲しいな笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第7話~第12話。

蘇国公の息子が出先から戻ってきてからが、ちょっと面倒くさい三角関係のラブコメ要素が強くなる。

蘇家で共に育った錦寧は柳蓉を好いているため、知らぬ間に嫁いだことを知って激怒する。それからは、二人の間に割って入る日々を送り、ついには、許家の隣に越してきてしまった笑

柳蓉としては、気心の知れている錦寧と過ごすのが余程楽なのか、一緒に出掛けては家に戻らない日々を送る。許慕辰とは偽夫婦なのだから、彼の杞憂はさほど気に留めていないようである。

しかし、許慕辰の方は、柳蓉を愛し始めているのもあって、妻が他の男と過ごすことにモヤっと感が否めない。

新たな指令を受けた柳蓉は、胡家から官銀に関する帳簿を盗むことになるが、纏わりつく許慕辰のせいで自由に動くことが出来ない。やっと、その目をかいくぐって帳簿を盗むことに成功するが、ここでも許慕辰と公羊公子に追われることになる。この後、胡家で再び死人が出たことで、姿を目撃された柳蓉は犯人だと疑われる。

師姐に手助けされたため、捕らわれることはなかったが、2度に渡って事件の容疑を疑われた柳蓉は、師父によって柳葉賊の名を取り上げられる罰を受ける。余計な目をこの組織に向けられ、面倒を起こしたからである。

 

この犯人は、黒狸猫という組織の仕業だと察知した許慕辰は、これを追うことになるが、柳蓉もまた、柳葉賊の名を取り戻すため、動き始める。

辿り着いた先で再び出会った二人は、黒狸猫に一杯喰わされるが、持ち前の運動神経で針の筵にはならず脱出に成功する。

脱出する前に、平安鎖(首飾り)の出どころを尋ねる許慕辰に、柳蓉は戸惑いを覚えるが、ひょっとして、あの時の子なのだろうかと、お互い思い始めているようである。

 

結果、捕らえた黒狸猫一味は、毒を飲んで逝ってしまったため、今回も真相は分からず仕舞いとなる。

 

その後も相変わらず錦寧と過ごす柳蓉を、悶々としながら耐える許慕辰は、家に戻らない妻をひたすらじっと待ち、熱が出たといっては看病をする、そのことを決して口にはせず、黙って尽くす姿は実に不憫である。

 

玉佩の行方をせかされる柳蓉は、今度は自白剤を使用して直接本人から在処を聞き出すことにするが、なかなか効果が現れないところに、自制心の強い許慕辰という人間がより強調されている。

しかし、効いた途端に自分の想いを伝えてしまった許慕辰、、、

柳蓉の想いも、妓楼で見かけてぷんすこしていたのを見る限り、心は寄せられているはずだが、自分ではまだ気付いていない。

いきなり告られて動揺した柳蓉は、玉佩の件を聞き出すことも出来ず仕舞い笑

 

引き続き、妻に好かれようとしてアドバイスされるがままに振舞うものの、実直で不器用な許慕辰には難易度が高いようだな笑 それもめちゃくちゃ愛らしいんだけど。

 

そんな中、3つの事件で発覚した共通の薬品を巡って師兄に疑いが向けられる。そのまま、師兄は捕らわれてしまうが、着々と盗っ人集団の存在が露わになる時が近付いている。ここで疑われずに救うことが出来るかな。

 

盗っ人稼業や、ヤクの売買を行うこの組織は、何が目的なんだろうか。かつての災害で亡くなった身内を含む犠牲者のため、と言っていた気がするが、具体的な最終目的は何なのか全然見えない。

序盤は、蘇国公が抱える組織だと思っていたが、どうもそうじゃない気がするし、そうすると、3つの事件の暗殺部隊はどこから派遣されているのだろうか。全然分かんない笑

 

公羊公子に関しては、ヤクを飲まされて眠らされたのも全く疑わず、盲目に師姐を追いかける、風貌の割に純粋な男である。

心底悪い人間がいないため、皆がほんわか気分で終われるといい。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第13話~第18話。

あまりの出番のなさに、疑っていた蘇国公は関係ないと思わされた矢先の怪しい行動、、、笑

しかも、父親の冤罪の調査を諦めずに続けていた様子の劉大人と陳大人も登場する。

 

難癖を付けられた陳大人は捕らわれ、罠に嵌められた許慕辰は捕らわれた挙句、黒幕の動きもよく見えないまま、あっという間に死罪の判決が下る。

 

ここに至るまでに、柳蓉のアレルギーから生じた疑惑で、調査を始めた許慕辰は、彼女が蘇錦珍ではないことを知り、直接問いただすことになる。隠さずに自分の身分を明かした柳蓉を受け入れ、もう嘘はなしだよ、といって絆深まる二人だが、さすがに最大の秘密(柳葉賊)はまだ明かすことは出来ない。

 

この辺りのほんわかエピソードで良かったのは、橋での待ちぼうけのくだり。妻に心寄せる男がいると勘違いして、手紙に記してあった場所でひたすら「柳公子」を辛抱強く待ち続ける許慕辰、けなげ笑

結果、夫の気持ちを確かめるための、妻の自作だったことを知った許慕辰の反応がなんというかきゅんである、、、何時間も待たされて妻の悪戯だったことに気付いた瞬間に、そんな愛らしい反応ある?最高の夫ではないか!

 

という感じで、互いの想いはますます強くなり、刑を執行される許慕辰を救う決断をする柳蓉は、目的があって偽夫婦となったものの、もはや理性で気持ちは抑えられなほどになっている。

その後、ギリギリで刑を中断させた周りの尽力で、一命を取り留めた許慕辰を、許府で迎える柳蓉にはほろりとさせられる。その姿から目を離せずひたすらに見つめる許慕辰にもいちいちきゅんだわ笑

 

しかし、今回、許慕辰を貶めた蘇国公が黒幕なんだろうか。陳大人も劉大人も、同じような胡散臭いじいさんのため、判断がつかない。劉大人に関しては、許家の母が、まだ(かつての災害の黒幕調査を)諦めていないの?と言っていたため、おそらく良人なのだと思われるが、蘇国公も、息子に策略を邪魔された割にさほど憤慨はしていなかった。柳蓉の知らないところで師父も関係しているようだし、やっぱりよく分からないな笑

 

柳葉賊の残したナイフに気付いたことが、柳蓉にとっては後に吉となりそう。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第19話~第20話。

やはり、蘇国公が悪玉で、盗っ人組織も彼が師父を操っていたようである。恩があって蘇国公の言うままに行動しているが、もしかしたら師父も、かつての災害で亡くなった者のためだと本気で信じているのかもしれない。下っ端の柳蓉や師姉には、もちろん何も知らされていない。

蘇国公は許慕辰の父親を嵌めて自分の悪事を隠すことに必死で、他国と手を組んで私利を得ているのである。しかし、錦珍が人質で囚われているのが本当だとすれば、彼を操っている他の人間がまだいるのだろうか。それとも手を組んでいる他国の者か。

 

処刑場で自分を救ってくれた柳葉賊を、それまでの行動を鑑みても完全に悪だとは思っていない許慕辰は、蘇国公の手下から手に入れた証拠を盗みに入った彼女に気付く。

それが、自分の妻かもしれぬと疑っていた様子を見て、ん?そんな疑惑を抱いた描写あったかなと不思議だったが、妻と同じ匂いで疑いを持ったのか。あれだけ、接近してればそれもあり得るか、、、

 

夫を愛してしまった柳蓉は、結局、任務である玉佩も、証拠も盗むことが出来ず仕舞いとなっていた。

その上、正体がバレたとなれば、ここを去るか、捕らえられるかの選択しかなくなってしまった。

しかし、そんなことはもはや気に留めていない様子の許慕辰は、柳蓉を手放さないことをとっくに決めていたようである。

 

紫宸司使臣である彼が、盗っ人で名を馳せている柳葉賊を捕らえずに、愛しているから娶るというまさかの展開は、体面上どう釈明するんだろうか。

今ちょうど、狐妖小紅娘月紅篇で同じようなこと(律箋文と顔如山のくだり)が起こっているため、生じた疑問だけど笑

 

一連の騒動で、許慕辰が発見した沐沐の疑惑を提示されても、相変わらず彼女を疑いもせず、真っ直ぐに愛する公羊公子は、刑部に居ながらそんなんで大丈夫なのかと心配になるが、これはこれで実に愛らしいのである笑

 

前回、許慕辰を救うこととなった錦寧に至っては、正道を歩むか妹の命かを秤に掛けられ、実に気の毒な展開となっている。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第21話~第24話(最終話)。

許慕辰が核心に近付きつつあることに焦った蘇国公は、柳蓉にも狙いを定める。それを察知した許慕辰は、柳蓉を危険から遠ざけるため、保護していた胡家の娘を娶るフリをして離縁を提案する。胡家のような名門の娘を側室にはしておけないから、という理由からである。

 

相手のことを思って、冷たく突き放すという演出はよくある手だけど、そんなに傷付ける必要あるんだろうかといつも思ってるんだけど笑 本人としては、いずれ弁解して連れ戻すつもりなのは分かるが、傷付いた相手の気持ちを考えると、割とエゴだよね、、、

 

傷付いた柳蓉は、それでも許慕辰の命を獲るという師父を必死で阻止するのである。涙ぐましいね。

この離れる期間も割と早く解決し、師父も一緒になって蘇国公を捕えることに協力することとなる。やはり、師父もいいように利用されていただけだったようである。

 

蘇国公は、罪が暴かれてもめげずに開き直っていたが、最後は師父の手でご臨終となる。

父親の潔白を証明し、黒幕の蘇国公も亡くなった今、これで終わりだと思っていたのに、いきなり、月国との戦に赴くよう命が下される。

えー、、、最終話に戦を持ってくるとは、変わった演出に面食らうよ笑

しかも、敵は、自分を月国人だという錦寧が率いているのである。どこへ行ったかと思えばそんなところに、、、

そんな錦寧も、父親は悪巧みのせいで自滅し、月国に人質として捕らわれていた錦珍は結局殺されてしまった。最後は、柳蓉を守って命を落とした彼は、道に反していると分かっていても身内を捨てられなかった不憫な子である。

 

嫌みな面持ちで登場した公羊公子は、賊だと知っても沐沐を諦められず、彼女が居なければ地位も名誉も無意味だといって、刑部を辞職してしまった笑

どこまでも沐沐を追いかける彼は、終わってみれば一途で愛らしい男だったね。

 

24話というだけあって、終盤はコンパクトに纏められていたが、許慕辰がずっと素敵だったし、賊メンバーも、月星草案件での功績が考慮され、罪に問われることなく終結したため、この類のドラマらしい最後だった。

 

それでも、一番好きだったシーンは、何でもいいから、早くウチの嫁を連れ戻してきなさい!と言う、嫁が大好きな許家の母のくだりだったけど笑