ブリジャートン家 BRIDGERTON シーズン3 全8話 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.


『ブリジャートン家  BRIDGERTON』シーズン3

2024年 5月 アメリカ 全8話

Netflixオリジナル


原作 ジュリア・クイン

制作 ションダランド(ションダ・ライムズ)


ネタバレ 第1話〜第4話。

初っ端からもう面白い。

今回は、配信が近付くにつれ、公式が盛んにペネロペとコリンを前面に出していたため、この二人がメインなのはなんとなく分かっていた。


華がないよね、と思っていたコリン、、、最高だった。

友達だと自分に言い聞かせて、気持ちに気付かないフリをしていた彼は、初めてペネロペとキスした瞬間から、脳内は彼女のことで一杯。

ひたすらにペネロペの姿を捜し、ロックオンして目が離せない芝居がいちいち胸きゅんなんだけど笑


ペネロペは、コリンが向かいに越してきた時から恋をしていたが、前シーズンで、ペネロペはない、というコリンの言葉を偶然聞いてしまった。
いつもいつも辱められるペネロペは実に不憫だが、社交界へ出ても夫捜しをしないのは、コリンへの想いに囚われているからである。しかし、直接コリンの口から出たこの望みもない言葉で、遂に彼への想いを手放すことにする。
その上、現在は、友人だったエロイーズと仲違いをしたまま、口も利かない状態が続いており、更にかわいそうみが増している。

そんなペネロペも、コリンの協力のもと、デブリングなる夫候補を見つける。しかし、ようやく見つけたその彼にも自分の想いを悟られてしまう。
この人さ、人間には全く興味がないのに、ペネロペがなぜいつも窓際に座っていたかを、クレシダのあの一言で察するなんてそんなことある?笑

察しの通り、あの窓際に座っていつもコリンを捜していたのだが、見ているだけのその想いの長さを考えたら涙止まんなくなったわ。おかげで、ヴァネッサ・パラディの「白い婚礼」という映画の同じような描写で、胸が破れるんじゃないかと思うほど泣いた遠き日を思い出した。

結果的に、コリンが自分の気持ちに気付いたのだから、自然を愛するあの男からの求婚が未遂に終わって良かったんだけど。


後編は6月13日に配信開始。


つづく


追記ネタバレ 第5話〜第8話(最終話)。

「Are you going to marry me or not.」というコリンの萌え台詞で終わった前半、すぐさま、結婚の話に発展する。


このシーズン3までを通して、クレシダには意地悪な印象しかなかったが、エロイーズと親交を深め、心中を晒し始めたこともあって、実はそんなに悪い子ではなかったのが分かり始める。

自分がホイッスルダウンだと嘘を吐いて、父親からの支配から逃れたかった彼女は、エロイーズにも本当のことは言えない。ここで、ホイッスルダウンのフリなどせず、エロイーズだけには本心を打ち明けていれば、あんな風にはならなかったかもしれない。

クレシダが、常識的な倫理観を持っていることが見えかけていたため、エロイーズとの友人関係が終わってしまったのは実に残念。

ペネロペを脅して金を毟り取ろうとしたのも、自分が壊れる前に父親から逃げ出し、その身を守るためだったのだが、これまでの行いが災いし、誰も助けてはくれなかったね。もう少し器用に生きられたら良かった。

今後、クレシダが登場する機会があるのかは謎だが、機会があれば、あの虚勢を張っているだけの哀しい子にも、何か救いのあるシナリオにして欲しいな。

考えてみれば、友人でも恋人でも完璧な人間はほぼいないのだから、嫌な部分を含めてその人を丸ごと愛せるかどうかが基準となるわけだが、その点、エロイーズは根本的にクレシダを好きではなかったのかもしれない、悲しいけど。


ホイッスルダウンの正体を公言したペネロペは、エロイーズとも和解して、無事コリンとも結婚出来たし、最後は穏やかに終了する。


エロイーズは、女性の自立を初めっから意識していたが、世界を変える、という具体的な何かが明白ではないため未だ漠然としている。住む土地を変えて、それを見つけられればいい。


今回も、ベネディクトが一番イケていたが、シリーズ初めから、エロイーズとは馬が合うようだから、本当は血が繋がっていないとかいう話になれば、お似合いな気もする、、、さすがにないと思うが。


面白かった。

最後に、ベネディクトの憂いのある佇まいに焦点を当てていたため、次シーズンはベネディクトかも。個人的な希望も含んでいる笑