『狐妖小红娘月红篇(狐妖小紅娘月紅篇)
Fox Spirit Matchmaker:Red-Moon Pact』
2024年 5月〜 中国 全38話
原作 「狐妖小红娘(狐妖小紅娘)」庹小新
出演
涂山红红(塗山紅紅)→杨幂(楊冪)
东方月初(東方月初)→龚俊(龔俊)
煌びやかな出演者ばかりで前々から話題になっていた作品が、遂に配信開始となり、(おそらく)大賑わいとなっている。
実際観てみたら、マジの美しい顔面ばかりでキラキラしている、、、見覚えのある顔もない顔も、メインどころは軒並み美しく、大陸では、二次元(絵)を三次元(実写)にすることが可能な領域に突入してしまったな笑
ネタバレ 第1話~第6話。
長年に渡る妖族と人族の大戦で、塗山の妖狐族当主だった石姫の野望への暴走を食い止め、当主となった紅紅。塗山を守るため、百年前の人族との争いにも終止符を打ち、平安を保つことに尽力している。
塗山には苦情樹(聖なる樹)なるものがあり、この樹の力で、紅紅が妖族の情を結ぶ役割を果たしている。しかし、このところ、魔の力に侵され始めた苦情樹を守ることに頭を悩ませている紅紅は、禍々しい魔の力が人族の金人鳳と関係していることを察知する。
百年前の大戦で、東方霊血を狙う金人鳳に父母を奪われ、一人残された月初は、紅紅に保護され、妖族の中で生きてきた唯一の人族である。そして、当時はまだ子供だった月初は、この世で東方霊血を受け継ぐただ一人の人間でもある。
東方霊血も、聖なる血という位置付けにあり、魔に侵された苦情樹を浄化出来る唯一の血だという。
そのため、人族である月初を紅紅が保護した当時の理由は、いずれ苦情樹を守るための犠牲にするはずだったのだと思われる。
しかし、紅紅は、生来無垢なる者の犠牲を嫌っている上に、能面のような顔で接しているとはいえ、十六年も育ててきた月初に対し、長年の情には抗えない。今では成人となった月初を母のような懐の広さで見守っているのである。
月初は、そんな紅紅を姐姐といって敬愛しているが、この情が男女間の愛情にどう発展するのか全く想像がつかないな笑
月初がそうなるのは分かる気もするが、紅紅にとってはほんの子供であるし、その他諸々の彼女が背負った責任や周りの状況などを考えると、その方向への気持ちの変化は想像しづらい。
楊冪様と龔俊は、実年齢でも少し離れているため、悪ガキと年上の綺麗なお姉さんという、構図そのままの印象である。
いよいよ、金人鳳による魔の侵蝕が強まり、その力で紅紅を夢の中へ閉じ込めて封印しようと企てるが、東方霊血を持つ月初の力で、この時は、紅紅を連れ戻すことに成功する。
月初を犠牲に、その血で苦情樹を浄化するという方法はあるものの、彼を犠牲にすることが出来ない紅紅は、塗山での背負った責任を解決するため、自分の霊骨を苦情樹に捧げるという自己犠牲を選ぶ。これが後々、紅紅にとって虐への道に繋がりそうだけど、、、
あの魔の侵蝕は何なのかも段々分かってくるが、どうやら、かつて紅紅が倒した前当主の石姫が現身を取り戻すため、苦情樹の力を吸収していたようである。苦情樹の力が流失していたのもおそらくこのせいである。
石姫と金人鳳は、己の野心のための利害の一致により、かつてから手を組んでいたようだから、今回の石姫の復活にも金人鳳が手を貸している。
金人鳳は、東方霊血を奪うことに必死であり、石姫も支配欲に燃えているが、あの禍々しい魔の気はどこからが始まりなのかイマイチ分からんな。この二人の目的は、いずれも支配欲のようだから、目的を達成した後は、結局殺し合う運命、、、?達成する前に、阻止されるとは思うけど笑
紅紅が夢の中で会った東方洛や、雅雅が拾ってきた過過、傲来国三少、御妖国公主など、段々人物も増えてきて、関係性も複雑になりそう。
つづく
追記ネタバレ 第7話~第10話。
東方洛とは一体何者なんだろうか。
月初の東方霊血は、母から受け継いでいるはずだから、何か力があるとすれば母方の誰かなんだろうか。
この男の霊元を守るため、100年毎に枯れる白曇花を捧げているようだから、余程重要な人物なのだと思われる。
この儀式が、魔の気によって邪魔された紅紅の弱った身体を気遣い、月初は、彼の霊元を自分の身体に吸収し、それを守ることにする。この霊元を身体に入れれば、その反動でじわじわと月初の身体を蝕んでいくと言っていたし、その言葉通り蝕まれていくんだろう。
御妖国公主は、幼い頃に父から当てがわれた妖衛を、今となっては愛してしまい、苦情樹に縁結びを請いに現れたようだが、公主の背面で、苦情樹に向かって一緒に祈る石寛の姿は泣けるな。お互い想い合ってはいるものの、石寛は身分の違いを弁えているため、その気持ちを口に出したりはしない。同じく公主も、本人には気持ちを伝えていないため、よもや、公主が自分を好いているとは思っていないのである。すれ違い悲しい。
しかも、花は落ちて来なかった気がする、、、人族と妖族の情を結ぶことは未だかつてないため、苦情樹も反応しないのか、とこの時は思っていた。
てかね、縁結びの祭典は100年に一度だと言っていた気がするんだけど、それ前話で終わってなかったっけ笑 何か見逃してる?
人族を全滅させ、妖族の世界にしようと企んでいる石姫は、このタイミングで御妖国を狙って、国王を亡き者にしてしまった。
公主は性根の良い娘だが、御妖国では、人族が妖族を奴隷のように扱っており、母符(奴隷の命を管理する謎の代物)を所持する者から逃れられなくしている。
石姫は、この母符も盗んで己の手にし、助けると見せかけて妖族を支配しようとしていた。
王である父親が亡くなり、自分が跡を継ぐことになったため、これまでの妖族への支配をやめて、彼らを自由にすることにした公主は、石姫から母符を取り返さなけれならない。取り返しに出向くのは、もちろん紅紅と月初なんだけど笑
石姫や金人鳳に対抗するため、二人で命を救い合うことが多くなった紅紅と月初は、お互いを思う気持ちも少しずつ変化しているようだが、あまり表立っての進展はない。
狙われ続ける自分を守って、石寛が命を落とすことを危惧した公主は、その身を案じて彼を護衛の任務から解放するが、永遠に公主を守るという信念を持つ石寛は、そこから離れようとはしない。それでも、敢えて突き放す態度を取る公主の姿に観念して、一度は去る素振りを見せる。気持ちは全く変わっていないようだけど。
未だ、取り返し損ねた石寛の母符を持っている石姫は、その公主への想いに勘付いて取引を持ち掛ける。協力する素振りを見せた石寛を手に入れたと思っているようだが、これが紅紅の計画だとはおそらくまだ気付いていない。
今回は、満を持して登場した傲来国三少の一瞬の活躍で、雅雅の対応がからりと変わるが、兼ねてからの自分の憧れの男だとはまだ気付いていないんだね、、、
しかし、予告での公主、、、本当にそうなら、花が落ちて来なかったのも納得するところ。
なんというか、今のところ誰にも感情移入せず、淡々と観ているだけになってる笑
つづく
追記ネタバレ 第11話~第14話。
妖族を母符で縛り、奴隷とした御妖国唯一の血筋を絶つため、公主を狙い続ける石姫は、その大義を理由にして妖族を操る。
母符の縛りを解く方法は、宗祠に隠されていることに気付いた公主は、それを手に入れ、母符で縛られている妖族全てを解放しようと考える。この最大の理由は、石寛の母符を持つ石姫に、彼が危害を加えられないようにするためである。
しかし、宗祠に入るには新婚夫婦でなければならない。そこに入っただけで塵となる妖族(おそらく妖族に入られないため防御されている)の石寛とは、まず無理である。
そのことを相談された月初は、さほど考慮もせず、その夫の役目を引き受ける。
この少し前に、紅紅にとっての東方洛の霊元がどれだけ大事なものかを聞かされた月初は、ここに来たのも、命を救ってくれたのも、自分のためではなく、東方洛のためなのだと勘違いしてしまった。そのため、拗ねて若干投げやりとなっていた月初は、この即答となったわけである。
「我心悦她、白首不離、生死不棄、我東方月初認定了的絶不會変心」
結婚するという月初に反対する紅紅へ向かって言っていたのは、紅紅本人への言葉なのだと思われる。
紅紅の心中では、月初の存在が大きくなっているものの、大当家としての責務を抱えているため、その気持ちは閉じ込めて置かなければならない。挙式の日に、思い立って追いかける姿も見られたが、やはり頭を過るのは背負った責任なのだろう。
宗祠へ入り、御妖国に代々伝わる石を見付けた公主と月初は、母符の縛りを解くため、それを破壊しようとするが、結界に守られた石に弾かれてしまう。
この後、、、命を顧みず石を祠から取り出そうとした月初は、おそらく、それに成功し気を失っていたのだと思う、、、
次の瞬間には、乗り込んで来た石姫と石は対面していたし、月初は祠で何をしていたのかは分からなかったな笑
石寛は、公主を守るため門外で石姫と必死で戦っていたが、石を壊した途端、彼の母符の縛りも解ける。これはマズいと一旦退散した石姫は相当弱っているようだが、背面に更なる悪の存在があるようだから、これからもしぶとく紅紅を狙ってくるのだろう。
余談ですが、石寛と石姫が対面していた門外のシーンの背面で流れていた「Blossom」、この曲は蒼蘭訣でも使用されていたため、そっちを思い出して泣けた、、、
結局、紅紅の力でこの石は破壊されたわけだが、ここで発した力が苦情樹にも影響し、再び縁結びの花を降らせる現象が起きる。
イマイチこの苦情樹の発動するタイミングが分からないんだけど笑
降ってきた花を見て、人族(公主)と妖族(石寛)の縁が結ばれたと言っていたし、苦情樹が情を確認すると降る花はランダムなんだろうか、、、紅紅と連結しているのは分かるんだけど、以前、月初に落ちてこなかった花が、いつか唐突に降ることもあるんだろうか。
もう一つ、金人鳳の手下の娘に「那日、多謝」と言っていた「那日」っていつだっけ笑 月初に感謝されるようなイベントあった?そもそもいつ顔見知りになったのかも覚えていない、、、(見逃しているのかも)
それはさておき、公主と石寛の長い想いがやっと報われる時がきたと思ったのに、、、やはり予告そのままの展開だった。ただでさえ、人と妖の生きる長さは違うのに、まだ生きて一緒に過ごせる時間があったのを考えると辛いところである。
しかし、今回縁が結ばれたおかげで、次の生でもこの縁は引き継がれるようだから、今は辛くとも救いはある。
御妖国は、石寛が妖帝となって率いることになり、石姫の暴挙に対抗するため、妖族同盟を結ぶことになった紅紅は、その長となり、また背負う任務が増えてしまった。
月初は、拗ねて投げやりになっていた態度も、紅紅の自分への気遣いに喜び、すっかり機嫌は良くなったようだな、、、素直で分かりやすい笑
龔俊は、楊冪とのCP感はなくとも、この素直で愛らしい役柄に合っていると思う。
その素直さで、自分の気持ちを隠せていない月初は、妖族の間で、紅紅との関係を疑われてちょっとした騒ぎとなる。
この噂を払拭するため、容容と雅雅が月初の結婚相手を見付けることを提案するが、それを反対も出来ず流されるしかない紅紅は、その流れに乗りつつも、気持ちは逆をいっている。自分の想いを口にはせずにこれを阻止出来るかな。
手始めに、人族市集へ出向かわされる月初に紅紅も着いて行くことになるが、この普段と違った紅紅(楊冪)が、めちゃくちゃ可愛いんだけど、、、
石姫に見限られた金人鳳も懲りずに悪巧みを続けているため、長老の憂いが現実になる時が迫っている。
つづく
追記ネタバレ 第15話~第18話。
紅紅を滅しに現れた金人鳳は、滅妖神火の力でトドメを刺そうとするが、月初の血はそれを上回る力を持っていたようである。
この血を紅紅に与え、妖力を増幅させることでその血の証明が果たされてしまった。
このシーンが割と幻想的な描写となっているため、一瞬心臓を貫かせたのかと驚いたが、ちゃんと生きていた笑
「そもそも妖族は、滅妖神火を恐れる必要はない」という言葉は、自分は紅紅側にいる、という意志表明だったのかな。
己の心血を削って紅紅を救う月初の身体は傷付いてばかりで、その度に命を顧みない月初に説教する紅紅だが、その真っ直ぐな想いはしっかり伝わっている。ゆえに、紅紅の月初への想いも確固たるものとなっているはずだが、無表情が邪魔して分かりづらい笑
金人鳳は、まだしぶとく生きていたが、神火の反動で既に息も絶え絶えである。そこに被せて仇討ちに乗り込んだ月初は、神火山庄から彼を殺さずに追い出すだけに留まる。己の過ちを振り返り、生きて苦渋を味わわせるためだったが、この時、殺しておけば良かったのに、、、
ほどなく、妖族が次々と行方不明になっているという報告が届く。これを調べてみると、攫われた妖族の身体から妖力が奪われていることに気付いた紅紅は、もちろん石姫の所業だと分かってはいたが、彼女に協力する何者かがいるのも察知する。
石姫の手下には、金人鳳の他に、公主を殺した過過が残っているため、こいつの仕業だと察しはつく。この男が、割と強い妖力の持ち主だったのに若干驚いたが。
三少の勘の鋭さで、過過を騙す計画を立てた塗山は、まんまと尻尾を掴むことに成功する。そこから石姫の現身も捉えて、紅紅率いる5人の力で二人もろとも消滅させたかに見えた。
あっさり消滅したため、これで終わりとはとても思えなかったが、やっぱりしぶとい。次の瞬間には涼しい顔で登場して、再び苦情樹の力を吸い取っているのである。
この気を察知した紅紅は、石姫の行方を捜索するための力を苦情樹に与えるため、かつては霊骨を、そして今回は情を捧げることを決心する。
情を手放してしまえば、想い人のことも忘れてしまうという過酷な試練を、やはりその身を犠牲にしてやり遂げる紅紅に迷いはあったようだが、毎度無表情のためその心情が分かりづらい笑
しかし、月初の想いを受け入れ、自分の心をやっと解放しようとしていた矢先のこの決断は辛いものがある。
妖族の長い人生の中で、ただ通り過ぎるだけの人間、などと思ってもいない言葉で月初を突き放す無表情の紅紅、、、その紅紅の言葉に傷付く月初だが、最後に背中をぎゅっと掴む紅紅の気持ちの方が哀しい。
月初は、おそらくその育ちの良さで、物事を前向きにとらえることが出来る。落ち込んでもそこから浮上する力に長けていて、限られた可能性の中で、素早くこの先のための行動に移せるところが実に優れている。
しぶとく生き延びた金人鳳は石姫に縋りつくが、この生は諦めて、月初を殺すことを約束に己の力を石姫に与える。なんなの、最後までほんと面倒なヤツだな、、、
回想で、三部作のうちの残り二作に繋がる叔母の淮竹とその息子も登場するが、そうなると、叔母の話は過去編で、息子は月初と並行で存在していて、王権山庄の一気盟で最強の男ってこと?
この後、紅紅を過去のしがらみから解放するため、一気盟へ入門することを決意した月初は、王権山の長とは対面するはずだが、さすがに三部目の主演である息子は出さないよね?
今回は、紅紅と月初の別離と相反して、雅雅と三少の恋が成就する。しかしまだ、自分が憧れていた存在が三少だとは気付いていない。そもそもそのこと自体を皆忘れているのかもしれないね笑
つづく
追記ネタバレ 第19話~第26話。
苦情樹に情を捧げて、月初を忘れてしまった紅紅は、彼が下山する時も、最後の繋がりを取り除いて、淡々とした別れになる。
哀し気に下山した月初も、目的は紅紅が望んだ人族と妖族の和解と共存であるため、くよくよせずにそれに向かって進む。
月初がいなくなった途端、塗山で何百年も眠っていた東方洛が目を醒ますが、紅紅が覚えていたということは、やはり想い人は月初一人だったようである。
ほどなく、3年が経ち、ちまたで若い娘たちが次々と行方不明になっているという聞き覚えのある事件が発生する。もちろん手を引いているのは石姫に決まっているが、現在は紅紅に囚われているため、この可能性は排除されていたようである。
この事件を、人族と妖族で共に調査を始めることになり、月初が一気盟の筆頭となったため、久しぶりに塗山へ向かう。
月初を送り出す王権山庄の長が、口走っていた息子(三部作の三部で主役となる成毅演ずる男かな)は、今は仲違いをして出て行っているようだな。
やっと、紅紅に会えるという思いを抱きウッキウキで訪れたのに、以前より冷たい態度で悉くスルーされる月初、、、その姿は不憫でしかないが、忘れてるから仕方がないの、、、この事を誰も月初には知らせていないため、更に不憫さが増している。
早速始めた調査で、犯人は採花悪妖ではないかと疑いを抱くが、この妖怪は、容容の唯一の弟子である顔如山であり、人を攫うような悪事を働く妖怪ではない。
正直、顔如山が登場したときは、ちゃらいイケメンという印象で、それ以上の感情は特になく、一気盟の律箋文に惚れた様子の彼の愛らしさも微笑ましく見ていた。
楽しく過ごしていたのも束の間、採花悪妖を調査していた律箋文に正体を気付かれてしまった顔如山は、慌てて山へ逃げ帰ることになる。彼には、満月になると力が弱まり、元の姿に戻ってしまうという特性があり、その姿があまりにも醜い自分を生まれながらに恥じていたのである。
嗅覚の鋭い律箋文は、同じ臭いでその醜い妖怪が顔如山だと気付いたはずだが、彼の気持ちを考慮して気付かぬふりをする。自分を恥じてうずくまる顔如山の姿は、一気に視聴者の感情を頂点に持ってかせるすごい技だなと思った笑
ここから、この二人の感情ラインから目が離せなくなり、涙を流すことしばしば、、、
追記ネタバレ 第27話~第28話。
混天典獄に囚われた顔如山を、度々訪ねては静かに愛を育む律箋文だったが、その微笑ましい姿は石姫の策略により破壊される。
攫われた律箋文を救うために脱獄した顔如山は、さらに刑期を加算され、彼女が生きているうちに外界へ出ることは不可能となってしまった。
律箋文は、一気盟にいながら妖族を愛してしまった体面上、自ら離職することを決意するが、皆の前で、堂々とそれを公言する信念のブレない姿は実に尊いものがある。
追記ネタバレ 第29話~第34話。
月初の追及も、忘れている紅紅には困惑させるばかりで、望む答えは得られない。紅紅を困らせる月初を叱責しに行った雅雅は、彼を納得させるため、そのまま理由を告げてしまうが、やっと月初自身が、紅紅の想い人は自分だったのだと知る。
会えずとも、変わらぬ心で愛を紡ぐ顔如山と律箋文は、月初の計らいで今世ではおそらく最後の再会を果たす。
100年待ち続けるという律箋文の思いは変わらず、この生ではなく、来世で再び出会うという彼女の決意を受け入れた顔如山は、それでも、この生で彼女が幸せに過ごせる人生を望む。
律箋文の姿が見える雪山で、自ら刑に服すことにした顔如山は、別の男と挙式をする彼女の姿を満足そうに眺めるが、いないの、別の男なんていないのよ、、、(´;ω;`)ウッ…安心させるために、幸せに暮らしているところを見せただけなのよ、、、
相手の幸せを願う二人の利他的な愛は、これこそだよ、という愛の形を見せられて、次では何のしがらみもなく過ごして欲しいと心底思わされた。
一方の紅紅は、月初が語った過去を思い出せないことに困惑するものの、新たに芽生えた彼への愛を自身でも受け入れて、それを月初にも伝えることにする。その想いもすぐに忘れて、また最初から愛を育まねばならないようだから、このターンを、自分が月初を忘れることがなくなるまで繰り返すと決心したようである。
この謎の仕様で忘却する情を留めるため、月初は、己の心を半分差し出すことを決意する。
いつか、紅紅の愛が自分から離れてしまえば、その心は枯れてしまうという誰も試したことのない行為に、月初は、躊躇いもなく挑戦するのである。
この後、イチャイチャする間もなく、以前、紅紅が言っていた、石姫の背面にはまだ何者かがいる、というその何者かが、遂に登場する。この黒狐娘娘とかいう黒気を纏った禍々しい存在が、苦情樹を汚していたのである。
黒狐娘娘に対抗するには、虚空の術を修練しなければならないが、これが出来るのは東方霊血を引き継ぐ月初にしか出来ないという。
これが命を削る修練だと知った紅紅は、ここでも、月初を犠牲にすることを嫌がり、黒狐娘娘の憎悪をその身で受け入れ制御するという自己犠牲を選ぶ。背負った責任と培った愛を守るため、自分を犠牲にしてばかりの紅紅は、無表情の中にも愛が溢れているね、、、
人族と妖族を対立させる種を着々と蒔く石姫は、長老や付澄を操って死へといざない、結果的に、互いの信用を揺らがせる。
月初には、紅紅は東方霊血が欲しかっただけだと唆し、紅紅は月初の犠牲を避けるため、塗山から離れるよう仕向けたため、彼の心には猜疑心が生まれる。タイミングが良すぎて、疑いを持つのは分かるが、違うんだよね、、、
しかも、石姫は、月初の力を利用して、紅紅はおろか黒狐娘娘まで消してしまおうとしている。どこまでも貪欲に欲する限りない悪念、、、こわい。
この終盤にきて、月啼暇、胡尾生という新たな人物が登場するが、この二人がめちゃくちゃいい。
張凌赫は、主役を担う人材だけに、このような役柄ばかりはやっていられないのだろうが、やっぱりこういう垢抜けないドジっ子みたいなのが、一番芝居も生きている気がするな笑
石姫が乗っ取った西門の長の命で、七宝妙樹皮(この世の植物を操れる秘宝)を盗んだ西門子弟だったが、その中の一人である胡尾生を主と認識した七宝妙樹皮は、彼の身体に入り込む。
追記ネタバレ 第35話~第36話(最終話)。
事情を知らぬ月初は、紅紅と黒狐娘娘は手を組んでいると思い、紅紅側は、月初と石姫が手を組む準備をしているのを察知して、人族と妖族が敵同士の如く、戦の雰囲気が漂う。
一気盟の盟主となった月初は、六界を守るため、黒狐娘娘打倒を掲げて塗山に対抗することになるが、その中に、紅紅や三少、雅雅、容容はおそらく含まれていない。