烈焰(烈焰之武庚紀)Burning Flames 全40話 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『烈焰(烈焰之武庚紀)Burning Flames』

2024年 3月〜 中国 全40話

 

出演

伍赓(伍賡)・阿狗→任嘉伦(任嘉倫)

白菜→邢菲

 

このドラマで重要な役割を果たすと思われる黑瓏演ずる徐正溪、今週終わった永安夢にも高貴な佇まいで出演されていたのに、突然、俳優業を引退されるというニュースでちまたを賑わせている、、、

 

平日に並行して複数のドラマを観るのは無理があるのに、あっちもこっちも面白くて困るんだけど笑

来週には与凤行(興鳳行)も始まるというのに。

 

ネタバレ 第1話~第10話。

新䰠族に奴隷の如く扱われる人族の王子が、三界を支配する黑瓏に立ち向かい、自由を手に入れるという物語のようだが、正直、序盤の何潤東演ずる辛王(人族の王)の戦いが長すぎて、何も頭に入って来なかった笑

名前クレジット付で登場した数々の愉快な䰠族も、何がなんだか分からなかったな、、、

 

辛王は立派な王であり、苦渋を強いられる人々のため、䰠族に対抗することとなったが、べらぼうに強い黑瓏には敵わず、伍賡に願いを託して逝ってしまった。

人族だと思っていた母親は、実は䰠族だったというのも、去りゆく母の言葉で知ることとなった伍賡は、身分を隠すために用意されていた阿狗という人間に転生することも、この時突然知らされる。

 

阿狗は幼少時に白菜と出会い、これまで共に生活していたが、優しくて純粋で口も聞けなかった彼が、突然、口を開き毒づく姿に白菜は困惑する。急に賢い物言いとなった反面、元々生活する上で必要だった能力がなくなった阿狗を、違う人間ではないかと疑いを抱いていく。

伍賡は、父と母の願いを果たすべく、䰠族に対抗する術を模索するが、ひとまずは身を隠すため、阿狗としてこのあばら家で生活することとなる。

 

阿狗となって生まれ変わってから急に面白くなってきた。

 

その後、䰠族に強要されて、血石の採掘場に二人囚われの身となった後が、さらに面白くなる。

この採掘場では、多くの村人が強制的に連行され、休みなく労働を強いられている。血石の使い道が何なのか分からないが、おそらく、死ぬまでここから出られないのだと思われる。

そこを仕切っているのは、定番の意地悪な䰠族の手下であるが、それに対抗した伍賡は、例外なくロックオン。事あるごとに、難癖を付けては罰を与える不届きものの集まりである。

白菜は、自分のため(肉のくだり)にその屈辱に耐える阿狗の気持ちを思い、涙が止まらなくなるが、その気持ちが画面越しに伝わって、観てる方も胸を抉られるのである。

 

ほどなく、これを蹴落として百夫長となった伍賡は、労働を強いられている人々と共に、苦渋を分かち合いながら過ごすこととなる。

その間、同じく奴隷の如く扱われる大脚怪(青鬼)との繋がりは胸にくるものがある。

暴行や飯を盾に服従させられていた大脚怪は、不本意にも採掘場の人々を痛めつけていたようだが、傷付いて檻に戻る姿に何度も泣かされる。

その傷の手当をして、飯を与える伍賡は尊いというほかないのである。人の温かみに初めて触れた大脚怪は、恩返しの如く最後には、鬼木とかいうよく分からんヤツに追われた伍賡を助けに現れて命を落とすのである。優しくしてくれた初めての人間を思いながら倒れた姿には、ほんと切なくて泣いちゃったわ、、、

油断してると、すぐに泣かされるドラマだよこれ笑

 

採掘場での時間に割と時間を割いているが、全く退屈さはなくずっと面白かった。ここで出会った謎のじいさんが、実は䰠陰族の祭司(伏夕)というのも後々分かるが、採掘場を皆と共に無事脱出した二人は、目的が同じの䰠陰族の住処で修行をすることとなる。

 

白菜も、元々身分が低い様子で登場したが、おそらく、あの氷の術を伝授された一族のようだから、人ではなく䰠族なのかもしれないな。過去描写で母のことを思い出していたのを考えると、䰠陰族と何か確執があったのだろうか。その記憶のせいで、白菜には䰠陰族に対して若干の猜疑心が生まれているようである。

 

伏夕が採掘場にいたのは、おそらく、伍賡に出会って混沌の火を与えるためであったし、䰠族である母を懐かしんでいる姿を見ると、もしかしたら血縁なのかもしれない。

 

気になっているのは、あばら家に置いてきた孤児たちと鞍将軍。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第11話~第18話。

䰠陰村で順調に修行を重ねる伍賡は、さすが天に選ばれた人間だけあってめきめきと上達していく。村の皆を初め、白菜には知らされてはいないが、やはり、伏夕は䰠族である母親の父であり、伍賡にとっては祖父に当たる人物だった。

大祭司の伏夕は、未来を見る目を持っており、白菜が伍賡にとっての禍となる未来を垣間見たため、いずれ消さねばならないと考えているようである。

 

今のところの白菜は、おそらく、䰠族が欲している晶石の力を内に秘めているものの、その力のことは全く知らないため、ただの弱い一人間である。このドラマが終わってしまっても、白菜の呼ぶ「阿狗」という声は頭に残りそうなくらいには何百回も口にしているな笑

 

父親を追放して己が大祭司となった心月葵は、この村の居場所を突き止め、父と対峙するためいそいそとやってくる。

序盤で登場していた、名前クレジット付の愉快な䰠族たちを引き連れ、ほのぼのと修行をしていた村は突然カオスとなる。

心月葵なぁ、結局、欲しがっているのは父親からの愛なのだろうな。妹の心月狐(伍賡の母)ではなく自分を見て欲しいという気持ちが、ここまでの禍々しい思いに歪んで膨れ上がってしまったのではないか。

結局、父親を殺さずに捕えて天上へ連れ帰る心月葵は、ほんと悪いヤツなのに、憎らしいというよりなんとなく哀しい気持ちになる。

 

ここで伍賡が妹の子であることを知った心月葵は、狙いを彼に定める。一緒に連れて来た十刑に阻止され、一旦引き下がることとなるが、これからも執拗に伍賡を狙い続けるのだと思われる。

ほっといてもいずれ、伍賡の方から来るんだけど、、、

 

その十刑は、ただ自分に対抗できる強い者をひたすら求めているだけの男だと、この時点では思っていた。

 

白菜を捕らわれ、遂に覚醒するかに見えた伍賡の天啓(天の啓示)は、この段階では失敗に終わってしまうが、黑瓏しか持たないという無色界䰠力の啓示の片鱗を見せたため、これが成功して覚醒すれば、伍賡の受ける啓示は唯一黑瓏に対抗できる力なのだろう。

この光景を見た十刑は、伍賡が覚醒すれば己に対抗できる力を持つことが出来るはずだと確信して、留めを刺さずに、白菜だけを人質として連れ去ってしまった。

少年漫画が原作なだけあって、中二造語のような言葉があちこちで飛び交うが、この様な漫画家における無限の想像力にはいつも感心している、、、

白菜を取り戻すため、十刑と再び対峙することを決心した伍賡は、阿嵐と共にその住処へ向かう。

 

連れ去られた白菜は、荒涼とした城内で目を覚まして困惑するが、これまでも苦境に強いられ生きてきた中で、強靭な精神力を備えている彼女には、あまり悲観的な様子は見られない。

囚人のために、ぶーぶー言いながら飯を拵える白菜は、力は無くとも強くて実に頼もしいよ、、、

 

砂漠を彷徨って、割と短時間で住処を探り当てた伍賡と阿嵐は、早速、白菜と再会し十刑に戦いを挑むこととなる。

十刑はただの戦狂いなのかと思っていたが、ちょうど、十刑が次の天啓を受ける日と重なり、彼の哀しい過去の光景を見せられる。

 

䰠王の息子である十刑は、かつてこの城で立派な城主として暮らしていた。ほどなく、人間と恋に落ち、婚姻することとなるが、䰠族はそれを許さない。

天上からスイッと現れた心月葵に、記憶を全て消されて野獣の如く人を殺す亡者の印を施された十刑は、死にたくとも死ぬことも出来ない。

城の大勢の民を殺め、心底愛していた明月さえもその手で殺めてしまった十刑は、野獣のようになっても、心のどこかでこんな自分は死ぬべきだと思っていたのだろう。そのため、無意識のうちに自分にとどめを刺せる者を貪欲に欲していたのだと思われる。哀しい。

この己の愚行を、天啓の度に再現させられる十刑は、その度に胸を抉られる思いをするのである。哀しい、、、

 

この少し前に、牢に捕らわれていた自身の叔父、子羽と出会った伍賡は、彼が修練で得た煉気を貰い、その力を以って十刑に対抗することとなるが、べらぼうに強い十刑に再び敗北しそうになる。

このタイミングで、二度目の天啓が始まった伍賡は、無色界䰠力を今回は手に入れることが出来る。失敗しても立ち向かって、遂に力を手に入れる感じが漫画っぽくていい笑

このまま、この力で十刑を封印することも出来たが、䰠族に弄ばれた十刑もまた被害者だという思いのある白菜は、この呪縛からなんとか解いてあげたいと思う。

そこで、過去の自身を思い出させることにするが、無意識にその身にかけられた亡者の印の呪いも解いてしまった。

晶石の輝だけが呪いを解くことが出来るようだし、この力を白菜が持っていることが䰠族にも知られてしまったため、白菜も追われる立場となってしまったな。

しかし、このおかげで十刑は安らかに召されることとなったので、白菜の願いは達成できたことになる。

 

戦いの途中で、手助けしてくれた妖族の存在も今回明らかとなるため、その世界や人物も更に増えてきて、一見ややこしく感じるが、案外分かりやすくて良い。

 

十刑との戦いは終わり、子羽は囚われの身から解放され一旦退場して故郷へ戻る。

一方の伍賡、白菜、阿嵐は妖族と共に地下へ向かう。

思えば、冒頭のプロローグで、黑瓏によって地下に追いやられたという妖族の話が出ていたな。

 

ここでも逆天而行とかいう、キラキラ男子の登場である。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第19話~第20話。

妖族の住処で目撃したのは、人族よりも更に苦渋を強いられている人々の姿だった。水も食糧も乏しく、日もあたらない地下で十万年も暮らし、先祖に掛けられた石化する呪いのせいで、妖族は概ね40歳までには命を落とすという。

元々は䰠族だったようだから、黑瓏が創造した新䰠族の前の古代の䰠族が地下に追いやられて妖族となったのだろうか。
この地を訪れた白菜の出自も、実は妖族だったというのが今回分かるが、遠古䰠力である晶石の輝を白菜が持っているのも、そういう話であれば辻褄は合うな。

 

逆天而行は妖族の現大元帥で、この事態を打開するため、䰠族に対抗しようとしているようだが、おそらく、無色界䰠力を持つ伍賡をそれに利用しようとしているのだろう。

利用という言い方は雑だが、黑瓏を倒すには無色界䰠力を借りるしかないのである。もしかしたら別の目的もあるのかもしれんが。

石化する呪いを唯一解除出来ると言われている、䰠族エリアに咲く花を手に入れるという名目で、百姓たちの士気を何とか保っている逆天而行だったが、これも実は出鱈目だったようである。

 

過去に、大元帥だった兄を亡くした逆天而行は、死に際に念を押される。「石化の解除が出来るというあの花の存在が、皆が生き続ける唯一の理由。だから決して(そんな物はないことを)知られてはならない」

自分に願いを託して逝ってしまった兄の意思を引き継ぎ、䰠族を倒す方法を探っている逆天而行は、今の伍賡と全く同じ状況であるため、同じ目的に向かって、共に黑瓏に対抗していくのだと思われる。

なんというかね、一々胸が熱くなっちゃうのよ、、、どんなに安い涙と言われようとも、これからへの期待で胸熱なんだから仕方ない笑

 

この原作者も、ドラゴンボールを読んで育ったのかと妄想すると、鳥山明先生の偉業が連想されて更に胸熱となる。(妄想なので、この原作者が読んでたのかは知りません笑)

 

つづく

 

追記ネタバレ 第21話~第24話。

マスクでも隠せていなかったキラキラっぷり、マスクを取ったら更にキラキラ男子だったことに仰天する。

 

妖界では、かつて内部でも争いが起こり、逆天而行側と窮凶極惡側では未だ反発しあっている。そのため、窮凶極惡は逆天而行を大元帥から引き摺り下ろす機会を常に狙っている。

人々が次々と石化していく中、幼子の小蜻蛉にも石化の危機が迫り、この呪いを緩和させるための上古䰠物を手に入れるため、妖族の禁地へ向かった伍賡と逆天而行は、不死鳥からの試練にも耐え抜き、無事火菩薩を賜われることとなる。不死鳥も味方だとは心強い、、、

 

この上古䰠物を妖族全てに拡散するため、火山を利用することにした逆天而行は、たとえ命を落としても皆のためだと思えば価値がある、という気持ちで己の妖力を使い切る覚悟で一人挑む。

一人では命を落とすかもしれないことも、二人の力ならそれを防げるといって伍賡が登場したのは、お決まりでもやっぱり熱い。

 

この二人のおかげで、妖族の石化は一旦緩和されたものの、それを心月葵は黙ってはいない。

唯一生きる理由だから、と言って隠していた花の秘密を、頼んでもいないのに皆に暴露されてしまった逆天而行は窮地に陥る。

妖族のため、先の大元帥(兄)の意志を背負い、一人苦しみ力を尽くしてきた逆天而行の気持ちは、ただ己のことだけを考えて生きている愚民には分からない。

他人を責めていれば良いのだからそれは楽だろう、伍賡が23話で言っていたそんな簡単なことにも気付けていない民衆たちは、伍賡の言葉で我に返る者もいたようである。結果的に、窮凶極惡が能筋で良かった笑

 

伍賡は、リーダーとしての逆天而行の立場を自覚させると共に、バラバラになっていた妖族を一枚岩にさせる役割でここへ来て、最終的には異種族間の統一もやってのけるのだろうが、このように一見単純に見えることが、現世を見ても一番難しいゆえに、一々胸熱なのである。

 

安らかに召されたと思っていた十刑も、不死鳥の力でこれに加わることとなり、妖界編はここで終わる。

 

次の目的は、人族での鬼木の暴挙を阻止するための戦いとなるようだが、久々に戻った人間界はカオス、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第25話~第28話。

留守にしている間に、食糧までもが䰠族に支配されていた人族は、奇妙なものを食わされ、その麻薬のような効果で中毒になっていた。長い間それを口にすることで、最終的には植物になってしまうことを知らされず、人々はひと時の快楽を得るために食べることをやめられない。その気持ち分かります。

䰠族は、色んな手で物事を操るアイテムを豊富に所持しているよね。

 

あばら家に置いてきた鞍将軍も、不在の間に気が触れていたが、伍賡の力で正気を取り戻し、ほどなく人々の中毒も解毒することに成功する。

しかし、今度は、白菜を狙って現れた心月葵が、阿狗の仇討ちをそそのかし始める。

そういえば、白菜は阿狗が伍賡となったことをまだ知らなかったんだっけ笑

これまで多くの危機を乗り越え、互いに強固な信頼を得ている二人には、もはやそんなことは問題ではないように感じていたため失念していた。

その後も白菜の心を操る心月葵が、白菜の手で伍賡に仇討ちするよう仕向けていくが、すごいね、視聴者側からすると、白菜が伍賡を裏切って殺めるなどという疑いは全くなかった。

おそらく、操られている芝居をしているのだろうと思わせる、これまでの築かれた絆が、観ている方にも伝わる演出が余程長けていたのだと思われる。

 

㿟国皇子の周發も、序盤から鬼木に仕えていたが、この男も曲がりなりにも人族、㿟王の父親や伍賡を、多少憎んではいたものの、敵は䰠族だと分かっている。

 

操られているフリをして、逆に心月葵を罠に嵌めることに成功した伍賡は、ここで彼女を倒すターンが来るのかな。真の敵は、最深に存在する黑瓏なのだから、中盤を超えた今、この女にそんなに翻弄されている暇はないかもしれないし。

悪い女であっても、どこか哀し気な心月葵が、死にゆく前に父親の本意を知ることが出来るといい。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第29話~第36話。

罠に嵌めた心月葵の前に、各地面々が集合したのは熱かった、、、

しかし、䰠族の毒の金髪(白蓮聖王)とチャラい白髪(玄風聖王)が、助太刀する形となったため、ここでは心月葵にトドメはさせず仕舞いとなってしまった。

この聖王ペアは、サードアイズ(䰠眼)の命を受け登場したのだが、べらぼうに強くてどう見ても勝てる気がしない笑

これらを倒さないと黑瓏には届かないんだけど、、、

 

この戦いで受けた傷で瀕死となった伍賡は、昏睡状態に陥る。

色んな手を施してみるものの、一向に目を醒まさない伍賡に対し、晶石の力を使った白菜は、彼の目を醒まさせることは出来たものの、今度はその力に己が支配されることとなる。

 

以前、十刑が言っていた言葉が蘇る。

白菜の身分が何であるかを感付いていた彼は、晶石の力を使わないよう警告はしていた。おそらく、これを使いすぎると、その力の中に眠る霊識が目を醒まし、白菜が支配されることが分かっていたのだと思われる。

自分を制御出来なくなり黒化した白菜は、あらゆる土地で殺戮を犯し始めるが、それに便乗して心月葵も悪事を働くものだから、なお質が悪い。
 
しかし、そんな白菜を伍賡は絶対に見捨てない。
結果、晶石の力に支配された白菜の、その手でトドメを刺される寸前となるが、またもや瀕死の彼を、今度は海霊族の貝兒が救う。
黑瓏打倒を目標に、これから、海路で䰠族エリアに向かう計画だった伍賡率いる各族の面々に、海霊族も加わって一人また一人と仲間が増えていく。このための準備をする港を提供したのは、かつての採掘場の喳喳の父親である。
仲間が増えていく一方で、道中での仲間の退場もあったりして辛いシーンも多いが、着々と敵へ近付いていく彼らの姿は熱い。
 
幻島の修行を経て力を取り戻した伍賡は、白菜を支配している霊識をサクッと排除し、無事正気に戻すことに成功するが、この後の白菜がほんとかわいそう。被害を被った人々には、その姿が殺戮を犯した霊識と同じなため、分かってはいても憎しみは消えないのである。頑張るんや。
 
あのサードアイズの神は、敵なのか味方なのか分からないな、、、
伏夕が、彼の目的は私たちと同じ、ということを阿嵐に伝えていたものの、その後に阿嵐の手に何かを書いていた。口ではそう言わねばならないあの状況では、本当のことは口に出来なかったのかも、と思うと、言っていたこととは逆なのかもしれない。
 
あと4話。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第37話~第38話。

各々が各位置で命を賭しての戦い。

ここでも、伏夕、阿嵐、窮凶極惡が命を落とすという哀しい結果となる。

阿嵐の告白はいらんかったと思いつつも、伏夕の託された責任を果たしたその死には悲しいものがあった。次に、窮凶極惡だけど、、、なぜ一人で突っ込んで行ったんだ、能筋にも程があるよ、、、それでも悲しかったけどさ。

 

裏切られてもなお、何とか救ってくれないかと頼む伏夕の死に際を見て感傷的にはなったものの、未だ目の醒めない心月葵。

黑瓏に危険が迫っていると思い、いそいそと彼の元に辿り着いた心月葵が見たものは、目を醒ました最愛の女を抱きしめる彼の姿である。

 

開幕に、妻を亡くした黑瓏の怒りで、新䰠族を創造したというプロローグがあったが、この妻を蘇らせるために人間界で血石を収集し、そのためだけに人間を従わせる新䰠族を創造したという。

結局、黑瓏にとって妻以外の者は、䰠族も人間も全て無の存在だったようである。

 

これを知った心月葵は、ようやく目を覚ます。

ていうか、黑瓏に対しての忠心は、敬愛からだと思っていたのに、まさかガチ愛だったとは驚きである。(不會再愛上不該愛的人って言ってたから衝撃だった笑)

そのために、自分を愛してくれた父親や妹をその手で殺めてしまった過去は虚しさしか残らない、自分の存在は無であると思われている男のために。しかし、そんな哀しい心月葵も、最後に我に返れて良かったと思う、来世では愛すべき人を愛せるといい。

 

いよいよ、黑瓏との戦いとなるが、目を醒ました妻さぁ、これまでの夫の暴挙を責めているように見えたのに、なんで止めないのさ、、、君が止めれば終わることじゃない。折角生き返ったのに、夫の暴挙も止めずにぼっとしてんじゃないよ。

 

あと2話だけど、徐正溪の引退の話が出ているため、ドラマとは関係なくともなんとなく複雑な心境、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第39話~第40話(最終話)。

人族辛王の反旗から始まった長い戦いが遂に終わってしまった。

皆で団結して、強大な敵に立ち向かって勝利する、という王道の中の王道だったが、皆が同じ方を向いて、ブレない信念で突き進む姿にいちいち胸を熱くさせられた。やっぱり一周回ってこういう熱苦しいのが一番単純でも、根底には不変的に存在する願望なんだと思う。

 

登場人物が多かった割に、目的や存在も分かりやすかったし、最後に出て来たキンキラ仏(亘古)とサードアイズ(䰠眼)の目的は、神の名を語っている割に煩悩だらけで、実にセコイものだったね、、、

欲も大概にしないと、結局不幸になる。