散り散りになった仙元を探すための手段を、鞭打ちに遭いながら問天石に伺いに行った古晋は、この代償にいつか犠牲を強いられることになるんだけど、、、それがいつどこでなにをするのかは未だ不明なため、古晋の身を案じた東華掌教の元、一人山奥で禁足させられることになる。
それから10年をここで過ごし、まだ卵だった阿音と出会うわけだが、未だこの代償が完了されていないのを考えると、物凄いものが待ってるような気がして怖いな。
阿音は、水凝獣の卵から孵ったため、絶滅した水凝獣族の生き残りだという。しかし、阿音の中にも小鳳の仙元が入り込んでいるため、どのようにして水凝獣から鳳凰へ変化を遂げるのかまだ分からない。
隙あらば古晋を食ってやろうと考えている阿音の暴挙を防ぐため、古晋と阿音の主従関係を結ぶことにした掌教は、二人で修練して技を磨き、仙元を残らず見付けられれば(8つと言ってたような)、この主従関係を解除するという約束をする。
この関係から逃れたくてたまらない阿音は、俄然ヤル気が出て来た様子で、早速、古晋と連れ立って探しに出掛けることにするが、その先で必然的に、上古の木に宿っていた仙元に導かれることとなる。おそらく、阿音の中にある仙元が呼び寄せているのだと思われるが、謎にこれには反応しない火鳳玉。ついでに、そこにあった古晋の母親の元神剣にも出くわし、その持ち主と認定されたため、これもサクッと手に入れてしまった。ついでっていうか運命かな笑
他に上古の木(梧桐樹)は3つほどあり、いずれも難解な場所に植わっているため、傷付きながらも割と順調に仙元を集めて行く二人は、この過程で傷付いた鴻奕を発見する。
鴻奕は狐族王の甥で、かつての戦で失った父の遺産を探して九淵煞獄で瀕死になっていた。
そこで、傷を癒す力を持つ水凝獣族の阿音は、彼の内力を修復するために力を注ぎ、元気に人型に戻れるようにまで回復させてしまった。
この治癒術は、自身の内丹を犠牲にすることとなるため、古晋は阿音が心配でたまらない。元々面倒見のよい古晋は、阿音を可愛がっていたが、仙元を集める過程で芽生えた感情が少しずつ愛に変わってきているようである。
命を助けられた俺様気質の鴻奕もまた、阿音に対して「俺のものにする」という気持ちになっているため、安定の三角関係に突入。
主従の術に縛られている二人に情が生まれてしまえば、これから先、悪運をひたすら辿ることになるという。
阿音の変化に気付いた閑善は、情が深入りして手遅れになる前に、古晋と華姝を婚姻させることにする。
古晋は、華姝への想いを未だ勘違いしているが、師兄のこの提案に全く乗り気になれない一方で、阿音の存在が大きくなっている自分にも気付くこととなる。
そこで、やんわりと断りを入れるものの、たっかい冠をちゃっちゃと渡され、半ば強制的に求婚せざるを得ない事態に追い込まれる。
閑善の押しが強すぎて古晋も困惑、、、笑
華姝の元へ向かったものの、やはり求婚には気持ちの乗らない古晋は、遮天傘のみを取り戻しに行くが、華姝はこの神器を返すつもりは毛頭なく、逆に精錬して己の物にしてしまっていた。
立ち聞きで事実を知った古晋に、以前、代理の天帝と密会していた華姝の事を、記憶が消されたとて必死で忠告してくれた阿音の姿が浮かぶ。この辺りで、古晋は己の朧げな想いを確信したように見える。
鷹族が挑発して孔雀族に戦を仕掛けている、と仙界では吹聴されていたことも、やはり欲深い孔雀族が力を得るために鷹族へと仕掛けていた争いだった。
消息不明となった仲間の行方を探すため、無極洞への立ち入りを願い出ていた鷹族にそれを許さず、洞天福地を欲して戦を仕掛けて来たという有りもしない理由で、遮天傘を得て鷹族を降参に追い込む結果となった孔雀族。どうりで華姝は意地汚く、宴爽は優しくて清々しいわけだ。
いつまで華姝に利用される古晋を見せられるのかと思っていたから、早々に気付いてくれて良かった。
引き続き、小鳳の仙元を探す旅に鴻奕と宴爽も協力して共に行動することになるが、幽洺界にある梧桐樹へ続く道のりが遠すぎる笑
人間界からの密道で幽洺界に入る→門番的な修言に幽洺王と交渉する権利(令牌を借りる)を得るため、人間界にある三生石を引き換えにされる→人間界に巣くっている蛇妖から三生石を奪うため、この蛇と戦う→助けにきた鴻奕と宴爽の存在はそっちのけで、阿音しか見えていない様子の古晋の姿にちょっと笑う→この戦いで謎に主従の術が解ける→無事三生石を手に入れる→三生石の要望で偽カップルとなり情を育てるハメに→見事三生石の要望達成し修言の元へ(まだ途中)
序盤で俺様に見えた鴻奕は、阿音の古晋への気持ちに気付いているため、押しもせずに静かに支えるタイプの男だった。優しくて常に阿音の想いを尊重しているが、おそらく情の面では報われないのだろう。でも大丈夫、宴爽がいるから。
ここまでの過程で、阿音に完全に惚れてしまった様子の古晋は、最後の偽結婚式では既に気持ちを隠せず、もはや偽ではなくなってしまった。
蛇妖との戦いで、謎に術が解かれたことにより閑善が心配していた事態は免れそうだが、別のもっとデカい悪運が待ってそう、、、
追記ネタバレ 第21話~第27話。
てかね、魔族の青霖なんであんな強いの笑(コイツに関しては、強い=かっこいいではないが。)
瀾澧のおかげで、欲深クズ1(華姝)も改心出来るチャンスだったのに、その瀾澧を挙式当日に殺めてしまったし、欲深クズ2、3の鳳鳴と孔雀族父をそそのかして仙界に魔の種を蒔いている。妖界では鴻若の身体を乗っ取り、鴻奕を操って大澤山を壊滅させちゃうし、挙句、真神の元啓(古晋)まで負かすとか、どんだけの執念を力に変えればそれだけ強くなるの。
というより、真神だというのに弱すぎじゃね?
最終的には、元啓によって塵にされたが、本当に消滅したのかは分からない。しかし今後、青霖が復活したとしても、再度悪巧みを働くような尺はないと思われる。もう帰って来なくていいよ笑
阿音の命を救うため、九淵煞獄で傷だらけになって戦っている間に、操られた鴻奕によって破滅させられた大澤山、まさに皆の力を結集してほとんどが塵となったこの戦いは哀しくてたまらない。
この哀しさと怒りで、古晋は真神、元啓へと覚醒する。
華姝は、愛する男を九尾に殺されたとぎゃーすか騒ぎ、孔雀父と鳳鳴は、青霖と手を組んで私利に走っているため、またしても巡り巡って阿音の責任にされるのである、、、
判断は真神に委ねられることとなるわけだが、華姝が勝手に私罰を与えていたため、仙骨は既に封印されていたのに、再度被せてきた元啓の処罰によって、阿音は塵になってしまった。それもこれも阿音の命を救うためだったのにね、、、
ここから千年が経ち、相変わらず阿音の欠片を捜し求めている序盤の話に繋がるわけである。
なんというか、このドラマの真神って、真神とかいう神々しい名前の割に、案外俗っぽくてややポンコツだし威厳がない気がするけど、、、ヤケ酒を煽り、泣いてばかりの呆然とした生活を送る芝居が上手い笑
しかし、まだ悪に手を染めたことに気付かれていない孔雀父と鳳鳴は諦めていないようだし、華姝もストッパーが死んでしまっているため、悪巧みは止めどなく続いていくのだろう、ほんとしんどいわ笑
つづく
これまでの試練で経験した人間界のことは全て覚えている、と前回言っていたのは、仙界の阿音の記憶も含めてだったのか。だからちょいおこだったのだな笑
蒼蘭訣の小蘭花が生まれ変わった時と同じで、記憶はあるものの忘れたふりをしているだけの鳳隐は、かつての元啓の所業を許せずにいるようである。
とはいっても、過去に受けた辛酸の数々をいちいち恨んで、華姝のように私利で動くような小者ではない。
仙界の大局を見なければならない立場の鳳隐は、元啓にはこの事を言わずに過去に起こった真相を突き止めることにする。
鳳隐が戻り、阿羽(阿音の妹)を狙う輩を調べ始めた途端、あっという間に鳳鳴の所業だというのが明らかとなる。元啓もその輩を捜していたはずだが、全く進展がなかった真神の立場は笑
未だ、大澤山に魔の手を引き入れたことは白状してはいないが、目的はぺらぺらと自白していたので、千年前の事を明かすのも時間の問題だろう。
華姝は謎に我が物顔で天帝代理に就いていたが、鳳隐が誕生したことで、その座も危うくなってしまった。勝てるはずのない戦いを己から仕掛けるのだから、コイツも魔の手に落ちるのは時間の問題だと思われる。
更に、孔雀父。この男はもはや魔族ではないのか。
※いつも素敵な鄭國霖、悪者顔もイケている。
鳳隐の侍女に言われるがままに、下働きのごとく掃除や草むしり、食事の準備などをせっせと行う真神、、、なぜそんなに威厳がないのだ。
かつて、仙元を散り散りにした負い目があるのだとしても、どう考えても、真神、その下に鳳凰という序列だと思うんだけど笑
この過程で、阿音の仙元を察知し、阿音にしか伝授していない自身のオリジナル仙術を使う鳳隐を目撃した元啓は、小さな疑いを抱く。
と同時に、勘違いで華姝に恩義を感じていたかつてのことも、鳳隐の手助けだったことを知る。やっとだね、、、
小さな疑惑が重なって、いよいよ鳳隐が阿音だと確信した様子の元啓は、相変わらず頼りない感じだが、鳳隐が雷刑に遭わずとも復活出来たのは元啓の神元のおかげなのだろう。だから、今後も元啓にとっては虐の道へまっしぐらな予感はしている。
序盤の、問天石への代償も未だ終えてないし(見逃していなければ)、ひたすらに悲し気な元啓の明るい顔面を見られる時は来るのかな。
つづく
追記ネタバレ 第30話~第31話。
なかなか許してはもらえない元啓。
鳳隐の降らせた雨でびしょ濡れのまま立たされる元啓にちょっと笑ってしまったけど、、、すまぬ。
追記ネタバレ 第32話~第33話。
父さぁ、、、娘の男を葬っておいて、ヌケヌケとお前のためだと連呼する姿には呆れちゃうわ。
過去には鷹族を貶めるために己で自分の内力を破壊しておきながら、そのくせ被害者面だし、その修復のために魔力を取り入れて力を得るなど、なんというか、王だというのに狭量なんだよ、全てが。
思えば、孔雀族配下の霊力を盗んで己のものにしていた描写もあったし、王としての責任など持ち合わせておらず、欲だけで生きている。
華姝は相変わらず瀾澧を生き返らせるため、父の口車に乗せられているし、そもそも人を貶めることでしか己の望みを叶えることは出来ない、という思考の元で生きている限り悪巧みは止まらないのである。
華姝な、、、瀾澧が生きていれば救いはあったのに、その瀾澧を殺されて残ったのはこの父親だもんね。
悪巧み親子はさておき、千年前の出来事を遡って見ることの出来るアイテムをせっせと拵えていた元啓は、それを使って過去に戻り真相を暴くことにする。
過去の出来事を遡るため、元啓が阿音に下した仕打ちを再度その目で見なければならないのが辛いところ。
なんというか、千年間、ひたすら悔やんできたこの所業を再び見せられる元啓の気持ちを想像すると、これは酸味しかないのである。
しかし、過去の出来事を見ることで、古晋が陰で阿音のために尽くしていたこともまた、鳳隐の知るところとなったのが良点でもある。まだ、その身を犠牲にした肝心な部分は知らないままだけど、、、
瀾澧を殺めた者を見極めるあと一歩のところで孔雀父に邪魔されてしまった3人は、誰であるかを確認することが出来ず仕舞いとなってしまった。
己の愚行が明かされ、娘にも見限られることを考えると、この男も邪魔することに必死である。
序盤に鳳鳴と魔族に協力している格好となっていた二人が顔を合わせていなかったのが、結果的に孔雀父の存在が暴かれるのを引き延ばしていることになるが、鳳鳴がこの存在に気付いたときには孔雀父の口封じが発動していたため、欲深クズ1人目はここでご臨終となる。
鳳鳴の口封じを行ったのは、魔力で修練した者の仕業だと気付いた鳳隐は、この者を特定する術を得る条件を果たさねばならなくなる。
謎に仙族と妖族で婚姻を結ばなければ得られない、というこの術を習得するため、鴻奕と婚姻を結ぶこととなった鳳隐、、、なんでそうなるんだ笑
鴻奕と宴爽で良くない?と思った部分だが、鳳隐も術を習得するためだけの婚姻の責任を宴爽に負わせることは出来なかったのかもしれない。
これでやっと諦めがつく、と想いを手放す覚悟のできた宴爽の気持ちも知らず、おれなんでもいいぜ!的に何も分かっていない鴻奕が憎たらしいわ笑
しかし結局、横から元啓がこの婚姻を掻っ攫ってしまったので、真神と鳳凰という想定通りの結果となる。※妖族でなくとも真神なら術の習得もイケるらしい。
追記ネタバレ 第34話~第40話(最終話)。
なんか、頼りないとか弱っちいとか呆けているとか色々言っちゃってごめん、、、己の全ての神元を捧げて大澤山の皆を転生させ、阿音の持つ小鳳の仙元を守った元啓には、もはや力は残ってなかったのだね(´;ω;`)ウッ…
それでも懸命に、愛する女と仲間のために自分の本源まで捧げて三界を守った元啓には泣いたわ。
終盤はほんと面白くて、観終わる最後まで寝床へ入ることが出来なかった。
本源を献上してしまっては、蘇らせることは絶対に出来ないと神界にすら言われてしまったのに、まさか、修言と共に九淵煞獄に封印されていた魔神が元啓を救えるとはな、、、
真神と魔神は同じ祖神の混沌の力で創造され、悪担当の魔神は悪の道を進むのが運命だと決められている。
しかし、真神と本源は同じなため、本源を神格化させられるのもそれを所持する魔神にしか出来ない。
元々、悪道を進むことが決まっているこの変えられない運命から解放されて自由を手に入れないか、という半ば運命を試すかのような修言の言葉に乗せられ、魔神は己の本源を真神へ捧げることにする。
この魔神の決断はイマイチ掴めないため、個人的な想像でしかないが、最後に悔いている様子もなく、むしろワクワク感の否めない魔神の姿をみると、己の思想と相反する修言と何万年も過ごした中で、運命に逆らい魔神という名から解放されて、他の生を歩んでみたいという気持ちが芽生えたのかもしれない。
魔神と真神を統一させるという天に背く初の試みで、鳳隐の中に残っていた元啓の最後の神元(かつて阿音を守るために捧げた神元)と魔神の本源が一つとなり、長い月日を経て戻って来た元啓は煌めていたな、、、※この最後に残ったたった一つの望み(神元)を、その手から送り出す趙露思が凄くいい。
本源を真神へと捧げた魔神は、魔神でもなくなり、かつての鳳隐のように人間界での試練を繰り返すこととなるようだが、これを経て魔神だった彼もいつか神となる日が来るのかもしれない。
ということは、魔神が存在しない世界になったということなのかしら。
孔雀父は、最後まで悪代官のようなクズだったが、娘の華姝には改心できる最後の良心は残っていたようである。それもこれも瀾澧に与えられた愛ゆえに、今世では叶わなかったことが次の生では叶えられるといい。と思えるくらい、あの父親を持った終盤の華姝は気の毒だった。
謎に前向きの鴻奕は、女心を何も分かっちゃいないが、愛はひたすらに深い。宴爽を救うため尻尾を切り落として身体はボロボロになるが、それでも腐ることなく明るく過ごすこの男は実に清々しくて素敵だった。宴爽は常に素敵だったけどね。
幸せな時間は一握りで、ひたすら悲し気だった主演の4人だったが、全体的に悲壮感が漂うわけでもなく、ずっと面白かった。
個人的には、王安宇の芝居に引き込まれたドラマだったし、趙露思との顔面の相性と、その間を漂う空気に一体感があり視覚的にも絶妙に合っていたように思う。