花轿喜事(花轎喜事)Wrong Carriage Right Groom 全24話 | 一言難盡

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Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

 

『花轿喜事(花轎喜事)Wrong Carriage Right Groom』
2023年 8月〜 中国 全24話
 
 
出演
李玉湖→田曦薇
齐天磊(齊天磊)→敖瑞鹏(敖瑞鵬)
杜冰雁→白冰可
袁不屈→赵顺然(趙順然)
 
 
貶め合いもさほど深刻ではないだろうし、ストレスなく観られる快活ラブコメという感じ。
 
ネタバレ 第1話~第6話。

開幕、花嫁の輿が入れ替わり、本来の嫁ぎ先ではない方にそれぞれ嫁いでしまった、おっちょこちょいすぎる展開でスタート。

李玉湖は、巨商齊家の病弱な天磊へ、杜冰雁は、大将軍袁不屈へと嫁ぎ先を誤ったままの輿入れとなる。

通常はその時点で修正するもんだが、諸事情が重なり言えず仕舞いとなった李玉湖は、一旦杜冰雁のフリをしてやり過ごすことにする。

一方の杜冰雁は、袁将軍に誤って嫁いでしまった事情を説明しようとするが、大将軍なだけあって軍営に出たきり戻って来ない。

そこで、変装をして軍営まで乗り込むことにした杜冰雁は淑女の割にやることは大胆である。

この袁将軍の登場を思いのほか焦らすものだから、ひょっとしてコイツが将軍なのか、それともアイツか、という具合で無駄に妄想が広がってしまった。結局、妄想中のどれでもなく、新たに登場した素敵男が袁不屈だったが笑

 

齊家では、病弱な三公子が心配でたまらない祖母が、あれこれ世話を焼いており、跡継ぎ問題に頭を抱えているようだが、実際は、病弱なフリをしているだけの天磊には何か計画があるのだろう。

おそらく、その座を狙っている従弟の柯世昭の悪事を暴くためだと思われるが、病弱を振舞いながら実は計算高い男である。

この男に誤って嫁いだ李玉湖も、序盤はぶつくさ言いながらも、なんとなく意気投合した様子の二人は、このままの状態で最後まで突き進むのだと思われる。

 

医師の助手として、男に変装して袁将軍の軍営に潜り込んだ杜冰雁は、将軍に事情を説明しに出向いて来たのに、なかなか言い出せずにいた。

そうこうしているうちに、傷を負った袁不屈を付きっきりで看病する役目を与えられ、更に言い出しづらくなっていく。

袁家には、妻として既に二人嫁いで来ていたようだが、どちらも袁不屈に酷い待遇を受けて亡くなってしまっている、という噂があり、これに若干ビビっているのも言い出しづらい理由の一つかもしれない。

おそらく、噂は本当ではないのだが、この事情も後々分かるのだと思う。

 

個人的には、袁家CPの行方が気になるところ。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第7話~第12話。

齊天磊が三公子と呼ばれているのに、一、二は一向に姿を見せないのを不思議に思っていたが、なんと上の兄二人は謎の死を遂げていた。これを不審に思い、おそらく次に狙われるのは自分だというのを察した天磊は、それを躱すために病弱を装っているという。

その他にも、口を聞けなくなった妹の件もひょっとしたら同じ人物の仕業ではないか、と分かりやすい悪者の柯世昭が犯人だと概ね目ぼしを付けているようである。

柯世昭は、齊家の人間だけではなく(まだ犯人だと決まったわけではないが笑)、他にも大勢を貶めて命を奪っているが、これを果たして一人でやれるのか疑問である。

柯世昭自体が凄まじく小者感を漂わせているので、この上に何者かがいるのでは、、、

 

柯世昭の仕業ではないかと祖母に訴えてみるものの、その様な事態を認めたくない祖母は、現実から目を背けるばかりで何もしようとはしない。

そこで、天磊と玉湖はその悪事の証拠を手に入れるため、療養という名の冒険のような旅に出かけることになる。

柯世昭の悪事を暴くといっても、常に明るい雰囲気で進むため、ほんわかしていて実に楽しい気分になる。

齊夫婦は、このまま柯世昭の悪事の証拠固めで進むことになるようだな。

 

一方の軍営に留まる袁夫婦は、天磊の恩人でもあり、この軍営では医師として治療にあたっている劉若謙が、謎に二人の背中を押す情の橋渡し役となっている。

ていうか、劉若謙の口が軽すぎて仰天する笑

杜冰雁が女性だということ、誤って将軍に嫁いできたこと、既に恋心を抱いていること、この全てを聞かれてもいないのにペラペラと袁不屈に言っちゃうところは、焦らす手間を省いているわけだが、普段の流れと違って、劉若謙がストレートに口にしすぎて笑ってしまった。

しかし、このおかげでモジモジしている二人にも正直になる機会が出来たというものである。

 

袁不屈は、誠実で素直な男なため、軍営に女性を入れてはいけないという規則を破った自分を罰することにする。元々、杜冰雁が男と偽って潜り込んだことに対する罰を、己が代わりに受けることにしたわけだが、怪我を治すことに尽力を尽くした彼女を罰することなど部下たちには出来なかったようである。

なんという優しい世界、、、

 

しかし、12話の最後で、皇帝からどっかの公主との婚姻を賜られることとなった袁不屈。毎度この賜婚というおせっかいなものを寄こしてくる皇帝、、、ほんと迷惑なんだけど。

実直に妻を愛する袁不屈はこれを中々受け入れることが出来ずにいたが、断ったことによる部下への影響を危惧し、嫌々ながら受けることにする。

「臣、接旨」の言い方に気持ちが全力で表れていて最高である。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第13話~第18話。

凄まじく小者感を放っている柯世昭以外に悪者が登場していないということは、やはりコイツが一人でやっているのだろうか。(手伝いに侍女を使ってはいるけど。)

えー、こんなヤツに兄が二人もヤラレたのかと思うと心なしか癪だわ笑

 

この後の根回しもセコいながらも、天磊を好いている余秀波をそそのかしたりして、必死で齊夫婦を貶めようと罠を仕掛けてくる。しかし、計画が分かりやすくしょぼいせいで、これも早速気付いてしまった齊夫婦は、逆に柯世昭とその手伝いの侍女の鼻を明かすこととなり、益々小者感が否めない。

 

柯世昭の犯した悪事の証拠を手に入れた(尼になった殺された息子の母親)二人は、祖母の前でこの所業を暴露しようとするが、それを阻止しようと必死の柯世昭は、何度目かの試みでその証拠となる母親に毒を飲ませることに成功する。そこ油断したらダメなのに、、、

この母親の存在が不安の種だったため、柯世昭自身もずっと探していた人間の息の根を遂に止めることが出来た、と大喜びで油断しているが、まだ亡くなってはいない。

油断している隙に柯世昭を仕留める準備を着々と進める天磊と玉湖だが、未だ祖母にも正体は隠したままである。

 

公主との賜婚の件で心底悩む袁不屈は、真面目すぎて気に病んでいる心が全く隠せていない。そのため、すぐにこのことは杜冰雁にバレてしまうが、賢い杜冰雁は、賜婚を回避するために一芝居打つことを考え付いたようである。

その芝居にまんまと引っかかって、公主の方から嫁がないと言わせることが出来たため、おそらく、賜婚は白紙になるのだが、このドタバタ間に沙平威に惚れてしまった公主は、そっちに嫁ぐことになるのだろうな。

 

悪者が小者なだけあって、尺が余っている分、次々とCPが誕生するが、全く嫌みがないし、むしろ全員清々しいほどに爽やかなため、どのセットも楽しく観ている。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第19話~第24話(最終話)。

やはり、しょぼい柯世昭一人が悪党だった。

孫の妻が入れ替わっている事実を、祖母に暴露しようと計画するが、杜冰雁が先手を打ってこれに対応したため、柯世昭にとっては失敗に終わる。

その後の、齊夫婦の寝室を毒針の筵にする柯世昭の手下のやり口は、冗談なのかと思うくらい投げやりな所業である。

この針の山で夫婦が死んでしまったとして、これをどう言い訳しようというのか。殺意がストレートすぎて、すぐに捕まってしまうのでは笑 まあこれも結局失敗するんですが、、、

 

邪魔者を消すことが中々進まない柯世昭は、いよいよ焦り、もはや祖母が亡くなるのを待っていられなくなった様子で、直接祖母を殺しにかかる。ヤケクソなのかよ笑

柯世昭とこの手下以外の屋敷の人々は、とっくに彼が首謀者だと分かっているため、騙されたフリをして、まんまと策に嵌めることに成功する。ほんとしょぼかったわ柯世昭、、、

 

このまま、まったりハッピーエンドと思っていたのに、ぽっと出の皇后の若き頃の恋物語の顛末を見せられる。

なんというかね、急に出て来た皇后の過去の心の傷が癒えるまでの顛末を見せられてもなぁ、、、とか思っていたのに、めちゃ切なくて泣いてしまったわ。相変わらず安い涙を流す私です、、、

 

全体的には、物語が都合よく進んでいく普通のラブコメという感じで、最終的には5組のCPが出来上がっていた笑