出演者は多いので端折ります。
シリーズ3作目にして、タイトルに番号を振るのを止めたようだけど、他国シリーズ作でもほとんど番号が付いていないのを考えると、その番号があるせいで、前作を観ていない消費者の客足が鈍くなる現象が起きているのかもしれない。
個人的には、公開順に番号を振ってくれると後々分かりやすいんだけどな笑
ネタバレあり
前半は、政(吉沢亮)の中華統一への思いを決定づける重要なポイントとなっている紫夏(杏)との出会いが静かに描かれる。
原作では、政が人質として趙でいたぶられ、結果、闇堕ちしている期間が割と長かったため、紫夏との出会いから自身を取り戻して浮上するまでに一定の時間を費やしていたが、映画ではその時間が若干端折られているため、これだけを観ると浮上はええな!と感じるかもしれない。
しかし、これまで光のなかった政の瞳にそれが宿った瞬間は、しっかり芝居で表現されていたし、最後の紫夏の死なせまいとする決死の形相はやはり胸を突かれてしまった。せめて馬は2頭欲しかったところだけど笑
後半に入ると、馬陽での戦がいよいよ始まり、前半とは全く違う空気になる。
王騎(大沢たかお)を総大将としたこの戦で、信(山﨑賢人)は百人将となり兵を率いて戦場に出ることになるが、相変わらず王騎の存在があるというだけで放たれる抱擁力が半端ではない。王騎がそこにいるだけで得られる安心感は感覚で掴むしかないが、その圧倒的な存在感を、演じている役者から感じることができる。ほんとすごい。
更には、脚本に原作者が参加していることもあって、数々のイカした台詞も取りこぼさず使われていて胸熱なのである。
死にそうになりながら皆が道を開き、まだかまだかとジリジリする思いの中、撤退しようとした馮忌を遂に討つ瞬間の「殿の飛矢が届くぞ」という台詞も、読んでいるだけでゾクゾクする場面だったが、そこがそのまま描かれているというよりむしろ、よりドラマティックな描写となっていて、ここでも胸が膨らむ思いをする。
序盤、政の過去で静かに始まる流れから、王騎が過去の清算の如く存在感を強める後半のこの盛り上がりにはちょっと震えてしまったわ。やっぱ飛信隊よ笑
そして、、ついに現れたなぁメンヘラ武神、、、
馬陽の戦いのまだ序盤で映画は終わっているので、おそらく続きがあるのだろうが、このところ、中国へのビザを取得するのが以前より面倒になっているようだし、大陸内のドラマや映画が山ほど作られている今、象山の予約は取れるんだろうか、など余計なことをつい考えてしまう笑