雁回の方では、封印されている龍角を取り戻しに行くが、護心鱗の力を一人で完全には発揮できず、着いてきた白曉生の邪気の力を借り、無事その手に収めることに成功する。しかしこれが、後々奇妙な現象で現れることになる。
素影の独りよがりに見えた陸慕生との関係は、むしろ、彼の方から始まっていたようで、素影と違って、寿命の短い彼を生かすため、護心鱗を手に入れようとしているようである。
素影の陸慕生への振舞いを見ると、若干狂っているかのようだが、回想で見せられる過去の出来事は、そのことを全て忘れている陸慕生に、思い出してあげなよ、、、という気持ちにさせられる。
なんというか、一番大事なもののためだけに生きる素影が、少し気の毒になった。
捕えた天曜もほっぽり出して、結局は、陸慕生を助けるために、一時退避となった素影は、この人の命より大事なものはない、ようだな。
無事、龍角を取り戻した天曜だったが、今度は、白曉生の邪気を身体に入れてしまった雁回の気持ちが不安定となる。
情緒を抑えきれず、意味不明な行動を繰り返し、落ち着かない様子の雁回の身体の中では、どうやら、護心鱗の気と邪気が反発しあっているようである。
前々から、邪気を簡単に取り入れれば、後に大きな代償を伴うと天曜は反対していたが、龍角を取り戻すためのやむなくの行動であった雁回を強く叱ることも出来ない。
この邪気を取り除くため、かつての己の武器、赤焔龍牙を取り戻しに龍谷へと向かうことにした天曜は、龍神というだけでもときめくのに、穏やかで優しいとかおかしい、、、
龍谷頂上の岩に突き刺さった赤焔龍牙を抜くには、赤誠の心が必要であり、一度、この赤誠の心を失くしてしまった天曜は、今はまだ持ち主とは判断されず、それを抜くことは出来ない。
赤焔龍牙を錬成した当時、龍谷の精霊たちに祝福という名の霊気を注入され、持ち主は天曜だけ、という印を得たものの、これがいつか束縛や負担に変わりえる、と謎の男に言われていたことが、まさに今起きていて、抜くことが出来ないのだと思われる。人を思いやる心が必要だと言っていたが、これを再度手に入れたとき、赤焔龍牙が己のものになるようである。
ということは、二十年前、素影にバラバラにされたとき、龍主を守って散ってしまった精霊たちの子孫が、今現在の龍谷を守っているのを考えると、この小精霊たちの祝福(信頼)が必要なのだろうか。
天曜には、満月の日になると、身体に激痛が走るという現象がそもそもあったが、どうやら、満月だった婚礼の日に、己のために命を落とした精霊たちへの天曜の自責の念が、痛みとなって現れているようである。血の負債は、血で償わなければならない、とその痛みを耐える天曜は気の毒で見てられないな。
雁回を助けるため、力技で一時的に赤焔龍牙を手にした天曜だったが、役目を終えたその剣は、さっさと独りでに龍谷へ戻ってしまった、、、
雁回と天曜の睦まじい姿を見るため、せっせとその手助けをする陽の部分の白曉生は、すさまじく愛らしい男である。しかし、邪気を持ってしまった過去の闇の部分が、今回は少し垣間見える。これが、元々邪悪なものがあったから生贄にされたのか、生贄に選ばれたから邪気を植えられたのか、その辺りはイマイチ分からない。
かつて、森で完全に闇に取り込まれそうになっていたところを、雁回が阻止したのもあって、白曉生にとって、雁回は重要な役割を担っているのかもしれない。
玄門と妖怪の真愛を執拗に欲しているのも、理由があるのだとは思うが、まだ分からないな。
おそらく、赤焔龍牙の鍵も雁回が握っているはず、、、
つづく
※秘宝を手に入れれば、主に囚われている白曉生は、おそらく解放される。
白曉生は、先の闇に呑まれそうになった自分を見付けてくれた雁回に惚れてしまったようで、天曜への想いに悩む彼女の話を、複雑な気持ちで聞いていたが、仕方あるまい、と一度は諦める素振りを見せる。
程なくして、護心鱗を執拗に狙う素影が再度現れ、小精霊を殺して残り全員を護心鱗と引き換えに攫っていってしまう。
小精霊を救うため、やむなく雁回の身体からそれを引き剝がして、表面的には殺してしまった格好となった天曜は、三日以内に護心鱗を彼女の身体に戻そうと思っていたようだが、理由を知らずにいる雁回は、この裏切りには心底絶望したようである。
死にかけた雁回を見付けた白曉生は、彼女を死なせまいと、主の元へ行き、邪術で復活させることにするが、自分でもこれが正しいことなのかと自問する苦しい立場である。
邪気に救いを求めても、大きな代償が伴うと天曜が言っていたことがあったし、結局これに頼ってしまった雁回(彼女の意思ではない)は、やはりその代償を払わなければならなくなったようである。※三か月以内に護心鱗を手に入れろという任務を課せられる。
惚れてしまった雁回を諦めかけていた白曉生だったが、天曜との想いが相反してしまった今では、自分(妖)と雁回(玄門)が愛情で結ばれれば、青丘の秘宝を探すことができるのでは、と仄めかしている笑
きっと、いつまでも報われないんだけど、、、
小精霊を攫っていった素影は、陸慕生に記憶を取り戻す丸薬を飲ませるが、過去を思い出したとて、素影に殺された妻への想いは消えず、陸慕生は素影を恨んだままの状態となっていた。
怒り狂った天曜に乗り込まれ、サクッと凍らされた素影の姿を、無感情で一瞥して去ってゆく陸慕生の姿を見ると、素影の独りよがりだったとしても、なんというか彼女が気の毒で仕方ないな、、、素影の所業は狂っていて、到底許されるものではないが、それもお前のためなんだけど、という気持ちがどこか拭えない。この男より素影に感情移入しているからだと思う笑
この感じだと、あの回想の後、何らか事情で気持ちが無くなって、自ら出て行ってしまったのかもしれないな。
天曜の、幸せに過ごして欲しいと思う気持ちで、雁回に自分の気を与えた途端、赤焔龍牙が自ら戻ってきたが、この剣がどの基準で抜けるのかイマイチ分かんないな笑
思いの強さなのか、、、←素影に仇を討つという執念だけで生きていた天曜が、また昔のように人を思いやる心を取り戻したから、ということみたい。元々優しかったから何が基準なのか分かんなかった笑
そして、雁回を心配して駆けつけた師父、黒気の主の手下が岩に封じ込めてしまったのを早く誰か気付いてくれ。
つづく
三度も胸を刺され、殺されそうになった雁回は、愛してしまったと思ったのも束の間、彼に対する失望と恐れる気持ちがそれよりも優ってしまったようである。
そりゃそうなる。序盤に二度も胸を刺された時は、護心鱗のおかげで命を落とすことはなかったが、今回の三度目では、それを取り出され、生命の危機に陥ったのである。
戻ってきた天曜に対しても、護心鱗を取り戻したあなたは、もはや私に用はないのだから、もう放っておいて、と突き放す雁回の後ろ姿を、悲しげな瞳で見送るしかない。序盤に、龍骨を取り戻しに行った彼女の背中越しに想いを告げたあの時とは全く違った状況となり、天曜にとっては苦しい展開となってしまった。
ていうか、告白されても冷たく突き放したまま胸を刺したわけだし、視聴者に天曜の気持ちは分かっていても、雁回はそれを知らないのだから、利用されていたと思うのも仕方ないよね。
護心鱗を取り出した理由を知った後も、許すべきなのだろうと心では分かっていても、いつまた同じことが起きるかも分からない天曜への恐怖心が先に立ってしまう。
そこで、もう一緒にはいられないという気持ちが否めない雁回は、白曉生と共に青丘へ向かう。
存在を無視され置いてけぼりにされた天曜は、それでも雁回への責任を感じ、二人の少し後ろを黙って追っていくが、道中で顔を合わせても、毎度拒否され、それに傷付く天曜がほんと気の毒で見てられないな。
命を守るため、黒気の主に邪力を借りた雁回のことを知った天曜は、ますます何とかしなければと焦り、主の要求通り、青丘に隠されている秘宝を探す二人に協力を申し出る。
加えて、護心鱗も手に入れなければならない雁回だったが、これを手に入れずに、なんとか主の要求を回避する方法を白曉生と共に探る。
秘宝を見付けるには、玄門と妖怪の愛が必要であるため、雁回と白曉生は、お互いのことを暗記して、試験官(宝を継承させる者を見定めるじいさん)に挑むが、偽カップルと見破られ、なかなか突破できない。
白曉生は好いていても、雁回の方は戦友という感覚だから、想いが一方通行では突破出来ないようである。
しかし、あのような問題を答えるだけでいけるなら、偶然当たるってこともありそう、、、そこに愛がなくてもいけるのだろうか。
青丘の秘宝(幽冥賦)を探すことに協力する天曜を含む三人が、今は亡き青丘国主夫人の持ち物だった羅針盤の中に吸い込まれたり、幽冥賦が隠されているという屏風に入らされたり、幻の世界で黒化したりするが、結局、正しい答えを出すのは天曜と雁回であり、白曉生は弾き出されてばかり。
影族に禍をもたらす存在だと予言され、母親に捨てられた彼は、勝手に黒気の主への生贄にされたあげく、今もなお利用され続けている。そんな白曉生は気の毒だし、雁回もきっと手には入らないのだろうが、最終的に邪気からは解放されると信じている。
この間の、男二人が女を取り合ってる状態が若干だるい笑
国主夫人の試験を突破し、幽冥賦を手に入れた二人。
この試練を天曜と共に乗り切り、頭にきていた気持ちを冷静に処理できる状態になった雁回は、たとえ、三度胸を刺されたとしても、同じ数、自分を救ってくれた天曜を思い返し、許すことにしたようである。
かつて、心の無くなった天曜に雁回が言ってくれた言葉は、まだ有効か、と天曜は問う。「玄門と妖怪の世界は険悪になっているし、もうあなたの手伝いは出来ないと思う。元気でね、あなたが完全な身体を取り戻せることを祈ってる。」このような別れの言葉を告げる雁回だったが、羅針盤の中で彼が書面にした二度と会わない誓いも燃やしてしまったし、いつかまた彼女の気持ちを取り戻せそうな気配は見える。「給過了」とは言われてたけど、、、
この別れの言葉の後、実に気まずい感じで再度対面する二人がなんか笑える。
幽冥賦を手にして戻って来た二人は、見事、じいさん(試験官みたいな人)に国主と夫人の思いを継承できる者だと認められたが、雁回一人がそれを保管することに猛反対。
「二人で手に入れたのだから、二人で保管するのが筋だろう。そうだ、結婚すればいい。」と、謎の提案をされる。
これを手に入れたら、雁回の元を離れようと考えていた天曜と、もう彼とは関わらないと決めていた雁回だったが、規則規則と煩わしいじいさんに耐えかね、ひとまず、天曜がこの話を受けてしまったので、その流れで雁回もその話を受けることになる。
次回は挙式かも。
うーん、どういう方向へ話が向かっているのか本当に分からない笑
しかし、青丘国主と双子で生まれ、虐げられてきた盲目の男、長嵐が、おそらく瞳術を使うあのフードの男なのではないかな。
つづく
割と早い段階で、黒気の主の手下、瞳術を使う男の正体は長嵐だったというのが発覚する。
国主の双子として生まれ、不吉な存在は永遠に閉じ込めなければならない、と瞳も潰され密かに生きて来た長嵐の目的は、国主に代わって己がその座に就き、玄門をも潰してこの世界を掌握することなのだろうか。黒気の主に忠誠心はないような気がするが、、、
この男が虐げられていた当時から、将軍として王宮にいた趙彧は、これを哀れに思い、せっせとお世話をしていたが、その思いが成長した彼の年月と比例するように膨らみ、命をも捧げられる存在になっていたようである。
自分の存在を探られていた長嵐が、瞳術師だと知られる前に、その趙彧を瞳術師に仕立てあげ、あっさりと自害させる姿は無情すぎてサイコですか、、、という印象である。
更に、国王を殺めた罪を、玄門の雁回に着せるための策略を図るが、早速その目論見もバレちゃってるあたり、この策略に、命を一つ無駄にしてまで得るものはあったのか。
廣寒門も青丘を狙っているし、長嵐と天曜、玄門と妖、これらの戦に発展していくのだろうか。
狙われる雁回を、命懸けで守るであろう天曜の姿は容易に想像できるが、黒気の主が何をしたいのかがまだよく分からないな。
つづく
塵意のもと、雪凛(国主夫人)から継承した幽冥賦が、黒気をこの世から失くすための研究の記録であり、黒気を習得するまでの手順が記されていることを知ることとなった二人。
これを成し遂げられないまま、志半ばで命を落とした雪凛の意思を、雁回としては、どうにか受け継がなければと思ったようである。
黒気を消滅させるには、己も黒気を習得して、毒を以て毒を制すしかない、と塵意に告げられた雁回は、その身に未だ存在する黒気を使い、それを実行することにする。
雁回が自分の術を習得しようとしていることに気付いた伏陰(黒気の主)は、早速、黒花を通して雁回を操り、天曜の持つ護心鱗を奪おうとする。ほんと悪いヤツ、、、大ボスにしては佇まいが弱いけど。
操られている一方で、己の意思も失くしていない雁回は、黒気に唯一対抗できる赤焔龍牙の持つ力で、黒花を破壊するよう天曜に訴えるが、彼女自身も、これが破壊されれば己の命も尽きてしまうのを分かっていてのことである。
いやいや、さすがにこれは天曜には出来ないだろうと思っていたところに、換命咒なるものの登場である。
かつて、天曜が己の識海から気のようなもの(九顆星星)を取り出し、雁回の幸せを願って彼女の識海に植え付けていたのは、その名の通り、命を換えるまじないだったようである。
黒花を破壊し、命が尽きてしまう雁回の代わりに己の命を差し出した天曜は、「死ぬことなど何も怖くない」という言葉を残して昇天してしまう。
が、ギリのところで白曉生の手腕が光り、天曜の身体にある護心鱗を、雁回の身に移すことに成功する。※護心鱗が戻ってきた雁回は生きることが可能となり、彼女が死なないので天曜も死ぬことはない。
この後の雁回が異常にかわいい。
自分の代わりに死んでしまったと思っていた天曜が、目の前に現れるのを見るやいなや、思いの丈を全身でぶつける姿が実にかわいらしいのである。
伏陰が、長嵐を使って、玄門と妖怪の大戦を誘発させようとしているのを阻止するため、一旦、長嵐に的を絞ることにした一行は、青丘へ乗り込むことにする。
絶妙な策で、遂に長嵐を仕留めることに成功した天曜と雁回+仇討ちで参加した幻族の小烟は、その敵の身を、最後は塵意に託すことにするが、双子で生まれた二人にとっては初めての対面である。
後に生まれたというだけで、地下牢で生きねばならなかった長嵐は、伏陰に身を寄せた経緯を、龍谷の天曜などの話を出して理由にしてはいるが、やはり、生まれてから受け続けた不遇の人生に納得がいかなかったのだろう。己の存在をわずかでも残したかったのだろうが、こうなってしまっては死するほかないと思ったようである。かわいそうな子だよ、、、
しかし、残された塵意はもっと辛い。妻も娘も失くした上に、弟も逝ってしまった彼にとっての、一人残されたこれからの人生を考えると泣ける。
今にも始まりそうだった玄門と妖怪の大戦は、長嵐の死で、一旦収束を迎えたため、天曜は散らばった身体を取り戻す作業を再開することにする。
ひとまず、三重山にある龍筋を取り戻しに向かうことにした天曜は、雁回を危険な目に遭わせないため、静かに一人旅立つことにする。しかし、一緒に行くという雁回を制止できず(毎度制止できない笑)連れ立って三重山へ向かう。
その頃、雁回の師父(凌霄)は、かつて、雪凛と共に伏陰をその身に封印した彼の師父の分身に会い、伏陰にこれ以上力を持たせないために護心鱗を破壊しろ、という命を託される。
伏陰が護心鱗を奪えた場合を考えてのことであるが、凌霄にとっては、雁回の身に関わることでもあり、苦渋の決断をしなければならない。
と、同時に、素影も復活である。まだあの男のことも忘れてはいない。
四方から護心鱗を欲して、突撃してくる奴らから雁回を守らねばならない天曜だが、龍筋を取り戻しに行った正にその時に、素影が登場してしまい、天曜は黄金の沼に落ちるし、雁回は凌霄に連れ去られるし、酷い有様となってしまった。
雁回としては、天曜を助けねばと気がはやるものの、辰星山へ戻された身では、彼の元に辿り着くことが出来ない。
皆が護心鱗を狙って、囚われの身となってしまった雁回は、逃れることも諦めかけるが、命を取られそうになったとき、天曜の幽体を目にする。
あぁー、、、換命咒だ、、、解除できない換命咒がまだ生きているのだ。
沼の底で雁回の身に危険が迫っているのを察知し、再度、代わりに命を捧げようと現れた天曜を、死なせまいと必死で命乞いをする雁回の姿は、端から見れば己のためだと思われるだろうが、違うのだ、だからこのシーンは本当に辛い。※ここでの火を纏った龍の姿めちゃかっこいい。
消えゆく天曜が、夢見ていたいつかの未来が過ごせないことを残念に思いながら死んでいくことも、その前に流れる回想も、泣きながら少し微笑む雁回も、何もかも哀しい。
という気持ちも、次回の予告を見て吹き飛んでしまった。
どうやら、ヤケクソ状態で川に飛び込んだ雁回は、その底で黒気を習得し、その力で天曜を助けるようである。
龍の卵に戻った天曜が生まれ変わる、、、
だから、ファンタジーが一番好きなのだ。この浪漫的な要素が、ファンタジーの醍醐味だなと思う。
黒気の主になるくらい、邪気を身体いっぱい吸収したのに、純粋で優しい性格はそのまま残っている雁回は、実に希望があって良い。
何もかも忘れて、まっさらな状態で生まれ変わった天曜は、かつての彼と同じ人とは到底思えない。これは侯明昊の演じ分けとメイクの成果か。とにかく、表情からみえる純粋さが眩しい。
少し前に言っていた、黒気で黒気を制するしかないということ、赤焔龍牙の持つ力で黒気に対抗すること、このどちらかで、伏陰をやっつけてしまうのだろうが、それが最終的に雁回を犠牲にすることになるのかもしれないと思うと悲しいな、、、
雁回が伏陰を倒す。→雁回が黒気の唯一主になる。→天曜の赤焔龍牙で、己を犠牲にして黒気をこの世から消滅させる。
ってことになったりしないだろうか。(私の妄想はいつも当たりませんが)
師匠の凌霄は、自分が騙されて雁回を闇の世界へ堕としてしまったと悔いて、償いをしようと青丘へ現れるが、今はまだ許しては貰えない。しかし、元々、慕っていた人間を憎み切れない雁回の性格では、許される日は近いと思われる。
終盤に向け、Pure Spirits VS Dark Spiritsになっていくのだろうが、素影はどこで横槍を入れてくるのか。護心鱗も陸慕生も諦めて、穏やかに暮らして欲しいと思うが、、、
気が付けば、この隣村にも黒気の手が伸びており、村人がそれに侵され気狂い状態。それを一心に撥ね退けようと、凌霄と天曜は力を注ぎ、羅針盤でも黒気を吸収しようとするが、なかなか上手くいかない。
もしかして、黒気の主のこの身体にそれを吸収出来るのでは、と考えた雁回は、村人が侵されている黒気を全て吸収してしまう。
黒気をふんだんに身体に取り入れた雁回は、一時身体に支障が出たものの、それでも、彼女の心はそのまま残っている。自分の中にある少しばかりの黒気でさえ制御するのが難しい凌霄は、雁回の識海にある大量の黒気が落ち着いていることに驚いたようである。
すかさず、師父の中にある少しばかりの黒気を取り出してあげる雁回、かっこいい。
この村で、清廣や師父、己の事に至るまでの一切の事情を知った雁回は、師父の背負っているものはあまりにも大きい、と不憫に思い始める。
この村で助けられた数々のこと、そして、幼少から師父や師兄と共に過ごした辰星山での修練の日々を思い返すと、師父から受けた教示や恩情はあまりにも多く、それらを思い出した雁回は、遂に師父を許すときが来たようである。
相変わらず身体を囚われている白曉生は、伏陰の元神をその身体に移され、支配されたままである。
過去の素影をそそのかして、天曜と戦わせたのもコイツのせいだったのが今回分かるが、人の心や命を盾に取り、己のために多くの人間を利用する伏陰は、闇世界に潜んでいるだけあって、やり方がいやらしい。
その素影を再び動かすため、白曉生を使って陸慕生が生きていることを知らせ、彼女を青丘へ向かわせることにまたも成功する。
もはや、愛なのか執着なのか分からぬ状態の素影だが、陸慕生を取り戻すため、彼を庇って行く手を阻んだ塵意と戦うことになる。
ここは本当に仰天してしまった。塵意の最後がここだとは全く予想していなかったし、画面に向かって、ええええーーーと声まで出てしまったくらい驚いた。
その後、速攻やられる素影にも二倍の驚き、、、陸慕生に剣で突かれた素影は、死にゆくときでもなお、愛していないからではない、忘れているからだ、と信じたかったようである。
陸慕生のためだけに、伏陰にも騙され、多くの命を殺めてきた素影は、「出会わなければよかった」と言われた挙句、その男によって殺されてしまった。
悪者ポジションではあったものの、やはり気の毒さが否めない。ほんと出会わなければ良かったのにね、、、
ようやく、素影が奪って持っていた龍心を取り戻した天曜が、完全な千年霊龍の姿に戻ることになった姿にはドキドキが止まらない。
元のキリッとした顔面が久々に帰って来て、元より素敵になっておる、、、
残るは伏陰を倒すのみ。
この男の過去回想に割と時間が割かれているが、なんというか、哀しげな過去を見せられても、伏陰に対しては何も入り込めず無感情としか言えない笑
雁回と天曜、そして、天曜の力で伏陰から解放された白曉生が、共に伏陰に挑むが、完全な身体を取り戻した天曜、強すぎる。
白曉生への呪いを解くことも、あっさりとやってのけたし、さすが千年霊龍だよ。かっこよすぎんよ。
序盤に三人でキャッキャしていた光景が戻り、しばし和むシーンであるが、一旦倒したかに見えた伏陰が、再度登場する。ほんとしつこい、、、
残り2話、銭を払えば先に見られる模様。
つづく