ちょっと距離の離れた法人さんが中古C26セレナを買われました。
結構ハードな使い方をするし、相談をもらえればATを薦めてたのになぁ〜と思いながらメンテナンスをして来ました。
それが4年ほど前です。ご存知かもしれませんが、セレナ(C26のジヤトコ)のCVTはよく壊れます。皆さんが思ってるよりよく壊れます(笑)
納車されるとすぐにCVTFの交換(4L×3回)を行いました。
ちなみに納車した車屋さんはもちろんCVTFの交換なんてやってくれません。
まぁそれ自体は別に良いんです。訳の分からんフルードを使われてブッ壊れるケースもかなり多いですからね。※低粘度CVTFなんて論外です
でもさ… 業界人ならC26セレナのCVTが地雷だって事くらい知ってて当然でしょ??
最低限のメンテナンスすらできない状況で、それをお客さんに販売するってのはね…
私がお願いしたのは2点
・エンジンオイルを5000kmで交換
・CVTFは4万kmで必ず交換(抜ける分だけ)
と、お願いしていたのですが…
納車時にnutecのZZ-52で交換してから、結果として8万km走行(odo12万km)
4万kmで交換してって言ったのに❗️
「滑るんですけど」と連絡が来ましたが、「でしょうね」としか言いようがありません。
結局、エンジンは回るけど前に進まなくなってCVT載せ替え。
う〜ん…
うちで日頃からメンテナンスしているCVT搭載車両は、車検毎に抜ける分だけフルードの交換を行なっています。※初回の交換は何度か入れ替えします
車種にもよりますが、費用は1万円強くらいです。
20万km超えている車両もありますが、不具合どころか劣化すら感じませんよ(笑)
10万km超えてからCVTを復活させた車両も、まだ元気に走っています。
ジヤトコだろうとアイシンだろうと…
ホンダマルチマチックだろうと…
スバルリニアトロニックだろうと…
メンテナンス次第でガンガン走るんですよ。
まぁぶっちゃけ、偉そうなこと言ってますが…
こんな事言ってられるのもnutecの「ZZ-52」があるおかげなんですけどね(笑)
NC-65も良いけど値段が…
以前にも書きましたが、ENEOSの高級CVTFは絶対に使用してはいけません。
これを使用してトラブルを起こし、うちに運ばれる車両が時々あります。
ENEOS X-primeのエンジンオイルは超オススメ❗️ ←フォローww
そこで問題なのが、純正フルードもどんどん低粘度化が進んでいると言うこと。
※ZZ-52は低粘度CVTF対応なので安心
エンジンオイルでも同じなのですが、ベースオイルやコストが同じまま低粘度化するのは非常に難しいのです。
低粘度化しようとすると、普通はベースオイルを変更してコストも上がります。
コストを上げずに低粘度化する方法もあって、流動点降下剤と粘度指数向上剤を混ぜ混ぜするんです。
料亭のお出汁を薄めてデキストリンを足しているような感じですね。
んでこれが長距離or長期間保たない❗️
データシート上は問題ありませんが、これが何とも絶妙にメーカー保証が切れるタイミングくらいでフルードが限界を迎えます。
私は絶対にCVTF交換を強要はしません。
心の底から「好きにすれば良い」って思ってます(笑)
メーカー保証が切れる3年(or延長で+2年)で乗り換えてくれるなら大歓迎ですし、CVTが壊れても私の懐は少しも寒く無いわ…
と言うのはやや冗談で、やっぱり「リスク」もあるからです。
CVTに限らず、輸入車のやたらめったら多段ATなんかも、全くのノーリスクでフルード交換を行うことは不可能です。
むしろ、「トドメ」を刺してしまう事もあるんです。
で❗️
結局CVT載せ替え(どこかの車屋さんで)になってしまったセレナですが、今は快調に走っているそうでう。←当然か
今更ですが、そもそもCVTFはほぼ無交換でOKって言ってる自動車会社が多いのが現状ですからね❗️
最後まで読んだ人は「ありえねぇ」って思ってもらえるはず…
巨大企業を信じるか、超弱小零細を信じるかはお任せします(笑)