日常で役立つ哲学の教えは?

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難しいことはわかりませんが、
仏教の考え方は好きです。
 
建功寺住職である枡野先生の著書は、
心にしみます。
 
初めて手にした本は「人生のくすり箱」
 
2015年11月のブログ
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今回読んだ本は、俳優の松重豊さんとの対談。
 

「あなたの牛を追いなさい」

枡野俊明氏×松重豊氏 (2023年)

 

 

松重さんが「十牛図」に興味を持ち、

枡野先生に教えを請うたことが対談のきっかけ。

 

松重さん主演の「孤独のグルメ」は大好き。

 

対談の中で、そのお話も出ました。

 

『孤独のグルメ』という作品は、

自分にとっても事件でした。

 

自分がその場で感じたことを信じてやってみるという態度は、

僕が今後歩んでいきたい人生にも通じると思いました。

 

(松重さんの言葉より)

 

 

「十牛図」とははてなマーク

 

牛を探す童子を描いた10枚の絵。

 

禅の修行僧が、今どの段階にいるのかを

知るための絵解き図。

 

一「尋牛(じんぎゅう)」…「本当の自分」を探す

 

二「見跡(けんせき)」…ひと筋の光を見つける

 

三「見牛(けんぎゅう)」…あるべき自分を見つけ出す

 

四「得牛(とくぎゅう)」…煩悩や迷い、欲望。

人生は自分自身との闘い。

 

五「牧牛(ぼくぎゅう)」…修行に終わりはない。

いまだ残る煩悩の種を一つひとつなくしていく。

 

六「騎牛帰家(きぎゅうきか)」…自我から解放され、

本当の自分を自分のものにする。

 

七「忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん)」… 

悟ったことを意識しないところに真の悟りはある。

 

八「人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)」…

迷いも悟りも超越した時、そこには絶対の真理がある。

 

九「返本還源(へんぽんげんげん)」…

自然は美しくも厳しいが、それをも問題としない。

 

十「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」…

 真のあるべき姿で、悟りを人々のために役立てる

 

 

覚書として、

枡野先生の言葉を抜粋させていただきます。

 

 

ー心臓は自分では止められないー より

 

私たちが生きていられるのは、

自分で心臓を動かしているからではなく、

自身を超えた何か大きな力が心臓を、

ひいては私たちを動かしてくれているからです。

 

ところが、「十牛図」の最初のほうの段階では、

ひどく当たり前のことに気づいていない。

 

自分たちの力で生きていると思っています。

 

しかし、この九の段階になると、

大きな力によって「生かされている」と気づく。

 

その大きな力こそが、

ここに描かれている自然ということになるのでしょう。


 

即今、当処、自己― より

 

今ここで、やるべきことをやるということ。

もう、それを積み重ねていくしかないのですよ。

 

世の中の真理というのは、

「あるべきものが、あるべきところに、

あるべきように、ある」ということです。

 

ですから、それにのっとった生き方をすればいいわけなんです。

 

 

(「あなたの牛を追いなさい」より)