作:坂井朱生
イラスト:亀井高秀
幻冬舎(ルチル文庫)
2008.3
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


ゲイの横川の働く店に、友人の三反園が高校時代の二人の共通の仲間、成瀬を連れてきた。
なにを隠そう成瀬は横川がずっと密かに想い続けてきた人。
高校卒業と同時に自ら関係を切った横川だったが、この再会でふたたび恋心は蘇ってしまった。
しかしそんなことストレートの成瀬相手に言えるはずがない。
とまどう横川に成瀬はこれから定期的に会えないかと言ってきて……


高校時代好きだった友人との再会もの。

主人公のぐるぐるオトメな思考回路を楽しむ一冊です。
無意識に昔似合うと言われた色の服を選んでしまったり、姿を見るだけでドキドキしたり、電話したあと切れた携帯を見つめてみたり。
いやはや恋だなあ。


これといって事件というほど大きな事件は起きませんが、成瀬が忘れられなくて177cmあるのに自分よりでっかい人が好みなんて言っちゃう横川がかわいいからまあいいか。


巻き込まれた三反園は不憫ですが(笑)


リリカルな秘密のかたまり (幻冬舎ルチル文庫)/坂井 朱生

¥560
Amazon.co.jp

作:崎谷はるひ
イラスト:高久尚子
角川書店(ルビー文庫)
2004.7
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


知る人ぞ知るジャズバー『3.14(パイ)』の美貌のマネージャー、玲二は最近溺愛してきた甥っ子に恋人ができて複雑な心境だ。
しかしそれ以上に彼を悩ませているのが、店のオーナーでもあり、かつて恋人だったこともある男、義一との関係だった。
別の顔として壊し屋を営む義一を手伝ってきた玲二だが、気まぐれで危険な仕事ばかり引き受ける義一には我慢の限界を感じていて……


ミルクラシリーズのスピンアウト。
大人組の話ですが……できあがったカップルだと思っていた二人がまさかこんなことになっていたとは。

色々悩んでも口に出さずにためこんで、より頑なになる玲二が悪くないとは言わないけれど、なにより厄介な男すぎるよ義一。
お金も行動力もコネもあって、玲二のため(時には玲二を心配させるため)には国家規模の事件を起すことも辞さない男。
でかすぎて見えない愛ってすごすぎる。


最終的に開き直った玲ちゃんが強くて素敵でした。
女王様バンザイ!!
いいぞもっとやれ!!

ビターショコラの挑発 (角川ルビー文庫)/崎谷 はるひ
¥580
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作:吉田ナツ
イラスト:高永ひなこ
ビブロス(ビーボーイノベルズ)
2006.3
超個人的評価:★★+☆☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


ゲイの友人から三週間だけ彼の恋人だという少年を預かった矢崎。
年齢に見合わず落ち着いた少年、啓との共同生活は、思いの他快適だった。
明るくまっすぐな啓の、不意にみせる陰り。
好きになってはいけない相手だとわかっているのに、少しずつ惹かれていく啓だったが・・・・・・


三週間だけ預かった友人の恋人に惹かれてしまった矢崎。
だがしかしそれはどうやら彼だけではないらしい。
年の差も立場も超えて二人は惹かれあう。
好きになってはいけない人を好きになってしまったというこの葛藤は切なくてよいのですが、あまりにもあからさまに二人が惹かれあっているので、啓の元恋人の三田村がかわいそうになってしまいました。
そしてその事実を知っても何かをいうでもなく許す男。
お前どんだけ心が広いんだと。
ここは友人を切り捨ててでも好きな相手を選ぶくらいの障害が欲しかった。


後半の自分の犯した罪のせいで幸せになるのを拒もうとする啓も切ないんですが、こうなるなら前半は最後までしない方がよかったのかなーという気もします。

恋をしてはいけない (ビーボーイノベルズ)/吉田 ナツ
¥893
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作:高遠春加
イラスト:加持佳鹿
二見書房(シャレード文庫)
2000.1
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


偶然の重なりから恋人同士になった七瀬と匡一。
医大生の匡一が病院実習で訪れた先には、有名女優の須加乃都が撮影中の事故で入院していた。
彼女のある一言が原因で匡一は世間を揺るがす隠し子騒動に巻き込まれることになるが……
両思いになった二人のその後を描いた『セックスと嘘とホルマリン』収録。


匡一の実母を巡って、びっくりするくらい壮絶な2巻です。
一巻の二人のなれそめとか、匡一のお父さんについてもそこそこ重かったけど、まさかここに来てここまで辛い話になるとは思わなかった。
この二人ならどんな困難でも乗り越えられるって信じてたけど、ああそこで七瀬を遠ざけてしまうのね匡一。
彼の過去を考えるとしかたないのですが……ああ、胃に悪い展開。
そして明かされる真実。


俊哉さんもなんだか色々大変な人だった。

地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち〈2〉 (二見シャレード文庫)/高遠 春加
¥580
Amazon.co.jp

作:有栖川有栖
光文社
2010.11
超個人的評価:★★★+☆☆


火村シリーズの最新短編集。
「長い廊下がある家」長い廊下でつながれた不可思議な家が舞台の殺人事件。
「雪と金婚式」事件の真相を突き止めた人が記憶喪失に。火村は記憶を取り戻せるのか。
「天空の眼」アリスが隣人に相談された一枚の写真から導き出された真実。
「ロジカル・デスゲーム」火村と犯人の生死をかけた頭脳戦。
新しい有栖川有栖がここにあります。


久しぶりの火村シリーズはなんだかアリス大活躍な一冊でした。

表題作。
特殊な家と聞いて思わず館シリーズが浮かんだけれど、アクの強い登場人物は有栖川さんならではかも。

雪と金婚式。
実は一度事件が解決しかけていたけれど、その真相を突き止めた人が記憶喪失になっていかにその記憶をたどるかというアプローチが楽しかった。

天空の眼。

記念すべきアリス単独での初事件解決です。
おもしろかったけれど火村がいないと少しさみしい。


それを埋めるようにロジカル・デスゲームでは火村が一人で大活躍。
未だかつてこのシリーズで見たことのないテイストでスリリングでした。
が、なんか有栖川さんらしくないなあとちょっとだけ思ってしまった。
や、面白かったんだけどさ。
上手く言えないんだけど、私の中で火村先生はヒーローじゃないんだな。
もっと人間らしい普通の人で居て欲しいのという私のワガママです。

長い廊下がある家/有栖川有栖
¥1,575
Amazon.co.jp

作:崎谷はるひ
イラスト:高久尚子
角川書店(ルビー文庫)
2003.10
超個人的評価:★★★★+☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


高遠と過ごすうちに、過去の苦い記憶から少しずつ立ち直り始めた希の元に、両親が離婚するらしいという知らせが届いた。
しかも2人ともが外聞のために希を引き取りたいと言っているらしい?!
冗談じゃないと憤る希を高遠はただ抱きしめるが、そんな高遠自体もなにか鬱屈を抱えているらしく……
逃げ込むように身体の関係に溺れる2人。
はたして、彼らの進む道は……


シリーズ三冊目は決着編です。
希が両親と対決したり、玲ちゃんと義一ちゃんが奮闘したり、高遠の過去が語られたり。
お互いに別々の葛藤を抱えた希と高遠は、それを言葉にするわけでもなく体の関係に溺れます。
そんな共依存ともいえる関係が切ないと同時に、この関係はきっとある程度対等じゃないと成立しないわけで、希も成長したなあとしみじみ。
高遠は間違っても希のことを支えてくれるようなできた大人じゃないから、強くなって一緒に歩いていのが一番なんでしょう。
色々苦労はしそうだけれど、そんな対等な関係はちょっといいなあと思うのです。


崎谷さんの書く受は芯の強い子が多くて、そんなところが大好きなんです。

このシリーズの裏にちらちらしていたオジサンずの話が気になります。

ミルククラウンのとまどい (角川ルビー文庫)/崎谷 はるひ
¥600
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作:崎谷はるひ
イラスト:高久尚子
角川書店(ルビー文庫)
2003.1
超個人的評価:★★★★☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


なんだかんだで高遠と両思いになって初めての夏休みに心を躍らせる希。
しかし高遠は仕事が入っているらしい。
それも、かつて希が所属していて、声変わりと共に使い捨てられたグループ、アンバランスのバックメンバー。
必要なことすら言ってくれない高遠に落ち込む希だったが、そんな彼に追い打ちをかけるように高遠とメンバーの恋愛スキャンダルがすっぱぬかれて……


シリーズ2冊目はスキャンダル編。
肝心なことを何も言わない高遠のせいで希は色々大変そうです。
辛い過去持ちのネガティブっ子なんだからもうちょっと優しくしてやれよと思わなくもない。けれど、希は芯の強い子だから大丈夫かな。
一方で玲ちゃんの叔父バカが炸裂しております。


過去の二人のなれそめがわかってあーなるほどねと色々腑に落ちた感じ。
そうかあなたも執着攻だったのかと(笑)
いえ、大好物ですが。

ミルククラウンのゆううつ (角川ルビー文庫)/崎谷 はるひ
¥540
Amazon.co.jp

作:崎谷はるひ
イラスト:高久尚子
角川書店(ルビー文庫)
2002.3
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


酷いトラウマのせいで一度声を失ったことのある高校生の希は、叔父の働くジャズバーでアルバイトをしている。
ある夜、バーで演奏しているあこがれのサックスプレイヤーの高遠が街で女とキスしているのを目撃してしまった希。
普段の楽器一筋な姿とは違う高遠の姿にとまどいを隠せない希に高遠は……


俺様サックス奏者×訳あり高校生。
硬派だと思っていた憧れのサックス奏者の意外な姿と色気にあてられて主人公がいきなり家に帰って自慰ってなんてミラクル。
そんなアレコレがあって意識しまくりの希相手に高遠は結構やりたい放題です。
シリーズ一冊目、まだ彼の行動の理由が見えてこないのでなんだコイツ状態ですが、悪いヤツではなさそうなので続きを楽しみにしようと思います。
でもこんだけ傍若無人にふるまってたクセに、告白の時には赤くなるってちょっとかわいいです高遠さん。

ミルククラウンのためいき (角川ルビー文庫)/崎谷 はるひ
¥520
Amazon.co.jp

作:榎田尤利
イラスト:町屋はとこ
リブレ出版(ビーボーイノベルズ)
2011.1
超個人的評価:★★★★☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


前回の事件でなんとか身体をつなぐ関係になった2人だが、まだまだ恋人同士への道のりは遠そうだ。
相変わらず素っ気ないサガンに熱烈なアプローチを続ける橘高は、身体だけの関係でいいというサガンにお互いが本気になるまでキス以上はしないと宣言するが……
今度はそんな橘高に試練がせまり……


2人の関係は、あいかわらずじりじりのじれじれです。
このもどかしい距離感とすれ違いがたまらない。

遊び人だった橘高はかなり本気になってきたようだし、サガンも憎からず思っていることは確かで。
お詫びとはいえ橘高のためにサガンがカレーを作るエピソードは本当にほほえましい。
このツンデレめ!!


色んなところでヨーダ先生がいい味を出しておられました。
榎田さんの書く脇キャラが大好きなんです。
フォースのために!


2人の出会い編の短編。
ものすごく殺伐としていてびっくりしました。
遊び人×悪女(?!)
大人になった二人にはぜひとも優しい関係を築いて欲しいものです。

次は旅行なのかなー。

愛とは言えない 2 (B-BOY NOVELS)/榎田 尤利
¥893
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作:榎田尤利
イラスト:町屋はとこ
リブレ出版(ビーボーイノベルズ)
2010.12
超個人的評価:★★★★-☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


すべてを手に入れてるから欲しいものは思いつかない、そんな実業家の橘高はイヴの夜、昔唯一本当の意味で手に入らなかった男、サガンと再会した。
勢いもあって一夜を共にする二人だったが、翌日サガンは姿を消してしまった。
今度こそ本気だと告白する橘高に、サガンは身体だけならとつれない態度。
果たして橘高はサガンの心まで手に入れることができるのか……


金も名誉も美貌も頭も全て持っている実業家の橘高。
ハンター気質で遊び人な彼に初めはイライラしたものの、少しずつサガンにのめり込んでいく様子には思わずにやにやしてしまった。
大人になっての本気の恋は色々大変だなあと。

素直になれなかったり、変な意地をはってしまったり、若いうちは勢いでできることができなかったり。


対するサガンは辛い過去のせいか本当に頑なで、もうちょっと楽な行き方をすればいいのにな。

じわりじわりとしか進まない二人の関係にヤキモキしながら続きを追いかけて行こうと思います。

それと同時にまだマンガをチェックしていないので、そちらもゲットしてこねば。

ああ、やきのりちゃんかわいい。

愛とは言えない〈1〉 (ビーボーイノベルズ)/榎田 尤利
¥893
Amazon.co.jp