作:三浦しをん
徳間書店
2009.5
超個人的評価:★★★-☆☆

神去なあなあ日常/三浦 しをん
¥1,575
Amazon.co.jp

ついこの間までごく普通の高校生だった平野勇気は両親と担任の手によって林業の世界へと放り込まれてしまった。
たどり着いたのは神去村、奇妙な口癖「なあなあ」で言い表せる何の娯楽もないど田舎だ。
そこで勇気を待ち受けていたのは自然を相手にした都会っこの彼からは想像もつかなかった世界。
果たして勇気の運命は……


なかなか携わることない林業という世界を覗き見できたり、なあなあを信条にしてる村人たちとの生活は楽しかったんだけど、
ちょっと都合がよすぎるかなあと思ってしまい素直に物語の中に入れなかった。
もうちょっと色々ハードなんじゃないかなあ林業。


神さま関連のエピソードも信仰心っていうよりも田舎で出逢ったファンタジー☆体験みたいな感じに受け取ってしまった。
リアリティよりエンターテイメント性重視なのはわかるけど、思ったよりもライトな感じだったかも

作:ロブ・サーマン
訳:原島文世
イラスト:和紗
中央公論社(C☆NOVELS)
2008.5.25
超個人的評価:★★★+☆☆

夜に彷徨うもの〈下〉 (C・NOVELSファンタジア)/ロブ サーマン
¥998
Amazon.co.jp

魔物たちの策略にはまり、体を乗っ取られてしまったキャル。
一方のニコたちはキャルを取り戻すために奮闘するが……
もうキャルが戻ってくることはないのか?
そして宿敵オーフィたちの真の目的は……


下巻、キャルが魔物に乗っ取られてから先の展開が読めなくてがぜんおもしろくなった。
こういう乗っ取られ系のシチュエーションで、乗っ取った敵の一人称で物語が進むっていうのがちょっと新鮮かも。こういう場合ってだいたい三人称に切り替わっちゃうからね。


最後は少しご都合主義な気がしないでもないけれどまあ仕方ないのかもしれない。
そうでもしないとものすごく後味の悪い話になってしまうので。


最後の方にちらっとでてきたヒーラー兄弟の話が読みたいです。
無口で無愛想だけど優しい治癒士の兄と、昔は人間だったけどワケアリで今は狼になっている弟。
この辺りがちらっと思わせぶりに出てくるだけなのがなんとも憎いです。


最初巻き込まれただけだった哀れな自動車販売員ことグッドフェローがなんだかんだ最後までつきあってくれてなんていいヤツなんだと思っていたら、ニコ相手にまさかのフラグ成立で。
そうきたか?!とものすごくびっくりしました。
まさか翻訳物でこんなオチを見るとは思いませんでした。
そんなとこまでグローバル化?


作:ロブ・サーマン
訳:原島文世
イラスト:和紗
中央公論社(C☆ノベルズ)
2008.5
超個人的評価:★★★☆☆

夜に彷徨うもの〈上〉 (C・NOVELSファンタジア)/ロブ サーマン
¥998
Amazon.co.jp

魔物の父と人間の母の間に生まれたキャル。
しかしその血のせいで母親からは憎まれ、父の同族からは追われる身だ。
唯一キャルを守ってくれる異父兄のニコと共に、今は大都会ニューヨークの雑踏にまぎれて暮らしている。
常に魔物の影におびえながらもいつか来るかもしれない開放の時を待ちわびる二人。
しかし運命が彼らを放っておくはずもなく……


途中まで翻訳モノ特有の文体やら、キャラクターの大仰すぎる感情表現にうーんってなりながら読んだけれど、慣れてくればこの皮肉の効いた会話のテンポは嫌いじゃないです。


正直ネタはどっかで見たというか、もういっそ見慣れた感じもする使い古された感じなのですが、アメリカではこれが最先端なの?と思わなくもない。
むしろ日本のサブカルチャーが輸入されて最先端なのかしらとか穿ったことを考えてしまった。
ただ敵(だったりたまに味方?だったり)として出てくる魔物たちが原典準拠というか、古き良きヨーロッパの妖精文学やら伝承やらハイファンタジーなんかの影響をうけてるのが面白い。
これが日本の作品だったらもっとわかりやすく吸血鬼とか狼男とか出しちゃうよね。それかゲームの影響で出展がぐちゃぐちゃになるか。


いくら二人きりの兄弟とはいえニコはキャルが大好きすぎるよね。
だがそれもまたよし(笑)です。

作:沙野風結子
イラスト:桃山恵
雄飛出版(アイノベルズ)
2005.5
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


最近仕事に以前ほどやりがいを感じられなくなっていた報道ディレクター・圭祐の元にかかってきた一本の電話。
キリトと名乗る人物からのそれはとある大物政治家の汚職事件についてのたれこみだった。
呼び出されたホテルで圭祐を待ち受けていたのは恐ろしい罠。
元ホストだという男に抱かれ、その映像をタテに事件を追うことを強要される圭祐だが。
果たしてキリトの目的とは……


訳アリ元ホスト×ニュース番組ディレクター。
ゴーカン→キョーハク→共犯者とあらすじだけ追っかけると無理度高めだけど、そこにいたるまでが結構描き込まれてるので安心して読めた。

野心だとか反発だとか疑いに揺れる葛藤と事件とラブのバランスが丁度良かった気がします。


甘やかな共謀 (アイノベルズ)/沙野 風結子
¥893
Amazon.co.jp

作:いおかいつき
イラスト:紺野けい子
プランタン出版(プラチナ文庫)
2005.5

超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


ずっと憧れていた人気俳優の舞台で脚本を書くことになった亮。
初めて会った俳優、大志のアクの強いキャラクターと、何より強い視線にとまどってうつむいてしまった亮は、誘っていると勘違いされ濃厚なキスをされてしまった。
「俺を煽った責任は取ってもらうぞ」隙をみつけては強引に迫ってくる大志を苦手に思いながら惹かれていく亮だったが……


強引で俺様な役者×上がり症で一生懸命な脚本家。
初め脚本家としての正体を隠している主人公(受)と攻の探り合い(セクハラ込み)や、舞台に向けて主人公が成長していく感じが良かった。

傲慢で俺様な大志ですが、その性格がちゃんと実力によるものだから許せちゃうんですよね。
あとは尊大な攻がもうすこし受に惚れた弱みを見せるような場面があったらよりときめいたかも?

お兄ちゃん狙いの女優ひびきさんがなんか好きでした。


傲慢な愛は台詞にのせて (プラチナ文庫)/いおか いつき

¥560
Amazon.co.jp

作:新田一実
イラスト:冨士山ひょうた
小学館(パレット文庫)
2003.9
超個人的評価:★★★☆☆


色々あって動物の声が聞こえるようになった悠次が、幼馴染みの将と昼寝をしている所に将の飼い猫、タマが戻ってきた。
一週間ぶりに戻ってきたタマは、見たこともないくらいぼろぼろになったゾウキンことヒマラヤン?の子猫と一緒だった。
これはまたトラブルの予感?
将とタマにおしりを叩かれ調査に乗り出す悠次だったが、住宅地を歩いているうちに熱中症で倒れてしまい……


顔に似合わず繊細な男、悠次が今回も絶好調です。
熱中症で倒れる主人公(男)って初めて見たような気がする。

色々あって動物の言葉がわかるようになった主人公が、女王様な幼馴染み(男)とその飼い猫(やっぱり女王様)に振り回されつつ、動物関係の事件を解き明かしていく話。ちなみに調査方法は地道な聞き込みと足が頼りです。
一巻でも思ったけれど、別に心理療法はしていないよね。
それともこれから出てくるのか?とも思うけれどそういう流れでもないしなあ。


出てくる脇役がだいたいみんな善人です。
稲村さんがほんとにいい人でさ。庭で倒れていた謎の大学生を全力で介抱してくれる歯科技工士さん。
一方で悪役はわかりやすく悪役です。そりゃもう時代劇並に。


迷子の猫から始まって、気づけば車泥棒と対決!なアクションもありの2巻。
将にもタマにも尻に敷かれっぱなしでヘタレすぎる主人公にいらいらしないかといえばそれはまた別の話。

ヘタレは好きだけれど、ずっと周りから馬鹿にされっぱなしだとなんだかイライラしてしまう私は心が狭いのか、それとも自分と重ねて見過ぎているのかどっちだろうと思う今日この頃です。

ペット心理療法士事件ファイル〈No.2〉 (パレット文庫)/新田 一実
¥540
Amazon.co.jp

作:榎田尤利
イラスト:金ひかる
ムービック(ゲンキノベルズ)
2005.7
超個人的評価:★★★☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


九重財閥の長男、桜彦は後継者を狙う姉の企みにはまり雪山で遭難させられてしまう。
そんな彼を助けたのが山奥で炭焼き職人をしていた克郎だ。
真っ黒でヒゲ面の克郎だが、その素顔は驚くほどに男らしい美形だということに気づいた桜彦は、彼を使って姉に復讐することを思いつくが……


姉を落とさせるためにヒゲ面の山男を紳士に!
そんな野郎版マイフェアレディ(笑)
ただし受が攻を教育って新しいな!!
一生懸命だけどどこか空回り気味な桜彦のもくろみは、一筋縄ではいかない克郎の性格もあってなかなか前途多難です。
この二人のかみ合ってない感じがとてもラブコメらしくて好きです。
そういうコメディ部分と、後継者問題をめぐる割とシリアスな部分のバランス感覚が
さすがだなあと思いました。
さくさく読めるライトなBLです。


無作法な紳士 (ゲンキノベルズ)/榎田 尤利

¥900
Amazon.co.jp

作:海野幸
イラスト:上田規代
二見書房(シャレード文庫)
2009.7
超個人的評価:★★★☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


啓太は料理好きの大学生。
ある日夕食のカレーを作っていた彼の元に、得体の知れない男が飛び込んできた。
空腹だという男はなんと10人前のカレーを完食してなおお腹がすいていると言う。
食べても食べても満腹にならない奇病を患った彼は、大手弁当会社の社長で、須藤というらしい。
啓太の料理が気に入った彼はその後も度々行き倒れ寸前になっては啓太の元を訪れるようになるが……


あらすじからもっとトンデモな話を想像していたのだけれど、
読んでみると案外正当派で、いい話だった。

なかなか愛情の得られない環境で育った攻が、愛情のこもった料理を作る優しい受に惚れる話。
しっかりしているようで気づかないうちに摂食障害になっちゃうような攻のヘタレ具合はけっこうにツボです。


個人的には番外編の脇役二人の話の方が好きでした。
得体の知れない先輩と意地っぱりでがんばり屋な忍の話。
あー、もうかわいいなあ!!

愛情のこもった料理から恋が始まるっていうBLではめずらしい視点の一冊でした。

愛のカレー (二見シャレード文庫 う 3-4)/海野 幸
¥650
Amazon.co.jp

今更ですが、去年の読書記録のジャンル分けを書いておこうかと思います。


総読書数:446 内再読:42


ラノベ少女系(71)
ラノベ少年系(58)
BL(221)
一般(64)
名作(0)
ミステリ(16)
ホラー(2)
児童文学(6)
エッセイ(0)
SF(1)
海外(4)
その他(3)


うーん我ながら偏りすぎ!!

とは思いますが、読みたい本を読みたい時にが最近のモットーなので、今年改善されるかといえばされないだろうな(遠い目)


いい加減限界を超えた本棚をなんとかすべく、再読もしたいんだけど、その前に新しい本を買ってきてしまうので、ベッドの頭の上とかにも本の山が出来ている状態です。

今地震がきたらただじゃ済まない気がする。

このゴールデンウィークを利用してちょっとは本棚の整理ができるといいなあと思う今日この頃なのでした。


作:牧野修
角川書店(角川ホラー文庫)
2007.11
超個人的評価:★★★☆☆

ネクロダイバー―潜死能力者 (角川ホラー文庫)/牧野 修
¥620
Amazon.co.jp

路上で見ず知らずの男に殺された物部。
気づいた時には出口のない手術室にいた。
そこで出逢ったやたらと整った顔立ちの男に、物部はネクロダイバーという存在を教えられる。そして、自身にその能力があることも。
人の死に潜り、死に際の暴走した想いを消去する存在。
逃げることは許されなかった。
数々の理不尽な死に挑む物部の前に、ネクロダイバーを阻止する死神たちが現われた。
果たして彼らの運命は……


角川ホラー文庫。
そんなに何冊も読んだわけじゃないけれど、読むたびいつもホラーって何だろうって考える。
怖い話。なんか違う。恐怖を与える題材に触れたお話。うーん。
私の中でいまだすっきりしない分野。それがホラーです。


人の死に絡むネクロダイバーという存在とか、それを取り巻く世界観はとても面白かったです。
ただこの能力とか、対立しているらしき死神の存在や、ところどころ腑に落ちない部分もあったり。
主人公がいい人な割には押しが弱いというか、アタックが弱いというか今一記憶に残らないキャラクターでした。
彼の葛藤だとか恋?だとかが結構なウエイトを占めているのですが、それだけにもったいないような。


描き込まれた世界観やネクロダイバーの説明と比較するとお話自体がやや軽い気がしました。