作:椹野道流
イラスト:あかま日砂紀
講談社(ホワイトハート)
2006.1
超個人的評価:★★★+☆☆

堕天使奇談 (講談社X文庫 ホワイトハート)/椹野 道流
¥546
Amazon.co.jp

夏バテのツケを払うためこっそりとジム通いを始めた森と、彼についていった龍村の目の前で事件は起こった。
本を読みながらマシンを使っていた女性が謎の変死を遂げた。
現場に残された四つの羽と顔を持つ、奇妙な絵柄の栞。
前後して河合の知人から森に調査の依頼が入る。
そしてさらに事件は司野の骨董屋、忘暁堂でも起こっていて……


夏バテのツケを払うために敏生に隠れてこっそりジム通いする森はちょっとかわいいぞ。
その一方で今回の事件も結構大変ですが、森父も出張ってくることなく、ああいつもの奇談シリーズだなーと思いながら読めました。

これももう恒例ですが事件の一部が何事もなかったかのように忘暁堂で起こっているのに驚いてしまう。

人がばたばた死んでいく重い事件の中で、「下僕の先輩だから!」と小一郎になつく?正路くんに非常に癒されました。
なんだお前かわいいな!!


作:真崎ひかる
イラスト:陵クミコ
リーフ(リーフノベルズ)
2007.3
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


いつも友人達に囲まれている明るい高校生、佑真にはなかなか人には言えない事情がある。
一つはたった一人の家族である父親が入退院を繰り返していること。
そして、異性に興味を持てないこと。
自分の異質さを悟られないよう必要以上に明るくふるまう佑真のバイト先にやってきたのは二つ年下の後輩、武川。
年齢以上に大人びた武川に次第に引かれていくのを必死で隠そうとする佑真だったが……


高一×高三の年下攻め。
楽天的そうにふるまっているけれど実は一人抱え込むタイプの受とそんな彼を放っておけない攻。
実際の年齢差とは逆転した精神年齢とか、でも時には年下らしい余裕のなさを持った武川はかわいい。
おもしろかったです。

新装版買い直そうかなあ。

淡雪 (リーフノベルズ)/真崎 ひかる
¥893
Amazon.co.jp

作:椹野道流
イラスト:草間さかえ
二見書房(シャレード文庫)
2009.7
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


低血糖で倒れて病院に担ぎこまれた間坂万次郎(18)は、そこで宿直のバイト中だった内科医の楢崎と出会った。
一見ポーカーフェイスでクールな楢崎の可愛らしいところに一目惚れしてしまった万次郎。

偶然再会した楢崎にストーカーよろしく迫りまくってなんとか結ばれる所までこぎ着けるが、その矢先万次郎には何も告げず楢崎はアメリカへ留学してしまい……


もうすでに出だしから楢崎先生にクールビューティのクの字もない……
が、それがいい。
楢崎先生は最初から最後までツンデレ気味な可愛い人です。
まああれだけ大型ワンコよろしく一生懸命自分を追いかけてくるまんじくんのことをほっぽっといてなおかつ忘れるのは人としてどうかと思いますが。


話は前半はまんじくんが二人のなれそめを茨城・京橋に語り、後半は楢崎が篤臣・江南に続きを語るというおもしろい構成。


っていうかまんじくん色々ぶっちゃけ過ぎだろう(笑)

そしてこっちでも篤臣と江南はひたすらいちゃいちゃしていた。この夫婦め!!

楢崎先生とまんじ君 (二見シャレード文庫 ふ 3-14)/椹野 道流
¥650
Amazon.co.jp

作:椹野道流
イラスト:唯月一
二見書房(シャレード文庫)
2006.3

超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


ついに留学を終え日本に帰ってきた二人。
元の職場である消化器外科に戻ってきた江南を待ち受けていたのは教授選だった。
自分の信念を追い求める江南が指示するのは圧倒的不利と評判の小田講師。
もし小田が負ければ江南の医者としての未来を棒に振ることになりかねない。
江南のために自分を支持するのをやめるように行って欲しいと小田に言われた篤臣だったが……

誰に何を言われようと自分の信念を貫く江南と、それがどんな結果になるかわかっていても江南の信念を応援しちゃう良い嫁篤臣です。
ほんと良い夫婦だなあこの二人。
BL界においてこれほど夫婦という言葉が似合う二人も珍しい。


さりげなく楢崎先生初登場の回ですが……
誰このさわやかで余裕ぶったメガネはっ?!と目玉が飛び出るほど驚きました。
茨木さん~やまんちーシリーズと別人すぎて吹いた。
外面良すぎです。先生!!

その手に夢、この胸に光―右手にメス、左手に花束5 (二見シャレード文庫)/椹野 道流
¥560
Amazon.co.jp

作:椹野道流
イラスト:唯月一
二見書房(シャレード文庫)
2004.10
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


シアトルに移り住んで一年がたった年末、篤臣は勘当されたままの江南と両親を仲直りさせるために帰省をもちかけた。
篤臣に説得され、年末実家に戻ることを決意する江南。
しかし江南の家であるちゃんこ屋について早々、江南の母親であるおかみさんがぎっくり腰で倒れてしまった。
急遽ちゃんこ屋を手伝うことになった二人。手際よく接客をこなす篤臣とは対称的に篤臣に絡む客にキレた江南と父親の大げんかに発展してしまい……
果たして江南は親と和解することができるのか?!


江南の両親との本当の意味での和解編。
とりあえず今回一番のヒット発言は「暴れん坊奥さま」です。
江南ったら!!

それはさておき旦那の実家でも篤臣はいい嫁っぷりを披露してくれます。
さりげなく旦那を立てつつ家事は万能で実家とのおつきあいも完璧だなんてお前!!
そして江南は篤臣ママと仲良し。


男のロマンに忠実な江南は今回もプチ裸エプロンを初め色々やらかしてくれています。
本当に紙一重だな!!色んな意味で(笑)


読み切りは二人のささやかなクリスマスパーティ編。相変わらずラブラブでした。
もうお腹いっぱいです。

夜空に月、我等にツキ―右手にメス、左手に花束(4) (二見シャレード文庫)/椹野 道流
¥560
Amazon.co.jp

作:椎崎夕
イラスト:金ひかる
幻冬舎(ルチル文庫)
2010.1
超個人的評価:★★★★☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


見習い美容師の陽平は、最低な店長のいた前の店を辞め面倒見はいいが男女かまわず手を出すと噂の仁科の店に就職した。
ノリは軽いが仕事には真面目な仁科に次第に惹かれていく陽平だったが、ある日酔った勢いで仁科と寝てしまう。
そんな時に前の店の店長からの嫌がらせがエスカレートしてきた。
できるだけ自分の力で解決しようと奮闘する陽平だったが……


三十二番目の初恋のスピンアウト。
前作の主人公、想の後輩くんのお話。
美容院店長×アシスタントで、酒の勢いから始まった恋。

ここでも前店長信田のサイテーっぷりは健在だった。
っていうかむしろパワーアップしていた。
優しすぎて信田を振り払えない想とは違って思ったことをスパっと言ってくれる陽平のおかげで前作からのフラストレーションが少し晴れた気がする。
ただこの男の子らしい強さと、頑なさのせいで事態がややこしくなったのもまた確かで、そのあたりのぐるぐる加減はいつもの椎崎さんです。


一見軽そうだけど懐の広い店長と、しっかりして見える分だけ危うい陽平は実はいいコンビなのかも。


なんだかんだラブラブな想と先生が見れたのも満足です。

仕切り直しの初恋 (幻冬舎ルチル文庫)/椎崎 夕
¥650
Amazon.co.jp

作:椎崎夕
イラスト:竹美家らら
幻冬舎(ルチル文庫)
2009.7
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


室瀬玲一のたった二つの生き甲斐は姉の残した小さな喫茶店と、彼女の忘れ形見の姪、桃子の成長を見守ること。
この小さくてささやかな世界を守ることだけに心を砕く玲一の前に、一人の男が現われた。
ある日店の前に倒れていた男は自分に関する記憶がないという。
その状況は七年前に姿を消した桃子の父親の時に酷似していた。
そんな時喫茶店が地上げの標的になって嫌がらせが始まって……


生まれ育ちのせいで自分自身よりも家や家族を大切にしようとする玲一がとにかく痛々しくて切ない。
繊細な心理描写には色々ぐっときます。
もっと欲張りに、わがままになればいいのに一人で全部抱え込もうとする彼が幸せになることだけを祈りつつ読み進めた。


そしてそんな玲一を放っておけなくなくなってしまった攻の西崎ですが、玲一相手に微妙な距離感を保ち続けるその鉄壁の自制心はなんだ。

話のメインがラブというよりは、自分の大切なものを必死に守ろうとする玲一とそれを見守る西崎という構図なので、恋愛面はあんまり進んでません。
これは続編に期待するしかないな。


しかしうっかり梶山先生があの梶山先生だって気づくのに相当時間がかかったのは秘密。

帰る場所 (幻冬舎ルチル文庫)/椎崎 夕
¥620
Amazon.co.jp

作:矢崎存美
徳間書店(デュアル文庫)
2001.4
超個人的評価:★★+☆☆☆


動いてしゃべって生きているピンクのブタのぬいぐるみ。
彼の名前は山崎ぶたぶた(♂)
見かけによらず仕事のできる、れっきとした社会人。
ある時はタクシー運転手、またある時はベビーシッター、そしてある時は……

街の人々の度肝を抜きながら今日もぶたぶたは仕事にいそしむのです?


動いてしゃべって、どうやら一人の「人間」として生活しているらしいピンクのブタのぬいぐるみ、山崎ぶたぶた(♂)色々な職業で人々の前に現われる彼の物語はシュールで面白いのだが、回数を重ねるごとに少しずつパターン化していく気がする。
何にも知らない人の前に現われて、その人がなんとなくブタブタの存在を受け入れてちょっとした余韻を残して去っていく……みたいな。


基本パラレルワールドみたいな世界観なので、前後の話につながりはあんまりないです。
いっそのことすべての話が繋がっているような構成で、ブタブタが色んな職を転々としている……みたいな展開だったらもっと個人的には楽しかったかもしれない。
人生経験豊富でちょっとニヒルな……ブタのぬいぐるみとか。
だめかな?

ぶたぶた (徳間デュアル文庫)/矢崎 存美
¥710
Amazon.co.jp

作:榎田尤利
イラスト:山田ユギ
笠倉出版社(クロスノベルズ)
2002.12

超個人的評価:★★★★☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


婚約者との結婚を目前にして、シマはかつての親友だったアマチと再会した。
かつて甘く、今になっては苦い想いを共有して、そのまま音信不通になっていたアマチ。
それなのに無自覚のまま抱き合った記憶は鮮烈に蘇る。
しかし結婚を控えているシマだけではなく、アマチにも付き合っている相手がいて……


再会もの。
もうすぐ結婚する予定の婚約者がいるシマと、自分のせいで妻子を失った恋人を持つアマチ。
再開して強く惹かれ逢う二人ですが、二人ともがすべてを放り出して逃げられるほど自分勝手にはなりきれなくて、その優しさとか強さがすごく切ないです。


こういう話が読みたくて私はBLを読んでいる気がする。
葛藤がね、こう身を切られるような葛藤が心地良い。
だけどそれが現実離れした悩みじゃなくて、誰でも遭遇しそうなリアルな悩みや痛みだから、読んでいて思わず共感してしまう。
榎田さんはこういう身近な辛さを書くのがすごく上手いと思う。
あああ、切ないです。


長い時間をかけて日本の端から端まで移動して、今度こそ巡り会った二人にはこれから幸せな時間を過ごしてもらいたい。
おもしろかった!!


聖夜 (CROSS NOVELS)/榎田 尤利

¥900
Amazon.co.jp

作:剛しいら
イラスト:雪舟薫
笠倉出版社(クロスノベルズ)
2003.5
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


児童専門の臨床心理士、東栄は現在10歳年下の恋人、洸太と暮らしている。
いい大人の東栄だが初めての恋にはとまどうことばかり。
自分のことだけでも手一杯な彼の元に、また新たな事件がやってくる。
気づけば自分たちのことよりも患者を優先しがちな東栄に洸太は……


カウンセラーとしては有能な先生の人間的な成長編とも言える2巻。
初めて恋を知った先生の葛藤っぷりが楽しいです。
しかし今回本当に成長したなあ先生。
いい大人に成長っていうのも変な感じですが、先生は精神的にお子様なので仕方ない。


相変わらず事件と二人の話とボリュームは半々くらいです。
今回は炎に関する事件。
友人同士の友情を越えた葛藤と、トラウマの話。

ラストの櫂の男前っぷりにやられそうになった。
あれだけのことがあったあとにこのセリフ。
なんて大物。
男前な受には弱いです。

炎の記憶 (CROSS NOVELS)/剛 しいら
¥900
Amazon.co.jp