作:月村奎
イラスト:依田沙江美
白泉社(花丸文庫)
1998.7
超個人的評価:★★★★-☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
人気ミステリ作家ユニットの片割れ、一夜は自分に自信が持てないくせに見栄っ張り。
相方への意地で田舎に引っ越してきた彼が出会った隣人、大志は今をときめく人気俳優だった。
ひとなつっこい大志は何かと一夜を町の行事に誘ってくるが、人間嫌いの彼はそれをことごとく無視していた。
それでもなついてくる大志に次第に心を開かされていく一夜だったが……
俳優×作家。
自分に自信が持てないくせに見栄っ張りで意地っ張りの作家一夜と、辛い境遇でもいつも自然体で強い俳優の大志。
人嫌いの一夜が大志に惹かれていくとても過程が自然で安心して読めた。
きらきらしい肩書きの人たちが主人公だけれど、舞台が田舎町のせいか、穏やかでやさしいお話。
その中ではぐくまれる二人の絆。コンプレックスや痛みがせつなくて、そのギャップにぐっとくる。
おもしろかった。
新装版買い直そうかなあ。
- ¥520
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作:西魚リツコ
イラスト:睦月ムンク
徳間書店(徳間エッジノベルズ)
2005.12
超個人的評価:★★+☆☆☆
- カメリア・カタルシス 魔女と犬 (トクマ・ノベルズEdge)/西魚 リツコ
- ¥860
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黄色い椿を探していた青年(ホームレス?)、犬井白人。
拾った子犬で暖を取っていた白人は、子犬を飼いたがっていたという少女たちに拉致監禁されてしまった?!
そこにいたのはなんともワケアリそうな少年少女たち。
果たして白人の運命は……
事情を抱えた高校生たちに犬として拉致されてしまった犬井。
一風変わった「魔女」の設定や、ミステリっぽく意外な方向性に話が進んでいくのはよかったのですが、いまいち文章のリズムが苦手で読むのには意外なほど時間がかかってしまいました。
いつも思うのですが、こればっかりはなあ。
なんか損をしている気分です。。。
この文章の偏食をなんとかする方法ってないもんかなあ。
作:崎谷はるひ
イラスト:タカツキノボル
フロンティアワークス(ダリア文庫)
2009.8
超個人的評価:★★★☆☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
写真学科に通う美大生の良祐はバイト先のコンビニで出会ったサラリーマンの美貌を気に入り、毎日彼と会うのを楽しみにしていた。
ある日酒に酔った彼、小井を介抱したことから親しくなり、モデルを頼むことになるのだが……
カメラマンのタマゴ×プログラマの年下攻め。
表題作はしょーもない会社の上司に絡まれる受を助けるために攻が暗躍する話。
二人がくっつくまでにもうちょっと葛藤が見たかったかもしれません。
書き下ろしで攻の残念な過去が色々明らかになり、一気にヘタレ化が進行。
逆に受が男前なのはちょっと楽しいけど。
モラルのしっかりした受に攻が別れを切り出される展開はなんだか妙にリアルでした。
がしかし、どっちにもあまり感情移入しきれなかったのでこの評価です。ううむ。
- 純愛ポートレイト (ダリア文庫)/崎谷 はるひ
- ¥690
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作:有栖川有栖
メディアファクトリー
2009.2
超個人的評価:★★★☆☆
- 赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)/有栖川 有栖
- ¥1,470
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ミステリ作家有栖川有栖の非ミステリ作品。
鉄道をテーマににした短編集。
ホラーというよりはホラーテイストか。
その手の作品の宿命か、どの話にも明確なオチはなく……っていうかそもそもオチを期待して
読み始めるのも間違っている気はしないでもないんだけど。。。
有栖川さんらしい表現力豊な文章は堪能できます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
そろそろあけおめの言葉もしらじらしく聞こえそうな季節です。
しっかり仕事も始まりました。
あいかわらずばたばたした毎日ですが、あいかわらずな感じにまったりと続けて行けたらと思っています。
そしてこれも毎年恒例なのですが、読書記録を書き込むまでの時差のおかげでまだ去年の分の読書記録が追いついておりません。
2010年分を書き終わったらまたまとめもしないとな。
読み終わって感想を書く本も、積読本もうずたかく積み上がっております。
ゆゆしき事態です。
でももうそれすら日常とかしてしまったこの部屋を私は一体どうすればいいの。
そしてまだ全然本決まりではないのですが、ひょっとしたら今年中くらいに引っ越しをすること になるかもしれません。
嗚呼、考えただけで恐ろしい。
大切な本たちを置いていくことなんてできないけれど、すべてを連れて行くのはまず無理だ。
今年の目標は色んなもの(ソフト・ハード含む)をお片付けすることです。
作:湊かなえ
双葉社
2008.8
超個人的評価:★★★☆☆
- 告白/湊 かなえ
- ¥1,470
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終業式の日。
担任は生徒たちを集めてある告白をした。
それは告白であると同時に告発。
事故死したという彼女の娘の死は、自己ではなく殺人だった。
そしてその犯人はこのクラスの中にいるという。
それぞれの『告白』によって綴られる物語の全貌は……
独白や手紙、日記の体裁を持って語られる物語。
読みやすくて一気に読めるけど、最後の最後まで次々と希望をたたき壊していくストーリーの後に残るのはひたすらな後味の悪さ。
(以下反転)
▼最後に何かどんでん返し的な救いがあるのかなあと思いきや、それすらもないという。
とりあえず最近の青少年の心の闇について語るつもりのない私です。
考えさせられるというのも少し違う……
こんな悪意ばかりの世界を考えるのも、書くのもしんどくて辛いだろうなあと思いました。
作者すごいよ。
作:海野幸
イラスト:ユキムラ
二見書房(シャレード文庫)
2008.7
超個人的評価:★★★+☆☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
裁縫が趣味の姉のせいで無理矢理ロリータ服を着せられた幸彦。
しかもそんな情けない姿をバイト先の社員、樋崎に見られてしまった?!
馬鹿にされるのが怖くて、とっさに口のきけない女の子のふりをするが、
樋崎はそんな幸彦の正体に気づかないどころか、熱い視線を送ってきて……
攻の樋崎さん。秋葉系どS王子っていうと何がなんだかですが。
とはいえそんな攻は、主人公が一方的に彼を見た目でアキバ系扱いしているだけで、意外と普通の人でした。
や、普通ではないか。
どんな君でも好きだよと言ってくれる樋崎はとっても器の大きな人物。
基本女装モノは苦手なのですが、このお話は楽しかった。
育った環境のせいでそれぞれにちょっとずつ歪んだ姉弟がそれぞれのパートナーを見つける話です。
どんな君でもいいんだよっていう優しさは、ある意味BLの深淵なるテーマの一つだと思う。
人とは違う自分。人より大きな障害を持っている(それは男同士であることとか色々)自己を好きだと言って肯定してくれる誰かの存在。
うーん、上手くは言えないのだけれど。
BLではないけれど、お姉ちゃんと恩田の話ももっと見たかったな。
- 八王子姫 (二見シャレード文庫)/海野 幸
- ¥650
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作:榎田尤利
イラスト:奈良千春
太陽図書(SHYノベルズ)
2010.8
超個人的評価:★★★★+☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
立場の違いから袂を分かち対立することになった芽吹と兵頭。
しかし芽吹には心強い仲間達がいる。
知恵を絞って強大な敵、環に立ち向かうチーム芽吹。
だが環は芽吹たちの予想以上にずるがしこく、悪辣だった……
胃痛とイライラとストレスから逃げ出したくて(笑)即座に手に取った後編。
だけど芽吹の試練はまだまだ続きます。
二転三転するストーリーはさすがの一言。やっぱり榎田さん。さすが上手いなあ。
どうがんばっても無敵のヒーローにはなれない芽吹の弱さと強さがとても印象的です。
甘栗のシーンはほんとじんとして涙が出そうだった。
ラストの兵頭が必要だと認めた彼のキレっぷりに激しく萌えた。
さりげなくおいしいポジションにいて、欲しいときに欲しいセリフをくれるキヨは格好いいなあ。
番外編は若者二人の話だということで、今から発売が楽しみです。
- ¥903
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作:榎田尤利
イラスト:奈良千春
太陽図書(SHYノベルズ)
2010.8
超個人的評価:★★★★☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
下町で小さな事務所を構える交渉人の芽吹彰。
泣く子も黙るヤクザの兵頭とのおつきあいも順調だ。
そんな芽吹の前に現われたのは、兵頭の元彼だという一人の男。
彼の手によって芽吹の隠された過去が明らかになる。
かつて自分を救ってくれた親友を救えなかった罪悪感と傷。
しかも状況は芽吹と兵頭を引き離し……
相変わらずテンポの良い会話やヤクザコスプレの芽吹にほのぼのしていた前半とは打って変わって、中盤から一気に重くなる展開にびっくりした。
明かされる芽吹の過去に、なんだか強大でタチの悪そうな敵、環(兵頭の元彼)。
それぞれの立場や責任から対立していく二人が切なくて、胃やら心臓やらに悪い感じです。
これ上下巻同時発売で本当によかったな。
ああ、もう続き続き!!
- ¥903
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