作:椎崎夕
イラスト:竹美家らら
幻冬舎(ルチル文庫)
2009.9
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


姉の形見の喫茶店を営みながら姪の桃子を育てている室瀬玲一。
桃子の叔父にあたる西崎と恋愛関係になるも、その歩みはひどく穏やかだった。
そんな微妙な二人の元に、桃子の祖父である大企業の会長から桃子と玲一あてのパーティの誘いが届く。
断り切れず、二人そろってパーティに出席する玲一だったが、それは再び桃子と玲一を引き裂く策略の始まりだった……


前回なんだかんだもやっとしたまま終ってしまって、今度こそ幸せになるんだろうな!!と思いながら手に取った続編。
何もかもを自分一人で抱え込もうとする怜一のクセは健在で、相変わらず痛々しい。
もう少し周りに頼ればいいのに。


そして梶原先生の意外な過去。

怜一と梶原の、恋ではない相依存的な関係も切なくて、それはそれで萌えた。
けど、この結末において先生のあまりにもなアテウマっぷりに、三十二番目~を再読することを決意しました。


ラストの読み切りまで西崎さんはどんだけ我慢強いの……
それはそれで切ない気分になりました。
もういっそ囲ってしまって好きなだけ甘やかせばいいよ!!
この二人が甘甘になる日はいつなのか、っていうかそもそも来るのか。
頑張れ西崎さん!!

隣に居るひと (幻冬舎ルチル文庫)/椎崎 夕
¥680
Amazon.co.jp

作:高尾理一
イラスト:海老原由里
ムービック(ゲンキノベルズ)
2006.12
超個人的評価:★★☆☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


アメリカで逃亡犯に拉致されてしまった留学生の春希を助けてくれたのは、一匹狼の賞金稼ぎ、明彗だった。
犯人達に怪しげな薬をかがされ、どうにもならなくなっていた春希を体をはって慰めてくれた明彗の優しさに急速に惹かれていく春希だったが……


アメリカが舞台の賞金稼ぎ×依頼人。
二人とも日本人で遺産相続を絡めたごたごたや、あやしい薬が出てきたり色々BLミラクルは大量発生な感じで、それをどこまで違和感なく楽しめるかがこの作品をの評価が分かれるところかも。
私は妙に芝居がかったセリフにはどうしてもなじめず、その段階で撃沈。
ヒロイン体質の主人公に、女々しい受が苦手な私にはちょいとハードルの高い一冊でした。

奪いたい、守りたい (GENKI NOVELS)/高尾 理一
¥900
Amazon.co.jp

作:月村奎
イラスト:二宮悦巳
新書館(ディアプラス文庫)
2004.2
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


無愛想で他人に干渉するのもされるのも嫌いな歯科医の宏一は、最近マンションの隣室に暮らす高校生、透に振り回されている。
脳天気でごく普通の彼は、宏一の最も苦手とする人間のはずなのに、放っておくことができない。

自分の中の不可思議な感情にとまどう宏一だったが……


無愛想な歯科医×一見脳天気な高校生。
さみしい人同士が少しずつ惹かれあって穏やかな関係を築くまでが丁寧に描かれている。
人それぞれが抱える形の違った歪みが切ない。


主人公二人の話はもちろんなのだけれど、攻の双子の妹の存在感が大きい気がします。
歪みに惹かれてしまう彼女がいつか本当に幸せになるといいな。
どうしても変に記号的だったり、ただの障害扱いが多いBLの中の女性にこういう
キャラクターがいるとちょっとうれしくなる。


本棚整理のために再読したのだけれど、なかなか本が減りません。
どうしようかなあ。

エッグスタンド (ディアプラス文庫)/月村 奎
¥588
Amazon.co.jp

作:田中芳樹
イラスト:CLAMP
講談社(講談社文庫)
1998.2
超個人的評価:★★★☆☆

創竜伝(9)妖世紀のドラゴン (講談社文庫)/田中 芳樹
¥660
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香港に戻ってきた竜堂ブラザーズ。
大地震と大噴火に見舞われ、日本は大混乱。さらには四人姉妹の人類五十億抹殺計画が進行中で核ミサイルまで発射された?!
果たして竜堂ブラザーズの運命は……


あいかわらずの大規模破壊と、竜堂ブラザーズの奮闘と、なっちゃんの大暴走(笑)
色々なモノが若干パターン化してきた感というか、最初のインパクトはなくなってきた気がする。
主人公たちが悪役化け物をばったばったとなぎ倒すのは爽快ではあるんですけどね。

お話としては状況の説明とつなぎという感じで、まて次回!というところでしょうか。

作:剛しいら
イラスト:タカツキノボル
幻冬舎(リンクスロマンス)
2008.5
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


特異体質のせいでなかなか周りになじめず、今はアメリカで獣医をしている良宏の元に、不思議な狼が現われた。
怪我をしていた狼はどうやら人語を解するらしい。さらには狼は精悍な男の姿になり、自分は良宏のつがいであると告げるが……


本棚整理のために再読。
剛さんの人狼もの。
狼だと思って助けた相手が人狼で、実は自分もそうでなおかつ二人は運命で定められたつがいで……と冷静に考えたら色々トンデモ設定のオンパレードなんだけれど、妙な勢いに押されて読んでいるうちに気にならなくなってくるマジック。


いいかげん続きを買ってこないとなあ。

狼伯爵―永久のつがい (リンクスロマンス)/剛 しいら
¥898
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作:英田サキ
イラスト:山田ユギ
プランタン出版(プラチナ文庫)
2005.8
超個人的評価:★★★-☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


極道だったかつての恋人を亡くし、うつろな毎日を送る元警視の探偵、秋津。
だからヤクザは大嫌い、そのはずなのに彼の事務所には毎日のようにヤクザの若頭、久我が出入りしている。
迷惑な久我を追い出そと奮闘する秋津を口説いてくる久我だったが……


ヤクザ×元警察官の探偵。
秋津が昔の男(やっぱりヤクザで故人)を引きずっているという設定の割にはその過去エピソードがあまり描かれていないので、久我に惹かれていくまでの葛藤にちょいと説得力が欠けるかも。

ちょっと(だいぶ?)大仰で芝居がかったセリフまわしは印象的。
テンポよく進むのでののしりあっているカップル萌えの私には楽しかった。


しかしBL小説に出てくるヤクザ(おおむね攻)はなぜ必ず若頭なんだろう。


夜が蘇る (プラチナ文庫)/英田 サキ

¥560
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作:一穂ミチ
イラスト:竹美家らら
幻冬舎(ルチル文庫)
2010.7
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


根無し草の来生は知り合いにくっついて彼の実家のある田舎町にやってきた。
そこは都会暮らしの彼にとっては未知の世界とも言える場所。
昔からのお殿様が存在し、息子である若様はみんなから慕われる。
その良くできた若様、奏に懐かれうっとうしく思いながらもいつのまにかそんな毎日が楽しくなってきた来生だったが……


城下町で現代の若様としてまっすぐに育った少年と、都会でふらふらと生活していたアウトサイダー。
正反対の二人が出会って、お互いの持っていないものに惹かれて恋をする。
かけがえのない一瞬一瞬の空気感の鮮やかさは見事の一言。


中盤からもっとロミジュリ悲恋な展開になるのかなあと思いきや、意外とあっさりくっついてしまいました。
おとぎ話にはハッピーエンドが必要なので仕方ないのかなあ。

おとぎ話のゆくえ (幻冬舎ルチル文庫)/一穂 ミチ

¥600
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作:茅田砂胡
イラスト:きがわ琳
中央公論社(C☆NOVELS)
1999.7
超個人的評価:★★★★+☆

スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)/茅田 砂胡
¥945
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一匹狼の海賊、『海賊達の王』ケリーの元に奇妙な依頼が舞い込んだ。
相手は宇宙一の財閥、クーア財閥の女王。しかも内容がとんでもない。
彼女はケリーに一年だけ結婚してくれという?!
当然受けられるはずもなく、断るケリーに彼女、ジャスミンは宙で決着を付ける
ことを申し出てきて……


面白かった!!
宇宙海賊が大財閥の女王様の夫に?!
海賊の中の海賊として自身も大物なはずのケリーを易々と振り回す規格外の女王様ジャスミンのキャラクターがなんとも素敵です。

しかもSFファンタジーで陰謀の匂いときたらこれでときめかずにいられるか!!
ということで続きを探しに行こうと思います。

作:渡海菜穂
イラスト:夏乃あゆみ
新書館(ディアプラス文庫)
2006.10
超個人的評価:★★★☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


美容師をしている和志には悩みがある。
それはゲイである自身がロクデナシばかりに惹きつけられるヒロイン体質であること。
さらにはそんな自分をモデルに売れっ子作家である姉が恋愛小説を書いていること。
新しくやってきた姉の編集者、伊勢は仕事のできる男前。
なんとなく気に入らない、そう思っていたはずなのに、街で見かけた伊勢の仕事中とは違う一面に惹かれはじめてしまう。
そんな時、姉の寧子が伊勢を狙っていると宣言してきて……


本棚整理のために再読。

編集者×恋愛体質の美容師。
ロクデナシ好きを姉に小説という形で発表されているケナゲ弟と、姉の編集者の話。

編集者は一見誠実そうですがその実結構俺様です。
言ってることは正しいんだけど!!な理に適った俺様(?)っぷりは見ていて楽しいけど、こういう人近くにいたら大変だろうな。

姉が狙っている宣言をしている編集に段々惹かれていく弟の葛藤が切なくてよいです。
正直もうちょっとどろどろするのかと思ったけれど、後半はわりとさくさくまとまってしまいました。
ちょっと物足りないかな?という気はするけど甘い恋愛小説ならこんなもんなのかも。


ロマンチストなろくでなし (ディアプラス文庫)/渡海 奈穂

¥588
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作:埜田杳
カバーイラスト:今市子
角川書店(角川文庫)
2009.2
超個人的評価:★★★☆☆

ノスタルジア (角川文庫)/埜田 杳
¥460
Amazon.co.jp

不眠症の高校生、檜山がある夜窓の外を眺めていると、同じ学校に通う少年、矢鳴に声をかけられる。
今までほとんど面識のなかった二人はこれを機に少しだけ距離を縮める。そのうちに矢鳴の幼馴染み、キューピーさんも加わって不思議に居心地の良い関係に落ち着いた。
そんな時、矢鳴が最近流行っているある奇病に冒されていることがわかり……


イラストに惹かれて手に取った一冊。
不思議な話だった。綺麗で、哀しくて。
夜眠れない少年と、体の一部から羽が生えて消えてしまう奇病――「あれ」にかかった少年と、彼を想う幼馴染みの過ごしたごく短い間の話。

なにかキラキラしたものを掴もうとした瞬間、それが手の間をすり抜けてしまうような、なんともいえない読後感が残った。


輪郭の曖昧な物語にはこれといったオチはないけれど、そもそもそれを期待するのが間違いなのかも。


同時収録の『dysprosition』
好意になれずに変質してしまった感情の物語。