作:木原音瀬
日高ショーコ
蒼竜社(ホーリーノベルズ)
2009.11
超個人的評価:★★★☆☆
この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません
営業をしている河瀬の上司、柴岡は人当たりもよく仕事もできる男だ。
ふとしたことから柴岡と個人的に親しくなったことにこっそり優越感を感じていた河瀬だが、ある日そんな彼をどん底に突き落とすようなできごとが起こる。
柴岡が河瀬の人事異動をたてに体の関係を要求してきたのだ。
そんなこと到底受け入れられるはずもない。そうは思うものの、ほんの少し我慢すれば手に入る未来に負け、嫌々男を受け入れる。
しかし、河瀬の異動は叶えられず……
赤字の注意書きとは矛盾しますが、とりあえずBLだと思って読まない方がいいと思います。
人事をタテに体の関係を迫る上司というイメージからはかけ離れた儚げで壊れ系の魔性のオジサマと、そのオジサマを憎んで憎んでいるうちになんだかよくわからない情をはぐくんでしまった哀れな青年の話。
色々なものに対する嫌悪感や介護疲れなど、負の感情がかなりしっかり書き込まれているので読んでいてちょっと消耗する。
しかし未だかつてこのジャンルでメインキャラが介護疲れするのをを見たのは初めてかもしれない。
介護BL。何それ新しい。
愛でも恋でもないけれど、捨てることのできない不思議な情。
根本的に壊れてしまっている柴岡がもう少しまっとうな生活と幸せを手に入れられるといいよね。
ラストシーンはとにかくは印象的で幻想的でした。
内容は色々アレですが(笑)木原作品にしてはかなり救われていると思います。
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