作:茅田砂胡
イラスト:成瀬かおり
中央公論社(C☆ノベルズ)
1999.9
超個人的評価:★★★+☆☆


桐原さんの家にはまったく似ていない三つ子がいる。
ほっそりしたシャム猫のような都(♂)と猛(♀)、そしてジャーマンシェパードのようにごつい眞巳(♂)
他の二人とぜんぜん違う自分に疑惑を感じずには居られない眞巳だったが、最近都のことが気になって仕方ない。

俺は一体どうしてしまったんだ?!


茅田さんが昔角川ルビー文庫で書いていたことにびっくりした。
そしてあのレーベルが別にBLじゃなくてよかったことにも。
でも確かに昔のルビー文庫ってそんなにBLじゃない話もいっぱいあったような気がする
なあ。


シャム猫系2人とシェパード系1人のまったく似ていない桐原さん家の三つ子。
さらに姉一人兄一人と両親、祖母を加えた8人が桐原家のフルメンバーである。
そんな大家族の繰り広げるどたばたホームドラマ。


レーベルに配慮して色んな所に少しだけBLっぽい要素を入れてあるけれど、正直桐原家の真実のインパクトが強すぎてそんなものは忘却の彼方です。


3冊プラス番外編で残り3冊。
こっからどう話が展開するのか気になるので、また続きを入手してこようと思います。

桐原家の人々〈1〉恋愛遺伝学講座 (C・NOVELSファンタジア)/茅田 砂胡
¥945
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作:いおかいつき
イラスト:國沢智
竹書房(ラヴァーズ文庫)
2008.4
超個人的評価:★★★-☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


警備会社に勤める聖は、中学生の頃に両親を亡くし、以来つつましやかに生きてきた。
普通がいちばん。それ以上のことは望まない。
平穏だった聖の生活は一人の男の出現で大きく変えられてしまった。
真っ黒な服に銀色の髪、仮面までつけて現われた超絶美形は、自ら怪盗だと名乗った。
再び現われた男のターゲットは聖自身?!
薬をかがされた聖は男に拉致されてしまい……


警備員が怪盗にさらわれたあげく仲間になるように迫られる話。
怪盗がオペラ座の怪人みたいな格好で現われてヘリやスポーツカーで退場する大金持ちっていうすてきなトンデモ設定。
こういうのは嫌いじゃないよ。


せっかく対立する職業(?)の二人なのに、聖があっという間にさらわれてしまったため、対決らしき場面はほとんど出てこなかったのがちょっと残念かも。
怪盗VS警備員をもっと見たかったです。


中盤以降さらっと行きすぎて、受が攻に惹かれていくのが唐突だったような気がします。


ラブ・ファントム~キミを攫う怪人~ (ラヴァーズ文庫)/いおか いつき

¥600
Amazon.co.jp

作:今城けい
イラスト:睦裕千景子
白泉社(花丸文庫)
2009.2
超個人的評価:★★★☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


雑誌編集者、須賀には少々変わった友人がいる。
IQ200という常人離れした頭脳を持ち、新聞社の死亡関連のデータを扱う部署ー通称モルグにつとめている男、柳。
並外れた美貌を持つが、変化を恐れ、限られた友人としか関わろうとしない柳を須賀は大切に想っていた。
ある日須賀が手違いで入手した一枚の裏DVDから二人は事件に巻き込まれていく……


サスペンスっぽい雰囲気が花丸文庫だなあという感じ。

アスペルガー症候群っぽい受の、ちょっと浮世離れしたキャラクターが気になって、恋愛部分にはイマイチ感情移入しきれなかった。


サスペンス部分は書き慣れている感じでどんどん展開していって面白いのだけれど、男同士とかそういうことに対する周囲のリアクションのなさが気になったかもしれない。


熱血漢な主人公の正義感とか、犯人の動機とかに納得とか共感しきれなくてちょっともやっとしたまま読み終わってしまいました。

モルグの番人 (白泉社花丸文庫)/今城 けい
¥620
Amazon.co.jp

作:樹生かなめ
イラスト:高永ひなこ
角川書店(角川ルビー文庫)
2004.10
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


ラーメン屋台を営む若き店主、相良郁郎は二度のマグロ漁船行きを経験した異色の経歴の持ち主だ。
ちゃらんぽらんな父親に苦労しつつも、努力と根性でここまできた。
ある日、そんな彼の店に金髪碧眼のイギリス伯爵家跡継ぎだという青年、ウィリアムがやってくる。
路地裏の屋台にはそぐわない王子様のような美形は、郁郎と店が気に入ったらしく毎日屋台を訪れるようになり……


親の借金のカタに二度マグロ漁船行きを経験したラーメン屋(屋台)店主受ってスゴイよね。
対するのはまさかの英国貴族で、一体どんな出会いをするんだと思っていたら意外と普通でした。
郁郎の友達が、知人だったウィリアムを店に連れてきたのがはじまり。


育った世界が違いすぎる二人のかみあってるんだかいないんだかわからない会話は大変楽しかった。

主人公の父親が憎めない人ではあるんだけど、あまりにサイテーで、そのうえ更正が感じられなくてすごくもやっとしたまま読み終わってしまいました。

この親父と手をきったら郁郎はもっと幸せになれると思うんだけどなあ……

恋をするなら英国紳士 (角川ルビー文庫)/樹生 かなめ
¥500
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作:田中芳樹
イラスト:CLAMP
講談社(講談社文庫)
1999.8
超個人的評価:★★★☆☆


竜堂兄妹は四人姉妹の計画をぶっつぶすため、敵の本拠地であるロンドンへと向かった。
彼らの元には次々と追っ手や魔物たちが襲ってくるが、親切な老人の手を借りて、敵の本部はもう少し。
そこに待ち受けているものは……?
そして、なっちゃんの活躍は……


イギリス編。
ボリュームの割には話が進んでいないというか、話のあらすじを追うよりも紀行文と汚れた権力や世の中に対する皮肉の割合が大きい気がする。
まあこれはこれでおもしろいのですが。


しかしランバートさん、あれだけ引っ張った割にはあっけない終わりでした。
そしてなっちゃんがあまりにも最強すぎてもはやつっこむ気もしない。
なっちゃんなんだ仕方ないよ。


まて次巻でまて次の敵って感じかな。

創竜伝(10)大英帝国最後の日 (講談社文庫)/田中 芳樹
¥650
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作:和泉桂
イラスト:佐々成美
幻冬舎(ルチル文庫)
2006.9
超個人的評価:★★★☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


富農の御曹司として育ってきた少年、灯璃は女の扱いを学ぶため、桃華山の麓にある遊郭・桃華郷へやってきた。
この色街でも最高級の遊郭にやってきた灯璃は、誰より美しい男妓、聚星を相手に選ぼうとするが、一蹴されてしまう。
この遊郭において聚星は特別な存在なのだ。
彼に見合う男になると行って街をはなれた灯璃だが、信じていた人たちに裏切られ、今度は自分が遊郭に売られてしまうことになり……


中華風ファンタジーな世界観で遊郭モノ。
男妓×見習い。
元お坊ちゃまなせいで世間知らずだけど、まっすぐでがんばり屋さんな灯璃には好感が持てるけれど、佐々さんのイラストとツインテールのせいでどうにも変な罪悪感が消えなかった。
年齢的にはぜんぜんセーフなんだけどなあ。


百戦錬磨の聚星が灯璃に振り回されるのはほほえましい。


しかし最後の短編ですっかり彩夏に心を持って行かれてしまった。
義兄に焦がれ、男妓を身代わりにする青年。
この人の話が読みたい!!

宵待の戯れ ‾桃華異聞‾ (幻冬舎ルチル文庫)/和泉 桂
¥600
Amazon.co.jp

作:沙野風結子
イラスト:冬乃郁也
幻冬舎(ルチル文庫)
2010.4
超個人的評価:★★★-☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


父親には虐待され、学校ではいじめられ、居場所のない高校生の基は自分で造った改造モデルガンだけが心のよりどころだった。
ある日、基は暴力をうけてふらふらの所をスーツ姿の男にぶつかり眼鏡を壊してしまう。
後日同級生に追われているところを、再び先日の男、那智と出会い助けられる。
人の優しさに触れたことのない基にとって、那智の当たり前の優しさは太陽のようなもので……


久しぶりに痛くて重い崎谷さんを読んだ。
不幸のバーゲンセールみたいな状況で苦しみ、諦めかけていた基は、偶然弁護士の那智と知り合う。
ほとんど誰からも優しくされたことのなかった子が、ごく当たり前の親切心や優しさに強く惹かれてしまう様はなんとも切ない。


しかし攻の那智の背景(ヤクザの息子で入れ墨ありのスーパー弁護士)やマサルの過去など、ところどころちょっと詰め込みすぎかな?と思うところも。


ここまで辛い境遇の中で生きてきた基にはもっと幸せになって欲しい。
もう少しラブラブな二人が見たかったかな。

鈍色の空、ひかりさす青 (幻冬舎ルチル文庫)/崎谷 はるひ
¥650
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作:須賀しのぶ
イラスト:船戸あかり
集英社(コバルト文庫)
2004.11
超個人的評価:★★★★☆


さらわれたアフレイムを取り返すためにザカールへと向かったカリエ。
そこで彼女を待ち受けていたのは、ザカールの長リウジールの野望と今までとは比べものにならない辛い運命だった。
絶望の淵に沈もうとする彼女を救い出すためにエド、サルベーン一行もザカールへと向かうが……


うおおお……色々激動過ぎて頭の中の処理が追いついてきません。
カリエを救出するために奮闘する人々。
カリエの強さと決断が切ないを通り越していっそ痛い。

そして色々色々あってこのラストです。
元々エドが好きなので今後の展開が楽しみなような気もするんだけど、ヒカイの独白からバルアンの今後が果てしなくが気になる。


脳天気なイーダル王子の内面も少しだけ見えて、彼にも抱えてるものがあるんだなあと切ない気分になった。


一段落というには落ち着かない状況です。
続き買ってこないと。

そしてこっそり今度こそラクリゼとサルベーンが幸せになったりしないかなと祈ろうと思います。

暗き神の鎖(後編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)/須賀 しのぶ
¥600
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作:須賀しのぶ
イラスト:船戸あかり
集英社(コバルト文庫)
2004.8
超個人的評価:★★★★☆


ヨギナの総督をつとめながら、バルアンの子を出産したカリエ。
しかも生まれてきたのは待望の王子だった。
アフレイムと名づけられた王子は祝福の中ですくすくと育つが、そんな幸せの絶頂にいるカリエにザカールの魔の手が迫っていた……


色んな意味で激動の中巻です。
ミュカとの再会とかエドの男前っぷりとかついに動き出したザガールの魔の手とか。
毎度思うけど女神はどこまで残酷なのか……
いいのか少女小説!!?って思わなくもないけれど、須賀さんだからいつものことです。

重くなりがちな物語の中でイーダル王子のノーテンキっぷりはある意味救いかもしれないな。


しかし恐ろしく続きが気になるところで終るので、皆さま前中後そろえての読書を
オススメいたします。

暗き神の鎖(中編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)/須賀 しのぶ
¥520
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作:須賀しのぶ
イラスト:船戸あかり
集英社(コバルト文庫)
2004.6
超個人的評価:★★★★☆


カリエがバルアンの正妃となって一年が過ぎた。
今だ懐妊の兆しがないカリエの元へ、バルアンの妾妃が妊娠したという知らせが届く。
しかもそれはカリエの親友、ナイヤだった。
複雑な想いを抱きながら、カリエはバルアンの命に従い、共に聖なる山オラエン・ヤムに登るのだが……


バルアンの正妃となり、神の山へと登るカリエ。
無茶苦茶なバルアンに言いたいことを言ってくれるカリエの言動が心地良いです。

未だに夫婦というよりコンビな二人をほほえましく思っていられたのは束の間で、なにやら色々波乱の予感盛りだくさんです。
妾妃であるナイヤの懐妊に、ルトヴィアのごたごた。

ドーンはね……もうこのヘタレが!!と罵るには彼は色々大変すぎる状況だし……
グラーシカがかわいそうだ。
この二人もどうなるのかなあ。


思うことは色々あるのですが、とにかく先へと進もうと思います。


暗き神の鎖(前編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)/須賀 しのぶ
¥500
Amazon.co.jp