詞「高架下」 | 「空虚ノスタルジア」

「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詞や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。

 

 

高架下の黄昏に耳を澄ませば

蘇るよ 君の喧騒

都会に慣れない びしょ濡れな僕に

赤い傘 さり気なく差してくれた

 

殆ど空っぽな記憶に君が注がれ

黒く塗り潰した未来

コバルトの空に破り捨てたのに

変わり切ることが出来なくて

僕はまた雨を降らせた

不安と臆病が混ざった冷たい雨

最後の君の眼差しの意味は

軽蔑かそれとも……

 

僕の時計は止まったまま

愚かな答えを探している

昨日と同じ高架下

 

 

 

にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村