詞「居残りの教室」 | 「空虚ノスタルジア」

「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詞や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。

 

 

 

居残りの教室

幼気な少年たちは

幼気にキスを交わした

 

奪ったのは向こうの少年

だけど奪わせたのは僕さ

 

足音が近付くと席に着き

引き攣った顔で何も無いフリ

足音が遠ざかれば席を離れ

恍惚な顔で冷たい床に倒れ込む

 

夕空だけ無機質を醸して

少年たちの夏の秘密を眺めてた

 

居残りの教室

ただ素直に重なった夏の日

性の行進は誰よりずっと先へ

今の僕を暗示するような

そんな熱に侵されていた

 

 

 

にほんブログ村 ポエムブログへ
にほんブログ村