自分の役割

テーマ:

自分のやるべきことに気づいて、本気でそこに打ち込むこと。


人にはそれぞれ役割、使命というものがあるみたいだ。


僕は、なーにもしない、三年寝太郎というより十年寝太郎みたいな生活を通じて、そのことを学んだ。


精神の病気もあって、普通の人ができる仕事ができないけれど、国のおかげでなんとか今まで生きて来れた。


僕の病気は、何日も眠れなくて、寝てもすぐ目が覚めて、どんどんおかしくなり精神病院、というパターンが何度も続いた。


逆に寝てしまうと起きられなくなり、ご飯の時だけ起きてきてあとはずっと寝ている、という状態が何ヶ月も続いた。


このままではいけない、と何かしないと、と思うんだけど、何もする気が起きない。


未来、将来に対する不安。何も出来ない自分に対する無力感。無気力。


すべきことが分からない。


サックスを吹く気にもなれない。何ヶ月も吹かない。


それでも、地元のミュージシャンたちがライブに呼んでくれることがあり、たまにサックスを吹くと、みんなが喜んでくれる。


練習しなくたって吹けるんだから、これでいいじゃん、いいんだ、って思ってた。思い込んでた。


ライブが終わればまたもとの生活。


でも、その生活は、全然楽しくなかった。魂が喜んでいなかった。


音楽を続けていいのか?音楽をあきらめてほかの仕事についた方がいいのか?というか、ほかの仕事なんてあるのか?あったとして自分に出来るのか?


でも、あることをきっかけに、一人で音楽をやってみよう、と決めた。


自分で作った曲を、自分で演奏したトラックに乗せて、自分がサックスを吹く。


それは僕にとってはとても楽しかったし、楽だった。


シンセのピアノを入れて、ベースを弾いて、パーカッションを叩いて。こうなるとピアノはこう変えた方がいいのか、みたいな。


気がつくと何時間も過ぎているけど、全く苦にならない。苦にならないどころか、楽しくて仕方がない。


そしてトラックが完成して、今度はサックスをそれに合わせて吹く。


そうすると、ここはこういう音で吹いた方がいいんだ、そのためにはこういう練習をしていけばいいんだ、とか、今まで気づかなかった色々なことが音楽の中で色々分かってくる。


今度は、サックスが楽しくて仕方がなくなってきた。


あんなに普段吹きたくなかったサックスが、吹きたくてたまらなくなる。


練習なんだけど、練習、という意識ではない。楽しいから吹きたい、という状態。


その状態でジャズを吹いてみると、今までになかったような感じで演奏できる。


これだったんだ!


音楽は、それ自体精神的なもので、かつ、精神を伝える手段。


純粋に音楽を楽しんで、その楽しみを伝える。


本当に僕がやりたいのはそれ。そして、やるべきこと。使命。ミッション。


やっとたどり着いた場所は、僕にとってはやっぱりサックスだった。サックスに帰ってきた。


感覚を音にして、それを聴く人に伝える。それが僕の仕事。


ライブをたくさんやったり、CDをたくさん売るのが仕事なのではない。もちろん結果としては仕事なのだけど。


それよりも、精神としてのあり方が大事なんだ。


ひとつひとつの音を、本気で感じて、そしてその音を出す努力をしていくこと。


音そのもの、フレーズ、リズム、空気感。。


今は、ようやく、自分の本当の仕事に辿りつけた、そう思っています。


長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。そしてありもんが🐸です。