脳神経科学とイチロー | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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ピラティスライフ・ナビゲーター
西村由美です

 

 

昨年からご縁あって研修会に

参加させていただいている麹町中学校

昨夜、NHKの「NEWS WATCH 9」で

取り上げられていました。






「学校の当たり前を見直す」

と、公立中学校でありながら

様々な学校改革に取り組まれている

校長の工藤勇一先生が立ち上げられたのは



脳科学者である青砥瑞人さんと
映画『みんなの学校』の舞台となった

大空小学校の元校長木村泰子さんと共に

昨年度からスタートされた

「脳神経科学を教育に生かす」研修会。


 

今年度は「メタ認知能力を高める」

をテーマに年間かけて研究を進めていく

ということで、昨日がその第一回目でした。






そのために工藤先生が掲げられたのが
「メタ認知能力を高める」

というテーマでした。



子どもの自律性・再現性を高めていくためには、経験を通して得たことを俯瞰して見る力(メタ認知能力)を高めていくことが大切である。


子どものメタ認知能力を育てていくためには、子どもの指導・支援にあたる大人自身のメタ認知能力を高めていく必要がある。



つまり、今年の研修のねらいは

参加者自身のメタ認知能力を高めること

という工藤先生のお話は

人材育成の仕事に携わる上で

大いに心に留めておきたい言葉でした。



ピラティスインストラクターとしては勿論

母親としても、ですね。



そして、その考え方のベースとなる

脳科学的「メタ認知」については

青砥さんがダイジェスト版という形で

レクチャーしてくださいました。



その中で私が今回特に印象に残ったのは
このスライドのお話でした。



注意ここからは、あくまでも
 私というフィルターを通しての
 レポートになります。
 その点をご了承の上お読みください。


脳神経科学的に見たときの
「記憶化(学習)については
鉛筆出来事記憶(エピソード記憶)←海馬
鉛筆感情記憶←扁頭体
が結び付くことによって強化される。


それが
・パターン
・グループ化、帰納
・抽象
・一般化の試行錯誤の蓄積
を経て


それが「長期記憶化」されることで
行動に反映される。


そして、それが
「演繹化(えんえきか)・具体化」されると
実践知、スキルとして使えるものになる。

 

つまり、試行錯誤は必要なプロセス

だと言えるわけですね。



この話を聞いて思い出したのが

先日アメトーークで観た

イチローさんの言葉。




イチローさんも
今のトレーニング哲学に行き着くまで
6~7年くらいは失敗や試行錯誤を
繰り返していたそう。




今の時代は
「頭でっかちになる傾向にある」
というイチローさんに
「でも最短でいける可能性はある」
と返すと、きっぱり
「無理だと思います」
とイチローさん。




全くミスなしで
そこにたどり着いたとしても
深みは出ない。
遠回りってすごく大事。
無駄なことって結局無駄じゃない。
遠回りすることが一番近道。


この言葉は
青砥さんのレクチャーとつながります。


失敗と試行錯誤を繰り返し遠回りするたびに
なぜ自分はもっと最短で進めないのか、と
ずっと自分を残念に思ってきたのだけれど
「自分のものにする」ためには
そういうプロセスが必要だったのだなぁ
と個人的にも安心しました。(笑)


娘可愛さについつい先回りして
助言してしまいがちな私ですが汗
親は失敗や試行錯誤を邪魔しちゃいけない
のだなぁと実感している今日この頃。


教える仕事でもそれは同じ。


何を「教えて」
何を「学ばせる」のか


よく考えることが大切ですね。



 

 

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