「教える仕事」は自分というフィルターを通すから | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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私はピラティスインストラクターという
「教える仕事」をしています。


扱う「ピラティス」という物事は同じでも
私が教えるピラティスと
他の誰かが教えるピラティスとでは
アウトプットのカタチが違うのは当たり前。


なぜならそれは
「私」というフィルター
を通して伝えられるものだから。


それはピラティス指導に限らず
教える物事の「●●」が何であっても
同じだと思います。


フィルター、というと
ふるいにかけられる、あるいは
濾(こ)される、というイメージがあり
内容が薄まるような感じに
伝わってしまうかな…とも思うのですが


今ここで言いたいのは
「私」というカラダを通過する間に
その物事は多かれ少なかれ変化している
ということです。


例えば、同じピラティスを教えていても
「フィットネス出身」の人もいれば
「ダンサー出身」の人もいるし
「アスリート出身」の人もいれば
「モデル出身」の人もいるし
「治療家」から、「美容家」から
「学生」から、「OL」から、「主婦」から
とバックグラウンドが違っていたり


ピラティスの経験についても
「ケガからの快復」に役立てた人もいれば
「シェイプアップ」に役立てた人もいて
「パフォーマンス向上」もあれば
「健康維持・増進」「プチ不調解消」
という場合もあって


理論・知識・情報としてのピラティスは
同じようにインプットしていたとしても
そこにはそれぞれの「経験」だったり
ピラティス以外の「知識」や「知恵」が
加味された上でアウトプットされるのは
当たり前なんですよね。


それだけじゃなくてインストラクターには
「教えるのがうまいタイプ」もいれば
「学ばせるのがうまいタイプ」もいるし
VAKの得意な感覚によっても
アウトプットのカタチは変わってきます。


さらに言うと
人にはそれぞれ「強み」があります。
教えるときにどんな強みを使うかによっても
やはりアウトプットは変わりますよね。


つまりね、何が言いたいのかというと
私たちインストラクターは
「自分」というフィルターを
いつもベストに保つ努力
をしていることが大事だな、と。


だってお客様に伝わるのは必ず
「自分」というフィルターを
通したあとなわけだから。


どんなに良いインプットをしても
それを取り込む「自分」の状態によって
栄養としての質や吸収率が変わります。


咀嚼するチカラ
吸収するチカラ
それを栄養に変えるチカラ
その栄養を生かすチカラ


それらがベストパフォーマンスを
発揮できる状態に「自分」を保つ、高める。


体やマインドの状態を整えることも
自分の個性や強みを知り伸ばすことも
アウトプットの質に関わってくる。
教える「●●」に注力するのは必須ですが
それだけではちょっと足りないんですよね。


なんで急にこんなことを書いたかというと
先週NHKの『あさイチ』という番組の
観たことがきっかけなんです。


これからの教育は
「知識の量」から
「知識を使う力」へ。


それについてはまたあらためて別記事で
書いてみたいと思います。ニコ