指導の工夫 ①エクササイズをシンプルに分解する | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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具体的に掘り下げた記事の再アップです。


インストラクター向けの内容になりますが
ピラティスを実践される際にも
応用できる手法だと思いますので
よろしければお付き合いくださいね。
 
 


だから、30分クラスのときには

お客様がずっと体を動かし続けられるように

ということを心がけてリードします。

 

 

具体的には、

① エクササイズを分解する

② 呼吸で動きをガイドする

③ セルフタクタイルを活用する

ということをします。

 

 

これらを活用することで

説明をしたり見本を見せたりする時間を

最低限におさえることができるんです。

 

 

 

ここから上記について1つずつ見ていきます。



今日はまず1つめの

「エクササイズを分解する」について。

 

 

 

① エクササイズを分解する
 
 

ピラティスのエクササイズは

体全体を使うものも多く

動きの手順がまるで「振付」のように

少し複雑なものがあったりします。

 

 

なので「パッと見て真似できる」かというと

それが難しいエクササイズもあるんですよね。

 

 

そういうときは、その「振付」を

シンプルな動きに「分解」します。

 

 

例えばこちらの「ソー(saw)」というエクササイズ。

 

BeautyPlus_20161029105805_save.jpg

 

このエクササイズは

「背骨を回旋(ねじる)動き」と

「背骨を屈曲(丸める)動き」に

腕の動きとリズミカルな反復動作を

ミックスされたエクササイズです。

 

 

これを初めからフルで教えるのではなく

 

1背骨を屈曲するエクササイズ「スパインストレッチフォワード」

2背骨を回旋するエクササイズ「スパインツイスト」

3回旋動作に屈曲をアドオン(四呼吸)

4腕の使い方(のこぎりのような動き)をアドオン(四呼吸)

5のこぎりの動きを3回に増やす

6呼吸を二呼吸にしてテンポアップ

 

というような感じ。

(※アドオンとは「加える」という意味)

 

 

見てすぐに真似できるような

シンプルな動きからスタートし

要素を1つずつアドオンしていくことで

動きながら振付を組み立てていく。



これで細かく振付の説明をしなくても

お客様は体を動かし続けることができる

というわけです。



これには私が過去に指導していた

音楽に合わせてノンストップで動き続ける

エアロビクスやアクアダンスの経験が

生きているな、と思います。ニコ

 

 

動きを止めずに、というときには

「リズム」をコントロールすることも

大切になってくると思うのですが

ピラティスは音楽には合わせないので

そこは「呼吸」をうまく活用することで

私はカバーしています。



長くなったので、2つめの

「呼吸で動きをガイドする」

は、また明日。