古きよき日本の暮らしとピラティスのコンセプト | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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ジョセフ・ピラティスさん(ピラティス・メソッドの創始者)の著書に
『リターン・トゥ・ライフ・スルー・コントロロジー(Return to Life through Contrology)
というタイトルの本があります。


コントロロジーとはピラティス氏のつくった造語(Control+logy)で、
現在でいうピラティスのことを彼自身は「コントロロジー」と呼んでいました。


そしてLifeは
「生命」 「生活」 「暮らし」 「人生」 「元気・活気」 「実物・本物」 「生きがい」


コントロロジーでLifeを取り戻す。


彼の著書は単なるエクササイズ本ではなく、
彼の提唱したコントロロジーは単なるエクササイズではなく、
コントロロジーは“コントロールの哲学”と訳されたりする。


この「Return to Life」というコンセプトこそが
私がピラティスに惹かれる理由。


と、前置きが長くなりましたが。


昨日は夫が振替休日だったため、家族で生田緑地へ遊びに行ってきました。
今回いちばんのお目当ては『日本民家園』。
http://www.nihonminkaen.jp/






ここには江戸時代の民家など25の文化財建造物が移築・展示されていて、
当時の暮らしぶりを見学できるのはもちろんのこと、
実際にその中に入って囲炉裏の火を体験できたりもするんですよ。






囲炉裏の火が炊かれている古民家では、ただ自由に見学できるだけじゃなく、
学芸員の方が建物のことや当時の暮らしぶりについて説明してくださいました。






実際に足を踏み入れてみると、まるで当時にタイムスリップしたみたいな、
なんだか不思議な体感がありました。
日本人の細胞に残っている記憶が呼び戻される、とでもいうのかな、、、
その時代を生きた訳ではないのに、何となく“覚えている”みたいな。








風土によって暮らしぶりや家の造りなんかは違っていて、
その土地の文化が家に表れているのだけれど、
どの家にも必ず置かれていたのがはた織り機。
本当に自給自足の暮らしだったんだなぁと思いました。


現代人は仕事のために生きている、というような人も多い。
でも仕事って生きるために必要だからするものなんだなぁって。
朝起きてから日が暮れるまで仕事に明け暮れる、
そんなスタイルは今も昔も変わらないのかもしれないけど、
「暮らし」が真ん中にあった昔と、「仕事」が真ん中にある今は、
根本的なところが違っている気がしました。


ちょうどね、一昨日スマホに飛んできた松原靖樹さんの【ほぼ日コラム】とも
私の中ではつながってくることも多くて。






で、冒頭に書いたリターン・トゥ・ライフ。
コントロロジーでLifeを取り戻す。


ピラティスの「Return to Life」というコンセプトに近付くために
日々の暮らしを真ん中に置いた生き方を大事にしていきたいなと思います。