はじめてアップしたとき同業の方にも多く共感をいただいた
2015年5月に書いた記事。
この思いはいまも変わらず、これからも大切にしたいこと。
いま再び心に留めておきたくて再掲してみました。
以前、ヨガインストラクターの友人と話していたときに、
「ピラティスって 難しい というイメージがある」
と言われてしまったことがありました。
誤解のないよう補足しますと、彼女の中でピラティスは
「身体づくりへの意識が高い方が好まれるエクササイズ」
という印象をもっていた、ということだったんですね。
だから、ヨガに比べてピラティスは少し敷居が高い、と。
それを聞いて、正直まあまあショックでした。
と同時に、もしそんなふうに感じさせてしまっているとすれば、
それは私たちインストラクターのせいかもしれないなー、とも思ったりしました。
ピラティスは「動きの正確性(精度)」をとても重視します。
ピラティス・インストラクターは、ピラティスの「本質」を伝えることを、
とても大切にしていて、そこにこだわりを持っている人が多い。
それはある意味、ピラティスを伝えるプロフェッショナルとして当然のこと。
でも。
もし、そこにこだわりすぎてしまうが故に、
「難しいもの/トクベツなもの」という印象を与えてしまっているとすれば、
それってジョセフ・ピラティスさんの本意ではないのでは?とも思うのです。
これはあくまでも私の解釈なので、ピラティスさんご本人が
本当にそんなふうに考えていらしたかどうかは分からないのですが、
「コントロロジー(=コントロールの哲学)」がヒト本来の機能だと考えると、
ピラティス・エクササイズは本来は誰もができるはずの「動き」である
と考えることができるのではないでしょうか。
実際ピラティスさんは、現代人はその「本来の機能」を失いつつある、として、
それを取り戻すためのエクササイズ=コントロロジーに取り組むことを推奨していた、
と彼の著書から私は読み取りました。
ピラティスの「本質」をお伝えしていくこと
誰もが気軽に楽しむことのできるエクササイズとしてピラティスを提供すること
この2つは両立できます。
だから、
もっともっとピラティスのことを分かりやすく発信していきたいな、
ピラティスの「入り口」で「おいで~」って手招きする人でありたいな、
と思ってる今日この頃の私です。