前回は残念な女として女子高出身のえりの話をしたけど、今日はかなわない女、ゆうこの話をします

 

私は中学入学で中高一貫校に通ってましたが、ゆうこは高校から同じクラスに入学してきた

 

共学だけどお金持ちのお嬢さんが多く、みんな気が強くてカースト制度や女子のバトルが始終繰り広げられている場所

 

そんなとこへやってきたゆうこ

 

小柄で穏やかで地味な子だったけど、この女、おいしいとこ全部もっていきました

 

性格が良くて、頭が良くて、女から絶対に嫌われないタイプ

 

私の数少ない親友と言える子 裏表なくて、誠実で、まっすぐな

 

高校2年のときクラスの圭くんという男子がいた 背が高く愛くるしい笑顔で私もゆうこも彼をとても気に入っていた

 

3人で夜遊びすることもあったけど圭くんは優しいけど隙を見せない人で、当時まだ未熟な私は彼に対してどうすべきかわらなかった

 

そうこうしてるうち圭くんはゆうこと付き合い始めた

 

え、なんで?いつのまに?

 

驚いたけど、圭くんを好きだったことを隠して二人を祝福した

 

まあ、べつにすごく好きってわけじゃなかったのですぐ忘れたけど、それよりもゆうこがどうやって圭くんの心をつかんだのかは今もわからない

 

社会人になって東大生合コンに呼ばれた

 

ゆうこの人脈で東大出身の男の子たちが集まった

 

ゆうこはその中にいたある大手チェーンの跡取りとすんなり結婚した

 

私もそのとき外資系金融に努めるイケメン、高収入の男の子とカップルになったが何度か遊んですぐに会わなくなった

 

今ゆうこは都心のタワマンで何不自由ない生活をしている

 

私は一度もそんなゆうこを不快に思ったことはない

 

なんだかすべてを許してしまう

 

私も彼女も別の大学へ行き一時疎遠になったけど今も交流があるのは彼女くらいだ

 

なにも欲しくないって顔しておいしいとこ全部持ってく

 

化粧もしない、媚も売らない、でも男が寄ってくる

 

そんな不思議な魅力がゆうこにはある 

 

こういう女にはかなわない