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観察・対話・問答の自己理解が
生き方在り方への第一歩。

与古田 透龍(よこたとおる)です。

本日も僕と共に
「答えのない問いかけ」を通して、
生き方・在り方について
見つめていきましょう。

 


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 今回ご紹介するのは

「かさじぞう」。


動画版はこちらからご覧ください↓

 





ブログ版では・・・


動画版で話したことを

簡潔にまとめていきます。



①与えるものは与えられる?

②良いことをしたら良いことが起こる?

③人に優しくしたら優しくされる?

④慈悲の心とは?


と、動画内でお話ししてきました。



「かさじぞう」の物語では

〝見返りを求めないで与えることが大事だ〟

と一般的な教訓では言われていますが、

果たして実際のところ

現代を生きる僕たちはどうなのでしょうか?

という問いかけですね。


「与えるものは与えられる」

「だから与える」は

最終的に自分が与える手前に与えられることが前提としてあるので、

これはギバーではなくテイカーなのではないか?


これに始まり、


良いことが良いことを引き寄せるのか?

優しくしたら優しくされるものなのか?


与えられること、良いこと、優しくされること、

これらが前提にあるということは

それは「見返り」を求めていることになりはしないか?


という話です。


さらに話を深めていくと



自分は与えたとして

自分はいいことをしたとして

自分は優しくしたとして



果たしてそれが


相手にとって


与えられたこと

いいこと

優しさ


ということになりうるものなのか?


ここも疑問なのです。



僕たちは何かをするとき必ずそこに

何かしらの「意図」



「何かを思い通りにしたい」という

「図りごと」が働くものです。


「かさじぞう」の話をそのまま紐解けば、

この「図りごと」を持たないことが大事であるはず

なのにも関わらず、です。



それこそ

「思考は現実化する」や

「引き寄せの法則」

「鏡の法則」

量子力学などなど


近年では

何かと自分の思い通りになるための情報や学問技術というのが

進歩してきました。


現代が機械化したことによって

僕たちは何かを思い通りにできると

錯覚しやすくなってきているからこそ、です。


そんな僕たちはというと

自分が満たされることばかりを

人生の中で求めてはいないでしょうか?


自分の心の中に器があるとして、

その器が常に何かで満たされるために

その器に何を入れるか?を常に考えている。


自分自身の器の扱いなど、誰が考えるでしょうか?


「かさじぞう」のおじいさんは

器の中はほとんど空っぽ。


それでも

人に優しくあり

人に与える人であった。



僕たちはつい

自分が何者かでなければ

何かを持っていなければ

何かができなければ

他者に何もすることができない、

そう思い込みやすい時代を今生きています。


自分の器の中味を通してでしか

人を満たすことができない。


「かさじぞう」のおじいさんとはまったく違う人間になっているわけです。



その根本にこそ、

常に自分の器を満たすことだけを考えてしまう

「図りごと」があるわけです。




ですが、残念なことに

図りごとが僕たちの人生から消えて無くなることはありません。


人とはそういう生き物です。


それを分かった上で、


僕たちはどう生きるか?


改めて問いかけ直す必要があるのではないでしょうか?


その際に大事なのが

「自分という器の扱い方」

なのではないでしょうか?



見返りを求めることもそうですし、

何かがあれば与えられるということもそう。


自分の器の中身だけを考えて生きていくことに

果たしてなんの意味があるというのでしょうか?



自分の心の器の扱い方を考えてみる必要が

今の僕たちにはあるのではないか?


そう僕は思うのです。





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