合掌 | 余生が始まるよ

余生が始まるよ

この生はあまりに波瀾に満ち溢れていて
そろそろ静かに暮らしたいんだ



特殊な事情がありますので
絡みのない方のアメンバーはお断りさせていただいております。
ご了承ください(。-人-。)

職業柄、新聞のお悔やみ欄は

毎日チェックしてる。

 

先日、私が以前勤めていた会社の

社長が亡くなられていました。

 

 

 

私の職歴の中で

一番長く勤めていたその会社。

20代前半から、30代前半までの

約10年間。

 

この社長が、ものすごい曲者でね。

 

当時、その日のうちに帰れた試しがない、

ってくらいに、毎日深夜残業で

正月休み以外、まる一日休んだことがない、

ってのを何年も続けていたよ。

 

それを、社長から

『残業代欲しくて残ってるんだろう』

的に言われてブチギレて

数日、さっさと定時あがりしていたら

案の定、あれもこれも納期に間に合わなくて

結局社長が、頭を下げてきたりね。

 

ある時には急に、

今後残業するときは、

『残業願』を提出しろとか言われて

は???

と、私だけスルーしていたら

「なんであんたは残業願出さないんだ?」と言われて

「願い出てまで、残業する気はありませんから」

と返したり。

残業『届』ならまだしもね。

 

まぁ、私も若かったからね笑

ほんと、社長とは、ガチで何度も大喧嘩してた。

 

 

その会社を辞めたのは、

業績不振を理由に、全員に対して

一年間の減給を打診されたから。

 

まだ小学生だった息子をひとりで抱えて

私は収入を落とす訳には行かなかったし

ほんとに一年後に戻してくれるなら

なんとかなるのはなったけど、

一度下がったものが、また上がるとは思えなかった。

そして残った人たちによると

やはりあのまま、上がることはなかったらしい。

そもそも、明らかに仕事がない!って状況ならともかく

こんなに働いてるのに儲けがないと言われたら

いったいどれだけ働かなくちゃいけないの!?

 

30代前半だった私は

まだ今なら、転職もできると思い

退職を決めた。

 

退職日の最後に、挨拶に行った時

「あんたを辞めさせるつもりじゃなかったんだ」

と言うから

「わかってますよ。

けど、社長、やり方を間違えましたね」

 

社長のほんとの思惑は

難しい仕事は全部私に押し付けて

悠々と定時に帰って行くおばちゃんたちが

これを機に辞めてくれれば…というところだった。

けど、ほぼ今の私と同じ状況

子育ても終わり、旦那と共働きのアラフィフ女性が

多少の減給があったとしても、

簡単に辞めるわけがないでしょう?

 

 

 

 

社長とのエピソードも

いろいろ思い出していた数日でした。

 

 

 

 

社長。

私は今でも、あなたのことが大嫌いです。

でも、社長の下で、あの会社で

ああして働いてきた経験があったからこそ

私はどこでも働ける自信がついたし

実際、息子をひとりで育て上げることもできました。

 

社長、最愛の奥さんと

あちらでまた再会できているでしょうか。

社長のことは大嫌いだけど

奥さんのことは大好きでした。

どうぞ、奥さんによろしくお伝えください。

 

そして、生前言えなかった

『愛してる』の言葉を

たくさん奥さんにかけてあげてください。

 

 

 

 

 

 

 

今朝、7時半の空。

 

 

 

 

 

 

 

 

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