(海の香りって、ソーダ水の香りと同じなんだ。)なんて思いながら、深ーく呼吸をする。
「りかさん、出帆しますよ。早く乗って下さい。」まさぴょんに手を引かれて、蹴躓きながら船の乗り口に連れていかれる。
そこには、この船の改造に携わった面々がズラリと並んでいる。
「皆さん、一緒に乗りましょう。」私はそう言うと、右にタキさん左にまさぴょんと手を繋ぐ。
タキさんはともさんと、まさぴょんはがっくんと、ともさんはりかちゃんと、皆んな繋がって同時に船に乗り込む。
そして、ハイタッチをし合う。
「いよいよですね。皆さんよろしくお願いします。」と私。
航海士のガッくんはブリッジに向かう。
総監督ののりさんは、早朝から船に乗り込んで、全体の点検指示に大忙しだ。
甲板に出ると、みなちゃんがワインの準備をしてくれている。
「りかさん、おめでとう!」
「ありがとう。」
感動の乾杯。至福の味。夢なのか現実なのか。
甲板の床には、お腹か大きくなったモップ犬が尻尾を振って私を見つめている。
「モップちゃんもお祝いしてくれるのね。ありがとう。」