北条政子の想いに触れる「鎌倉と高野山を結ぶ金剛三昧院」 | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

高野山の旅報告の続きです。

3月31日に、宿坊「恵光院(えこういん)」をチェックアウトしたアリエスタメーズの4人は、「金剛三昧院」に向かいました。

途中、「やきもち」の誘惑には勝てず、お土産屋さんの中にフラフラと引き込まれる4人。


「やきもち」と「かるかや餅」を購入し、その場で完食(笑)

とても美味しかったので、両親へのお土産に決定!


「金剛三昧院」は、
高野山のメインストリート「小田原通り」から、脇道をかなり入ったところにあります。


「金剛三昧院」は北条政子が夫源頼朝、息子実朝の菩提を弔うために1211年に創建したお寺です。


始めは「禅定院」と称しておりましたが、承久元年(1219年)、三代将軍実朝公の逝去にともない、その遺骨を納め、禅定院を「金剛三昧院」と改めたそうです。


鎌倉幕府高野山を結ぶ寺院であったため、高野山の寺院の中心的な役割を担っていたそうです。




受付のおじさまが、私たちが今日初めての参拝客だと教えてくれました。



敷地は、さほど広くはありませんが、見どころがいっぱいでした。


なぜなら、「金剛三昧院」は高野山真言宗の総本山金剛峯寺の塔頭(たっちゅう)寺院で唯一、世界遺産指定を受けている寺院だからです。


多宝塔(国宝)⬇︎


この多宝塔は、1223年の鎌倉時代に建立されたもので、高野山に現存する建造物の中で最古のものであり、国宝に指定されています。


さらに、建久5年(1194年)に建てられた滋賀県の「石山寺多宝塔」に次いで日本で2番目に古い多宝塔となります。


なんと、その石山寺の多宝塔は、源頼朝さんが寄進したとの事です。


石山寺の多宝塔⬇︎(画像はお借りしました)


こちらは、「金剛三昧院の多宝塔」です⬇︎



多宝塔には、運慶の弟子である仏師快慶作と伝えられる秘仏・五智如来坐像(重要文化財)が安置されています。

(画像はお借りしています⬇︎)

五智如来とは、「大日如来」を中心に「阿閦(あしゅく)如来」「宝生如来」「阿弥陀如来」「不空成就如来」を配した五仏であり、密教における5つの知恵を表したものになっています。



中尊の大日如来像の首裡には「頼朝の頭髪」、後ろには「政子の爪・髪」が納められているそうです。


約800年前の建造物が、今もこうして残っており、それを目の当たりにする事が出来て感無量です。(過去世の私が建てた?)

多宝塔を取り巻く地面の丸い筒は、火災の時に水が噴射されるもののようです。


中央は表門⬇︎

高野山のミッションをコンプリートした途端に、雨が上がりました。

高野山は、雨が降っている時は、お出かけしている空海さまが御廟に戻られている時と言われているのです。

賑やかな4人組の願いを聞き届けてから、お出かけする事にしたのかな?

と言うポジティブ発言に、さすがの久美ちゃんも驚いていました(笑)

本坊・客殿⬇︎


六本杉⬇︎



経蔵⬇︎

「経蔵」も1223年に建立されており、中には弘法大師空海が書いた書物や経典を刻んだ「高野版」と言う版木が約500枚残されていて、それが重要文化財になっています。


四所明神社⬇︎

高野山の守り神である「丹生明神」「高野明神」「氣比明神」「丹生御息」の四柱の明神さまを祀っています。

隣りの「天満大自在天神社」には、学問の神様菅原道真が祀られています。



苔の緑がめちゃくちゃきれいでした。



毘張尊師社⬇︎

「毘張尊」は、この地を守護する天狗さまの名前だそうです。

本堂⬇︎


「本堂」のご本尊の愛染明王像は、源頼朝公が亡くなった際、北条政子が当時仏師として世間に名を広めていた運慶に依頼し、頼朝公の等身大の坐像念持仏として作ってもらったものです。


(画像はお借りしています⬇︎)


「愛染明王」は、さ迷う心を正しい心へと変え、あらゆるご縁を結ぶ仏様だそうです。


恋愛成就や結婚、出産、家庭円満など女性が祈念することをつかさどる仏様なのです。



「本堂」の裏の「位牌堂」には、頼朝・政子・足利尊氏らの位牌が安置されているそうです。

本堂から表門の方を見たところ⬇︎


一生懸命に「愛染明王さま」のお姿をのぞき見しているところ⬇︎

(画像はお借りしています⬇︎)


本堂の前の「錫杖(しゃくじょう)」を鳴らしたから、「愛染明王さま」にちゃんと祈りは通じているはず。。

金剛峯寺の「子院」は現在117ヶ寺ありますが、江戸時代末期には600ヶ寺以上もの子院が高野山に建ち並んでいたそうです。


「金剛三昧院」をゆっくり訪れる事が出来て、本堂に、いや、ほんとうに良かったです。


鎌倉や修善寺に住んでいた事のある私が、3回も高野山に足を運んでいる理由が少し分かったような氣がします。


ご縁があったのですね。


余談ではありますが、源頼朝や息子たちを暗殺したのは、なんと、北条政子の実の父親・北条時政だと言うウワサを耳にしました。


この話には、私でもショックを受けたくらいです。


当時の北条政子が知っていたかどうかは定かではありませんが、知らない方が幸せだったと感じます。


この「金剛三昧院」には、政子のどんな想いが託されているのでしょう。。



静かな高野山で、空海さま始め、たくさんの仏様に祈れた事、そして「アリエスタメーズ」4人の◯◯祝と言う人生の節目の時に来られた事、私たちの一生の想い出となりました。



帰りの高野山駅のケーブルカー展望台にて⬇︎




窓の1番下から撮ると、天井のライトが写りUFOみたいになる事を発見したので遊んでみました⬇︎



車窓から見た桜⬇︎



我が家のあたりも、ようやく桜が咲き始めました。今年はなぜか咲くのが遅いです。

私が帰るのを待っていてくれたのだとしたら嬉しいですが。。

読んで下さりありがとうございました。