今もお大師様は「瞑想したまま仏様になっている」と考えられているのです。
私たちは、3日間の滞在中、毎日奥の院の空海さまの所に出かけていた事になります。
1日目は夜、2日目は昼、3日目は朝に。
御廟まで2キロ、歩いて約30分はかかるので、朝6時までに灯篭堂の中で待機するために、朝5時20分に宿坊を出ました。
まだ薄暗い中、鳥たちのさえずりを聴きながら、私たち4人は黙々と早足で歩いたので、20分くらいで着いてしまいました。
まだ早かったので、「水向け地蔵さま」に順番にお一人ずつご挨拶させて頂きました。
その昔、御廟橋は高貴な方しか渡れず、庶民は橋の下に流れる川に入り、禊ぎながら聖域に入ったそうです。
現在では、こちらのお地蔵さまたちが代わりに禊いで下さるようになったんだそうです。
水は冷たいので、お地蔵さまたちの足元にだけそっと水をかけるようにするのだそうです。
「奥の院ナイトツアー」でお坊さんに教えていただきました。
私たちは、お堂の中で儀式が始まるのを待っていたので、外の様子は見れなかったですが、「御廟橋」の手前にある「網地蔵」の前で、お膳の毒味をした後、出発の儀が行われるそうです。
写真はお借りしました⬇︎
出発の儀の後、二人の僧侶がお膳が入った白木の箱を担いで灯篭堂の中に入って来られます。
お大師さまは、835年3月21日に入定されました。
『遠い未来、弥勒菩薩が下生されるまで、私は高野の東の峰で禅定する。そのときが来たら、私も弥勒菩薩と共に、この世に現れるだろう。』と言い残し。
弥勒菩薩は、お釈迦様がなくなってから56億7千万年後にこの世に生まれるといわれている菩薩様で、お大師様は、いま兜率天(とそつてん)と言う天界で弥勒菩薩と一緒にいるといわれているのです。
てことは、今、世界に蔓延している新型コロナウイルスは、コロナ=567=弥勒とする説があるので、お大師さまも一緒に姿を現して下さるかも?
姿は見えなくとも、コロナと共に世界を変える為にお働き下さっていると感じます。
生身供が終了したあと、「弘法大師御廟」の前にて再び感謝と祈りを捧げて来ました。
祈るは、コロナウイルスの1日も早い終息です。
世界中の人々が、コロナウイルスによって色々な氣づきを得て、より良い未来の為に志を持つようになると、コロナウイルスもお役目を終え消えていくと思います。
お大師さま、弥勒菩薩さま、よろしくお願いします。
「ありがとうございました」皆で深々と頭を下げました。
空海さまは、『もし、私に会いたくば、「南無大師遍照金剛」と唱えよ。私は、その者と常に共にいるであろう』と言い残されていたそうです。
御遍路さんたちは、大きな声で「南無大師遍照金剛」と唱えながら歩いていました。
私も、それを真似て歌いながら帰りました。
「姿見の井戸」は、自分の姿が水面に写らないと大変な事になるので、みんなで恐るおそるのぞいてみました。4人共大丈夫でした。。ホッ。。。
宿坊に着いたのは、7時半の朝食の時間を少し過ぎていました。