先月、宮崎県で林業において手間がかかる「下刈り」を省力化するために、GPSを搭載した無人ヘリコプターで上空から除草剤を散布するという、無謀な取り組みがある事をお知らせいたしました。
その後、各方面からの働きかけにより、この作戦は中止になったとの事です!!
宮崎県での育林のための除草剤の山林散布実験について、宮崎県は今年度は実施しないことを決定したと発表した。
水源の農薬汚染など環境への影響を懸念する声が宮崎県庁へ届いたことなどにより、農薬散布実験の中止がきまった。
<抜粋終わり>
しかし、「今年度は」と書かれているので、今後も継続して声を上げていかなければならないと感じました。
さらに、除草剤や農薬を上空から散布するというのは、どうやら宮崎県だけの取組みではないようなのです。
長野県松本市でも、松食い虫駆除のため四賀地区の山林で2013年度から薬剤散布を行っていたようなのです。
そして、今年も既に6月20日に有人ヘリコプターにて、山林に、ネオニコチノイド系薬剤「エコワン3フロアブル」を希釈した液を撒いてしまったそうです。
さらに6月24日に、同じくネオニコチノイド系薬剤「マツグリーン液剤」を無人ヘリコプターで散布する予定でしたが、近くで絶滅危惧種の野生動物の営巣が見つかったため、1回目の散布は中止になったとの事です。
23日に予定されている2回目の散布は、動物の生育状況をみて判断するとの事。
注意看板には、
●安全のため、散布日から1週間程度は散布区域に立ちいらないようにし、山菜の採取はしないでください。
●2みつばちを飼育されている方は、箱を移動するなどの対応をお願いします。
と書いて設置するようです。
という事は、ネオニコチノイド系の薬剤がみつばちの生態に影響があることが分かっているという事ではありませんか!
知らないことは恐いですが、知っていてやるのはもっと恐ろしいです。
有機リン系の農薬は、半径200mに影響が出るのに対し、ネオニコチノイドは半径4キロにも影響が及ぶそうです。
ましてや上空から撒いたら、影響はさらに広範囲に広がると思われます。
みつばちが、どんどん地球から姿を消して来ているのが問題になっているのに、まだ農薬を撒くのでしょうか。
みつばちが全滅したら、受粉が行われなくなり、私たちの食生活にも関わってくるというのに。
さらに、農薬の影響は、動植物だけでなく、人間の健康面にも多大な影響があると思われます。
農薬を使用しない別の方法で、木の生育を守ることは出来ないのでしょうか。
きっと、地球に優しい他のやり方があるはずです。
人間がいなくても、元来、生態系はちゃんとバランスを保ってきたのですから。
農薬や除草剤や化学肥料を使わなくても、元々植物は元氣に育つものなのです。
人間が大地に手を出し過ぎて、微生物をいなくさせ、栄養分のない痩せた土地にしてしまったのです。
元氣な野菜には、虫もつかないそうです。
農薬を撒くことは、人間で言ったら、手術をしたり抗がん剤を投与するなどの対処療法のようなものだと思います。
病氣にならないように生活を変えることの方が先決だと思います。
なので、人間が関与しなかった頃の動植物の生態系のあり方を研究し、それを取り戻すことを考えてみて欲しいです。
元々、地球は完璧な環境が用意されていたのですから。
宮崎県や長野県の上空散布は、氷山の一角なのかも知れません。
最近では、ドローンでの散布も大いに考えられます。
いかに、農薬が地球環境を破壊するかを、声を大にして行政に訴えていきたいです。
宮崎県の散布中止は、私たちに希望を与えてくれます。
想いは伝わる!
地球を守れるかどうかは、私たちひとりひとりにかかっています。
ありがとうございました!