昨日は、プーデルさんこと杉山響子さんが脚本を手掛けたお芝居「見えない同居人」を、蓮ねさんらお友達7人で観に行って来ました。
千秋楽の昨日は満席で、手が届くような場所に舞台があって、まるで自分も登場人物に混ざっているような感覚でした。
杉山響子さん⬇︎
あらすじはこんな感じです。
20歳の川村一子は幼い時から病弱で、大学生活で数名の仲間たちと過ごした夏の日の想い出を胸に秘めたまま亡くなってしまいました。
恋愛もした事がないまま亡くなった一子は、最後の四十九日を、その夏の日に一緒にいた大学の先輩比良坂マナブが住むアパートで過ごす事にしました。
ところが、先輩のその狭い部屋には、同じく亡くなっている二人の先客がいたのです。
かつてそこに存在した納屋の梁で首を吊った同性愛の少年と、マナブのご先祖に殺されたアイヌの戦士の二人でした。
16歳の少年は、時間になると日課のように何度も首を吊るし、アイヌの戦士は常にマナブの妨害をし、どこに行くにもマナブにおぶさっていました。
まさか、三人も見えない同居人がいるとは思いもせず、貧乏な暮らしを続けるマナブでした。
しかし、三人が会話の中で手を叩くと、それがラップ音に聞こえるし、霊感のあるお友達が遊びに来た時に、この部屋に誰かいると指摘され、ようやく異常に氣づくのでした。
「あなたは誰?」という問いかけに、手のひらに「一」という文字を書かれたのを感じたお友達は、一子の存在を思い出したのでした。
その時は、皆んなまだ一子が亡くなっているとは思いもせず。
その後、一子が亡くなった事を知り、彼女に成仏してもらう為、怪しい女性?霊媒師を部屋に招くのでした。
ところが、マナブにお金がない為、一番安い霊の呼び出しをやる事になりました。
と言ってもインチキ霊媒師なので、一子はそばで呆れて見ていました。
そして、最後に全く効果のない「悪霊退散のお札」も買わされるマナブでした。
その後も、一子の生前の誕生日に仲間が来てくれて、一緒にケーキでお祝いしてくれたりし、一子の心も解きほぐれていくのでした。
一子がロウソクを吹き消したので、皆んなはビビっていましたが。。
成仏出来ない2人を何とかしたいという一子の想いに、次第に2人に変化が現れ出したのです。
アイヌの戦士には、娘さんがいました。
ところが、殺された過去の憎しみの思いが強かった為に、それを忘れていたのです。
アイヌの戦士は、一子と会話するようになってから、娘さんの記憶を徐々に思い出し始めたのでした。
一方、首吊り男性の方も、お母さんが自分にお弁当を作ってくれた事を思い出し、親から愛されていた記憶が蘇って来たのでした。
やがて、アイヌの戦士の所に、アイヌの仲間たちと成長した娘さんの霊がやって来て、娘さんはシャモたちに辛い思いをさせられたけど、魂は決して不幸ではなかったと知るのでした。
そして、アイヌの戦士は仲間たちと娘さんと共に光に還っていくのでした。
一子も、自分の両親が立ち直ったのを見届けて、成仏して行くのでした。
それから、一番最後に残された首吊り男性も、ヒヨコの絵のついたアルマイトのお弁当箱は、自分の宝物だったと、大切なへその緒でもあったと、それを思い出させてくれた一子に感謝しながら、天に昇って行ったのでした。。
☆☆☆☆☆
怪しい女装の霊媒師の登場には、大いに笑わせて頂きました。
そして、3人がそれぞれ天に還って行った場面では、静かな静かな涙が頬を伝っていくのでした。
感情が激しく揺さぶられて流す涙ではなく、心の水面は少しも波立っていないのに、何故か涙だけがポロポロと湧き出してくるかのようでした。
不思議な不思議な涙で、周りの方もみな同じような状況になっていました。
このお芝居を観て、皆んなの心・魂が浄化されたんだと思いました。
とっても素晴らしいお芝居でした。
俳優さんたちの演技も、輝いていました。
とある大物芸能人さんも観に来ていたほど。
響子さんに原作本を送って頂きました。
お芝居とは、若干内容が違うそうなので、一粒で2度美味しい体験が出来、嬉しいです。
今回、新しく書き下ろしたという本もサイン付きで頂きました。
これからのプーデルさんが楽しみです。
☆プーデルさんのブログ
そして、昨日で薬師寺一彦さんの個展も最終日でした。
たくさんの方々が訪れて下さったそうで、私もとっても嬉しいです。
ありがとうございました!
お芝居を観に来てくれたお友達が、私とお揃いのアクアマリンのドラゴンリングを購入していて驚きました。
薬師寺さんによると、アクアマリンのリングは、この二つしか作らなかったそうです。
しかも、そのお友達は私と同じ指にリングをしていました。私は右手、その方は左手に。
その事からも、私たちは相当なソウルメイトだと思うのでした。