8/21 皆既日食の日に魅惑のアンテロープキャニオンを訪れる | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

アメリカ現地時間8月21日は、世紀の大イベント「皆既日食」の起こる日でした。

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(画像はネットよりお借りしました)

当初の予定では、22日からの旅でしたが、ちぃさんが早くから休みが取れた為、19日から出発する事になりました。

それが結果的に幸いして、図らずも日本では観られない日食をアメリカで観れてしまう事になったのでした。

わざわざ国内から「皆既日食ツアー」まで企画されていたようですが、私たちはいわば「ついで」だったのです。

しかし、ちゃっかり「日食グラス」まで用意して行きました。

本当は、ナバホ族の方々にとって「皆既日食」は見てはいけないものだったのですが、そうは言ってもこの宇宙の大スペクタクルショーを観ないのも勿体無い話だと思い、チラッとだけ観ることにしました。

それを観る場所も、「アンテロープ・キャニオン」という贅沢すぎる場所。

セドナからは車で約3時間かかるので、余裕を持って朝の6時半にはホテルを出ました。

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赤い岩山に別れを告げて。。

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アンテロープキャニオンに近づく頃、車内から日食グラスで太陽を観ると、既に欠け始めていました。

アリゾナからは「部分日食」でしたが、日食とアンテロープキャニオンに行けるというダブルの期待で、またまためっちゃテンション上がるのでした。

「アンテロープ・キャニオン」は、ナバホ砂岩の侵食によりできた、何百年にも及ぶ地層で形成されています。

大自然が作り上げた美しい芸術作品です。

こちらのキャニオンは、「アッパー・アンテロープキャニオン」「ロウワーアンテロープキャニオン」の2つの岩層に分かれているのをご存じでしょうか?

キャニオン頭頂の開口部から射し込む太陽光の光芒が観られるのは「アッパー・アンテロープキャニオン」の方になります。
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(画像はネットより)

あのハイビームのような光が差し込むのは7〜8月の正午前後のみだそうです。

私たちが訪れたのはまさにその時間帯でしたが、私たちは階段ありで探検氣分が味わえる方が絶対楽しいと「ロウワー」の方を選びました。

ロウワーでも、午後は光が入らないので、アンテロープキャニオンを訪れるには、お昼前後がベストです。

アンテロープキャニオンはアメリカ合衆国最大のネイティブアメリカンの自治区にあり、その為ナバホ族のガイドの同行なしには見学は出来ません。

クラウダーさんが事前にロウワーツアーの予約を取って下さっていました。

モンスーンの季節に他の場所で大雨が降ると、キャニオン内で鉄砲水が起きるため、ツアーが中止になることもあるそうです。

アンテロープキャニオンとは、「レイヨウの渓谷」と言う意味で、レイヨウとはカモシカみたいな動物のことを指します。

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2013年にモニュメントバレーで撮った岩絵⬇︎
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その時、岩山を登っていたアンテロープ⬇︎
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昔はアンテロープや家畜がナバホ族の人々により放牧されていて、冬になるとシェルターとしてこの狭い渓谷を利用していたそうです。

なのでこの名前がついたのでしょう。

観光地化されたのは1990年代に入ってからだというのに驚きました。

当時は限られた地質学者や写真家のみが知る秘境だったそうです。

しかし今も、ナバホ族の聖地である事に変わりはありません。

アッパーアンテロープキャニオンは、メイン道路に沿って駐車場が見えたのですぐに分かりましたが、ロウワーの方はその先を左折してしばらく行くと駐車場がありました。

予約時間まで余裕があったので、「部分日食」の観察をしました。
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雲が薄っすら出てきて、日食メガネなしでも太陽を観ることが出来ました。

太陽は既にこんな↑感じで、辺りも、心なしか薄暗くなっていました。

太陽と月とのコラボです。

古代人は、太陽が欠けてしまったと大騒ぎしていたでしょうか。。

現地でお会いした日本人観光客の方で日食を知らなかった方々もいましたよ。

さてさて、日食をチラ見して充分満足した私たちは、いよいよアンテロープキャニオンの内部に潜入です。

日食の間、ガイドのナバホの方々も休んでいたらしく、ちょうど私たちの予約時間からツアーは再開されたようです。

なので、とてもスムーズに行く事が出来ました。

10人くらいに1人のナバホガイドさんが付き、案内して下さいます。

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こんな砂地をしばらく歩きました。

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そして、ガイドさんからの説明の後、この急な階段からロウワーアンテロープキャニオンに入っていきます。

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入ってすぐに、息を飲むようなこの景観!
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まるで、地底の別世界といった感じです。

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ところどころ階段もあります。

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↑こちらのガイドさんが案内して下さいました。

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そして、ガイドさんがこんな実験をして下さいました。
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砂に水をかけると、すぐに固まるのです。

こんな性質の砂が長い年月をかけて岩になり、鉄砲水で侵食され形を変えていったのでしょう。
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キャニオン内で写真を撮ると、すごく映えることが判明!

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↑サリーさんは、今回空港で会うまでツアーのみんなが、「自分のお母さんよりちょっとだけ若い」面々だった事を知らなかったようです(笑)

うん、サリーさんうちの息子と同じくらいの年齢だもんね。

こんな我らによく同行して下さいました(涙・笑)

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内部に潜入してから、かれこれ1時間くらい経ったでしょうか。

いよいよアンテロープキャニオンから地上に出る時がやって参りました。
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「皆既日食」の強いパワーの中、私たちは地底から這い出て来ました。

それはまるで、大洪水の後、地上が安全になって、アリ人間の案内の元、地底から出てきたホピ族のよう?

それとも、母なる地球から新たに生まれ出てきたみたい?

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今回の旅は、何度も何度も浄化と再生、生まれ変わりを体験しました。

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アンテロープキャニオンは、一生に一度は訪れたいナバホの聖地だと実感しました。

体験出来て良かったです。

そして、休む暇なく私たちは次なる場所「ホースシューベンド」に向かうのでした。